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【ベルリン古楽アカデミーARCANA初登場!バーゼルの実力派とバッハの源泉を辿る】演奏する作品の作曲当時の様式をよく読み解き、時に大きな緩急対比によって鮮烈なインパクトある解釈でバロック音楽のイメージを刷新してきたドイツ随一の古楽器アンサンブル、ベルリン古楽アカデミー。現在イタリアに本拠を置き、個性的な古楽アルバムをこれまでもリリースしてきたARCANAレーベルに初登場となる今回は、古楽研究の一大拠点であるバーゼルで学んだ実力派の声楽家が集うヴォーチェス・スアーヴェスとのタッグにより、大バッハに影響を与えたと考えられるドイツの先輩作曲家たちの作例を厳選したプログラムが魅力です。大バッハの長兄の師で、彼らの父とも親しかったパッヘルベルの器楽作品2編を軸に、教会コンチェルトや通奏低音だけを伴奏とする合唱曲(モテット)、あるいは教会カンタータの初期形態などが並ぶ中、ヴァイマール公の宮廷に仕えたシュトラットナーやドレーゼ家の2人の作曲家たちの作品は録音そのものが非常に少なく貴重な収録と言えるでしょう。ミュールハウゼンやライプツィヒの先任聖歌隊監督アーレやシェッレ、そしてバッハ一族の中でもヨハン・ゼバスティアンへの影響が知られるヨハン・クリストフやヨハン・ミヒャエルらの作品も、充実した演奏解釈が「音楽の父」の初期カンタータやオルガン作品にどう刺激を与えたか考えながら聴くことで、より深い聴覚体験をもたらしてくれるに違いありません。(2024/09/06 発売)
レーベル名 | :Arcana |
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カタログ番号 | :A566 |
【18世紀に消えゆくガンバとリュートが、新開発楽器フォルテピアノと交錯する時】ヴェテラン古楽撥弦奏者ロルフ・リスレヴァンドの子で、2022年ARCANAから『解き放たれたフォルクレ』(A486)でソロ録音デビューを果たした新世代のヴィオラ・ダ・ガンバ奏者アンドレ・リスレヴァンド。フランス音楽に特化していた前作から一転、今度はドイツと英国で18世紀に活躍した作曲家たちに焦点を当て、ガンバと同じく当時すでに全盛期を過ぎ廃れかかっていたリュート(およびテオルボ)と、新たに普及していったフォルテピアノを交えた編成で「ヴィオラ・ダ・ガンバ史の秋」の比類ない魅力に迫ります。テレマンのファンタジアやアーベルの小品など無伴奏作品で聴かせる、パッションを秘めた人間味豊かな音楽性もさることながら、フォルテピアノの玄妙な響きがガンバのたおやかな美音やリュートの撥弦音と重なり合う、C.P.E.バッハやアーベルの前古典派流ソナタの味わいは何ともユニーク。鍵盤ぬきにガンバとリュートだけで奏でられるヴァイス原作のバッハ編曲作品も魅力的な響き。自身バロック・ヴァイオリン奏者としての活動歴を持ち古楽器の機微をよく知る名技師ライナー・アルントの的確なエンジニアリングを得て、古楽器ならではの音色美や音作りをじっくり味わえる仕上がりになっています。(2023/08/25 発売)
レーベル名 | :Arcana |
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カタログ番号 | :A549 |
【緩急自在なマメリの歌唱が光る、発見の面白さ満載のバロック・アリア集】バロック作品の精緻な解釈で知られるイタリアのソプラノ歌手ロベルタ・マメリが、知られざるイタリア古楽の魅力を発掘・紹介してきたARCANAレーベルから世に問う新たなソロ・アルバムは、巨匠メタスタージオ以前の最も重要なイタリア劇音楽台本詩人の一人A.ゼーノ(1668-1750)が1705年に手がけたハムレット悲劇のオペラ台本《アンブレート》に光を当てるプログラム。この台本はシェイクスピアの戯曲より古い12世紀初頭の史料を典拠としており、ハムレットの母やシェイクスピア劇のオフィーリアに相当する女性ヴェレモンダが大きな役割を演じるユニークな内容。ガスパリーニ作曲による第1作の後もたびたび新作が書かれており、マメリはそれら後続作からのナンバー含め、作曲家の知名度に惑わされず優れた曲を厳選、ゼーノの台本で描かれた女性たち、あるいは初演時カストラートが演じた男性たちの心理をしなやかに解釈してゆきます。若き日のヘンデルやD.スカルラッティの秘曲、ポッラローロやガスパリーニらヴィヴァルディ前夜のヴェネツィアを沸かせた大家たちの充実作に加え、古典派前夜の時代に活躍したカルカーニ1742年作のアリア群もスタイリッシュで魅力的。さまざまなソリストと活躍する南仏リヨンの古楽器集団ル・コンセール・ド・ロテル・デューも端正にして熱のこもった演奏を聴かせ、未知の作品と出会う面白さを幾倍にも際出せてくれます。(2025/03/07 発売)
レーベル名 | :Arcana |
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カタログ番号 | :A574 |
【ARCANAレーベルの「作品1」は、南フランスに花開いたルネサンスのリュート芸術】Astreeを立ち上げた伝説的プロデューサーのミシェル・ベルンステンが、そのNAIVEへの発展的解消にさいし再独立、1993年に立ち上げたArcana。記念すべきリリース番号1を冠されているのが、この味わい深いリュート録音です。ミラノ出身のリュート奏者パラディーノは16世紀中盤、その頃イタリア人が多く暮らしていたフランス南部リヨンで活躍しました。当地で刊行された2編の作品集は、イタリアの器楽作法がフランスへもたらされた貴重な例です。ジャヌカンらの多声シャンソン全盛期と同時代であることを示す編曲例も興味深い一方、ファンタジアや舞曲の数々にはフランチェスコ・ダ・ミラノらに通じる深みもあります。名手フェレの確かな解釈は、その魅力を存分に伝えています。(2021/01/15 発売)
レーベル名 | :Arcana |
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カタログ番号 | :A905 |
【宗教史の大きな謎に迫る好企画!】クロアチアという隠れた古楽の宝物庫から現れ、世界的な活躍を続けている中世音楽集団ディアロゴスの最新盤のテーマは「釈迦物語」。驚くべきことに、仏教の開祖ゴータマ・シッダルタ=ブッダの生涯はマニ教の書物を介してアラビア語圏に伝わり、そこから東方正教やローマ・カトリックの世界に伝わった結果なぜかブッダが「老人バルラームとの出会いでキリスト教に目覚め、父王の怒りを買いながらも改宗した聖人ヨサファト」として扱われるようになったとのこと。ディアロゴスはイタリアやスラヴ語圏・ギリシャなどの中世写本、あるいは南仏吟遊詩人の物語歌などから関連する詩歌を精選、簡素な中世楽器を伴奏に用いながら、独特の朗誦でその実像を浮き彫りにしてゆきます。ごくシンプルな器楽伴奏による歌の響きは、それを聴くだけでも心が中世へと誘われる美しいもの。音だけでは伝わりにくい詳細な諸問題点にも配慮は万全で、ダウンロードによるマルチメディアe-book(英語版とフランス語版)が付属しており、200ページにも及ぶ解説文と豊富な図版、解説と演奏の動画などを楽しむことが出来、この興趣の尽きない伝説を俯瞰する興味深い内容となっています。※e-bookはブラウザを使用してお楽しみいただけますが、映像が支障なく再生できる環境(Windows10とMicrosoftEdgeの組み合わせなど)が奨励されています。(2019/05/24 発売)
レーベル名 | :Arcana |
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カタログ番号 | :A458 |
【これぞオーボエ属の原風景。フランス風アンサンブルで読み解くバロック欧州世界】ルイ14世の王室で活躍したオーボエ属中心の管楽合奏団ラ・グランド・エキュリー(大厩舎楽団)をモデルに、オーボエ属の楽器だけでコンソートを組み室内楽編成で活動するラ・プティット・エキュリー。2022年の英国バロック作品集(A527)に続き、今度は時代も地域も拡げパリ、ロンドン、ハンブルク、ヴェネツィアなど欧州各地の音楽都市で、17世紀末から18世紀にかけ活躍した重要作曲家たちの作品を集めたアルバムを制作しました。アルバムのタイトルNo Strings Attachedは「見返りを求めず人助けに臨む」という意味の慣用表現ですが、今回はその字面通り弦楽器を使わない彼らなりの編成で、本来ヴァイオリン属の合奏を想定して書かれている曲を数多く選曲。使える楽器だけで編曲演奏することが当然とみなされたバロック期の習慣に立ち返り、基本的にオーボエ属の響きだけで、適宜打楽器も盛り込んでヴィヴァルディやヘンデルの作品を演奏しています。きわめて新鮮な響きでありながら、作品様式をふまえた演奏解釈も相まって、思わぬところで効果的なアクセントを添える打楽器も含め、自然に瑞々しく味わえるのが驚きです。「当時の響き」に対する認識を新たにしてくれる充実の1枚です。(2024/11/01 発売)
レーベル名 | :Arcana |
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カタログ番号 | :A570 |
【同曲集最高の録音とも目されてきた名盤、レツボール最初の「ロザリオのソナタ」】オーストリア17世紀を代表する作曲家のひとりであり凄腕ヴァイオリン奏者であったビーバーが、長く仕えたザルツブルク大司教のために書いた『ロザリオのソナタ集』は、15の通奏低音付ソナタで聖母マリアの生涯のエピソードを表現したもので、14通りの変則調弦を通じて当時のヴァイオリンの作曲技法が縦横無尽に披露され、末尾には無伴奏の長大なパッサカリアが添えられています。同じオーストリア出身の名手レツボールが1997年にリリースしたこの録音は、多彩な通奏低音パートの考え抜かれた解釈といい、レツボール自身の圧巻というほかない超絶技巧といい、隅々まで美しさがきわだつ鮮烈な録音として高い評価を博してきました。プレス切れ期間も長く復活を望む声がとくに多かったタイトルですが、このたび廉価シリーズの第一弾リリースに編入され、お求めやすく再登場することに。PAN Classicsから登場したレツボールの同曲新録音(2020年レコード・アカデミー賞音楽史部門受賞)との聴き比べは、古楽ファンならぜひ楽しみたいところです。(2021/01/15 発売)
レーベル名 | :Arcana |
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カタログ番号 | :A902 |
【1曲だけで名を残した初期バロックの幻の作曲家、バーゼルの精鋭陣が解き明かすその素顔】古楽研究の一大拠点、バーゼルのスコラ・カントルムで腕を磨いた管楽器奏者たちが2009年に結成したコンチェルト・シロッコ、今回の新譜では、たった1曲で名前だけが広く知られていたものの、全貌がまるでわからなかった初期バロックの異才の素顔が明らかに。英国ルネサンス期の鍵盤曲集でもとくに名高い『フィッツウィリアム・ヴァージナル・ブック』に唯一登場するイタリア人で、そこに収められた異色のトッカータ1曲だけでしか名が知られていなかったジョヴァンニ・ピッキなる作曲家が、生前いかに多彩な音を紡いだ音楽家だったかが、19曲もの器楽曲を通じて解き明かされます。1572年頃に生まれヴェネツィアを中心に活躍、モンテヴェルディとほぼ同時期を生きたピッキは、かの水の都で『タンクレーディとクロリンダの戦い』やカステッロのソナタ集などが世に出た1625年に1編のカンツォン集を刊行していました。ヴァイオリン、リコーダー、木管コルネット、サックバット(トロンボーン)など多彩な楽器がその音色美とテクニックを競い合わせ、コンチェルト様式の粋をゆくエキサイティングな対話的音楽から、ガブリエーリの複合唱形式を思わせる比較的大編成の作品まで、本場の才人奏者たちでなくては達しえない高度な演奏で味わえるのは絶妙。研究成果に基づきサックバットのパートをヴィオローネに割り当てるなどの機転も興味深いところで、そのような解説も国内盤には日本語訳を掲載いたします。※ このCDのバックインレイにて、ピッキの生歿年が誤って記載されておりますが、そのままのご提供になります。ご了承ください。なお、ブックレット及び国内盤の帯に関しては、正しい年が記載されます。(2020/08/14 発売)
レーベル名 | :Arcana |
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カタログ番号 | :A476 |
【英国に根づいてゆくフランス式オーボエ音楽の味わいをそのままに!】ヴィヴァルディやアルビノー二の協奏曲、バッハの教会カンタータなどで大々的な活躍の場があるため、比較的バロック音楽の世界でもなじみ深いオーボエ。しかしその歴史は弓奏弦楽器や鍵盤楽器ほど古くはなく、ショームやボンバルド属などに代わる本格的なオーボエがフランスで誕生したのはバロック後期、17世紀もかなり後になってからのこと。そして同国以外では英国が、1670年代からいち早くフランス風オーボエの導入が見られた地域でした。フランスに亡命中チャールズ2世が同地の洗練された文化を吸収した後、王政復古で英国に返り咲いたことも大きかったようですが、その姪で英国王室最後のステュアート家出身者となったアン女王(1665-1714、在位1707-)は、王位継承前からフランス流オーボエ楽団を雇っていたほどこの楽器を愛した君主。本盤でCDデビューを飾るラ・プティット・エキュリーは彼女の時代に光を当て、「パーセル以降、ヘンデル以前」の英国におけるオーボエ音楽の魅力に迫ります。彼らは当時のオーボエ楽団を構成した3種の管楽器と打楽器という編成で、フランス風組曲仕立てに書かれた英国の作曲家たちの室内楽を続々披露。コントラスト鮮やかな舞曲のリズムもさることながら、各楽器の伸びやかで味わい深い響きも聴きどころ。リコーダー作品で知られるペイジブルや近年密かに再評価が進むチェコ出身のフィンガーなどに交じり、歿後なお人気の衰えなかったパーセルの傑作選まで楽しめるのも嬉しい選曲です。(2022/04/22 発売)
レーベル名 | :Arcana |
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カタログ番号 | :A527 |
【ウィーン音楽史上の大御所フックス、最晩期の至芸を充実演奏陣で!】ウィーン古典派の三大作曲家が対位法を学んだ理論書『パルナスス山への階梯』の著者で、三代にわたる神聖ローマ皇帝に楽長として仕えた大作曲家フックス。その晩年の知られざる傑作音楽劇が、欧州古楽シーン最前線をゆく演奏陣によって全曲録音されました。バッハやヘンデルより四半世紀早く、A.スカルラッティやパーセルなどと同じ頃に生まれたフックスは1690~1710年代が活動全盛期でしたが、1723年プラハでの主君の戴冠式を祝う《権勢と貞節》を書きながら脚を悪くして随行できず半ば引退状態に。その中で1726年の皇妃誕生日を祝うべく書かれた《アリアンナの冠》は、数々の木管・金管と打楽器が加わる充実編成の楽団と合唱を従え、5人のソリストが旋律美豊かな歌を交わしてゆく一種のセレナータ。多声処理のたくみさや種々の楽器を活かして効果的な書法を繰り出す引き出しの多さはさすが巨匠の至芸というほかなく、ヴィヴァルディやヘンデルら当時の現役世代にも比肩しうる緩急自在の音楽内容は、フックスが理論好みの書斎派などではなく常に最前線の現役気質を失わなかったことを強く印象づけてくれます。物語は怪物ミノタウロスを退治した英雄テーセウスがナクソス島に置き去りにしたアリアンナ(アリアドネ)を酒神バッコ(バッコス)が慰め、傍らで王子ペレオと海の精テーティが結ばれるというもの(北半球の星座「かんむり座」はこの作品の表題に示された冠に由来)。キーラントやピッチニーニらシーン最前線の名歌手たち、頼もしくも切れ味抜群なゼフィーロの古楽器演奏に加え、アーノンクールとの共演歴でも名高いシェーンベルク合唱団の参加も頼もしいところ。充実した作品解説(英・独・伊語)と併せ、ウィーン音楽史を再訪したくなる刺激豊かな新録音と言ってよいでしょう。(2023/09/22 発売)
レーベル名 | :Arcana |
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カタログ番号 | :A548 |