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2025年に生誕150年を迎えるラヴェルのピアノ独奏曲全集。ラヴェルは自己批判的で慎重な作曲家でしたが、発表された作品の完成度は非常に高く、その多くが現在も演奏・録音され続けています。彼自身はヴィルトゥオーゾ・ピアニストではなかったものの、高度な技術を要すると共にピアノの演奏効果や表現力を見事に活かした作品を作曲。演奏者のバヴゼはこれを奇跡に例えています。また自身のピアノ作品を管弦楽化することも多く、演奏家やにとって多様な作品解釈の可能性を開いています。ラヴェルのピアノ曲には、生涯を通じて彼を魅了したテーマが反映されているところにも注目。鐘の響き(「鐘の谷」、「絞首台」)、水の流れ(「水の戯れ」、「海原の小舟」)、スペインの影響(「グロテスクなセレナード」、「道化師の朝の歌」)、そして彼が特に好んだ、舞踏としてのメヌエット(5曲作曲)が挙げられます。バヴゼは、ラヴェルにスパイス感、シューベルトに通じる寂寥感、オーケストラのような色彩感を読み取ると語っています。ジャン=エフラム・バヴゼは、1962年フランス生まれ。パリ音楽院でピエール・サンカンに師事、パウル・バドゥラ=スコダや二キタ・マガロフからも学びました。1986年国際ベートーヴェン・ピアノ・コンクール優勝。古典から前衛まで幅広いレパートリーを持ち、ジャズにも関心を抱く他、ビュッシーの《遊戯》の2台ピアノ編曲も手掛けるなど幅広い活躍をしています。(2025/04/11 発売)
レーベル名 | :Chandos |
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カタログ番号 | :CHAN20287 |
【ジョン・ウィルソンとシンフォニア・オヴ・ロンドンによるラフマニノフ・シリーズ完結編、最初の交響曲と晩年の傑作のカップリング。】交響曲第1番は、初演の失敗により鬱状態となった作曲者がピアノ協奏曲第2番で名誉挽回したというエピソードの文脈で語られることが多いためか、第2番に比べると演奏頻度が格段に落ちますが、若きラフマニノフが本格的な交響曲作家としてのデビュー作として意欲を込めた創意と魅力的な楽想が近年見直されています。一方、交響的舞曲は晩年の作品で、まず2台ピアノ版として完成させた後にオーケストラレーションを行い、最後のオーケストラ作品となったもの。ラフマニノフの作品によく引用されるグレゴリオ聖歌「怒りの日」の旋律が非常に印象的に使われています。交響的舞曲の第1楽章では交響曲第1番の主題が引用されており、その「響き合い」がこの2曲をカップリングした意図かもしれません。尚、ウィルソンは今回の録音に際して自筆譜を仔細に検討し、数か所の細部の誤りを訂正している模様です。CHANDOSの看板プロデューサーとエンジニア、ブライアン・ピジョン&ラルフ・カズンズのコンビによる録音は今回も目覚ましく、オーケストラ全体の立体感と、細かい楽器の動きを明瞭に聞き取れる解像度が両立。この音だけでも楽しめる、そのような一枚に仕上がりました。SACDハイブリッド・ディスクでの発売です。(2025/05/30 発売)
レーベル名 | :Chandos |
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カタログ番号 | :CHSA5351 |
前作のシベリウスのヴァイオリン作品全集(CHSA5267)がガーディアン誌ほか各誌で絶賛されたジェイムズ・エーネス。今作ではスペインの指揮者ファンホ・メナ率いるBBCフィルハーモニックを従えて、サラサーテにまつわる3つの作品を演奏。スペイン生まれのサラサーテは、幼少期にパリ音楽院で学び、その後の一生をパリで過ごしました。多くの作曲家が彼に協奏曲を献呈、このアルバムに収録されたラロの「スペイン交響曲」とやサン=サーンスの第3ヴァイオリン協奏曲もサラサーテのために書かれた作品です。加えてサラサーテ自作の「カルメン幻想曲」も収録。どれもソリストの技巧の見せ場がふんだんに用意された華麗な曲で、エーネスは旋律を情熱的に歌い上げており、とりわけ「カルメン幻想曲」では様々な奏法を駆使した躍動的な演奏が楽しめます。(2025/03/07 発売)
レーベル名 | :Chandos |
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カタログ番号 | :CHAN20333 |
前作『オクラホマ!』(CHSA5322)の成功に続く、ジョン・ウィルソンとシンフォニア・オブ・ロンドン (SOL) によるロジャース&ハマースタインの新作は、回転木馬の呼び込みで生計を立てる男ビリーと客として訪れた女工ジュリーの悲恋を描き「愛とはなにか」を問う名作ミュージカル《回転木馬》です。この録音では、オリジナル・スコア(ノーカット)とドン・ウォーカーによるオリジナルの35人編成のオーケストレーションを使用、主役の2人にはナサニエル・ハックマンとミカエラ・ベネットを起用し、脇を固める人物も素晴らしい歌手たちが演じるとともに、合唱パートはロンドンのウエストエンドで活躍している24人の若手歌手が担当しています。心に残るナンバーも多く、とりわけ第2幕でジュリーとネティによって歌われる「人生ひとりではない」(You'll Never Walk Alone)は、1963年10月にジェリー&ザ・ペースメイカーズのカバーによって全英チャートの1位を獲得しました。ジョン・ウィルソンは、この作品を「ロジャース&ハマースタインの最大の成果」と評価し、音楽が物語のドラマティックな効果を増幅していると述べています。ゴージャスな響きを余すことなく高音質録音で伝えるSACDハイブリッド盤での発売です。(2024/10/11 発売)
レーベル名 | :Chandos |
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カタログ番号 | :CHSA5342 |