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Search results:1582 件 見つかりました。
エルフリーダ・アンドレーはスウェーデンの女性オルガニスト・作曲家・指揮者。彼女は卓越した演奏技術で、スカンジナビア諸国で女性として初の大聖堂正オルガニストの地位に就いたことで知られています。このアルバムには1869年に初演された「交響曲第1番」と「フリチョフ」組曲を収録。交響曲第1番は、初期の作品でもあり、彼女自身はあまり高く評価していませんでしたが、聴衆や批評家は好意的に受け止めました。「フリチョフ組曲」は、詩人エサイアス・テングネールの叙事詩による、彼女唯一の歌劇《フリチョフの神話》を基にした5曲からなる組曲。この叙事詩は、スウェーデンのほぼすべての子どもが知っているほど有名なものですが、歌劇自体は出版されることなく上演もほとんど行われることがありませんでした。アンドレーは後に5つの楽章からなる組曲に編曲。1909年に自身の指揮で初演しています。荘厳な雰囲気を持つ前奏曲、哀愁漂う「インゲボルクの哀歌」、重厚な「リング王の頌歌」、憧れに満ちた「フリチョフのロマンス」、最後は劇的な「フリチョフの海路」が置かれています。(2025/03/14 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :555589-2 |
ドイツ北端部シュレースヴィヒ=ホルシュタイン州に属するジルト島で生まれたグスタフ・イェンナー。独学で作曲の勉強を始め、その後、ブラームスの師エドゥアルト・マルクスゼンに師事。マルクスゼンの計らいでブラームスに面識を持つも、最初、ブラームスはイェンナーの習作を酷評したとされています。しかし面倒見の良いブラームスはこの若者に目をかけ、ウィーン楽友協会の秘書に取り立てるなど数々の便宜を図っただけでなく、唯一の弟子として迎え入れ、ピアノや作曲を教えました。イェンナーによると、ブラームスが作品を酷評するのは、若い者を甘やかしてはいけないという教育信条だったそうです。ブラームスの影響があまりにも強かったためか、イェンナーの作品にも確かにブラームスを思わせる部分がありますが、それでも至るところに彼独自の表現があり、このアルバムの演奏者ヘンクハウスはその個性を生かすべく作品を深く研究。中でもイェンナーが関心を抱いていたという民謡の扱いに着目し、作品に溢れる歌心を巧みに表現しています。(2020/08/28 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :555306-2 |
気鋭のパーカッション・グループ、カバザ・クワルテットによるアルバムは、好評につき第4集となりました。キーゼヴェッターの曲名(Im Auge des Wirbelsturms)は「台風の目の中で」とも「打楽器の連打の嵐の中で」とも訳せますが、遠くで鳴り続ける鐘のような響きが、異次元的な時間感覚を作り出しています。ハイダーの曲はまさに「連打」ですが、途中で妙な掛け声が聞こえて祭囃子のようになるのが面白い。ブロートマンの「SiO2(二酸化ケイ素)」は水晶からインスピレーションを受けて書いた曲だそうで、言われてみれば確かにそんな感じです。シュミットの曲はワルツで、エンターテイメントだから「ディヴェルティメント」なんだそうな。確かにノリがいいので楽しめます。テュールの「進行」は錯綜するリズムの効果をねらった曲です。というわけで、とにかく滅多に体験できないエキサイティングなディスクであることは保証します。(2001/03/01 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :999777-2 |
このヴァーゲンザイルも生前は非常に人気が高かったのに、現在ではほとんど忘れられてしまった作曲家の一人です。オーストリアの宮廷音楽家として活躍、ウィーン古典派の基礎を築き、歌劇、器楽曲、教会音楽を多数作曲しました。ここに収録されている「Symphonies」はまだまだ前古典派の形式を踏襲、どれもが3つの部分からなる小規模なものです。イタリア風の優雅な響きと整った形式は、聴き手に限りない安心感を与えるものかもしれません。(2008/05/09 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :777112-2 |
ゲオルク・クリストフ・ヴァーゲンザイルはオーストリアの作曲家。現在ではその作品をほとんど耳にする機会がありませんが、18世紀のウィーンでは高い人気を誇っており、数多くの弟子たちを育てた功績が知られています。このアルバムで紹介されているのは、フラウト・トラヴェルソ(横型フルート)、ヴァイオリンと通奏低音のための全17曲のトリオ・ソナタ集から選ばれた7曲で、いずれも世界初録音となります。収録された7曲全てが「速い-遅い-速い」という当時慣例の3楽章構成で書かれていますが、形式こそ同じであるものの、曲ごとの調性や旋律、リズム、テンポ、和声や強弱などは任意に設定されており、多彩で変化に富んだ音楽が楽しめます。アンサンブル・クリンゲクンストはこれら知られざる宝石のような作品を情感豊かに演奏しています。(2022/07/29 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :555406-2 |
神聖ローマ皇帝カール6世が世を去り、マリア・テレジアがハプスブルク家の家督を継いだことで起きたオーストリア継承戦争は、大規模な赤字を生み、当時の宮廷音楽家たちの生活を脅かしました。しかし、それは新しい時代の幕開けでもあり、宮廷を離れた音楽家たちは次々と新しい音楽を作り出すこととなります。/アンサンブル・クリンゲクンストと指揮者グレシンガー、初のコラボレーション・アルバムは、そんな古き良き時代のウィーンで愛されたフルート協奏曲の数々です。作曲家の中で、名前になじみがあるのは、せいぜいヴァーゲンザイルとモンの2人だけであり、他2人に関してはほとんど知られていません。しかし、当時飛躍的に高まったフルートの性能が存分に駆使された作品は、驚くほどに技巧的で、聴くべきところも多いものです。 (2017/07/21 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :555076-2 |
ヨーゼフ・ヴァイグルは、両親がエステルハージ家に仕えた音楽家。父の影響で音楽に親しみ、若くしてサリエリやグルックに認められ、オペラの作曲家として名声を博しました。彼は30曲以上のオペラ、劇場やバレエの音楽、宗教曲などを作曲しましたが、器楽作品にはほとんど関心を示さず、このオーボエ、ヴァイオリン、チェロのための6曲の三重奏曲がかろうじて知られているのみです。この曲集の自筆譜はオーストリア国立図書館に保管されていますが、作品には題名や日付がなく、1780年代半ば以降に作曲された可能性があるものの出版はされていません。三重奏曲は3部構成で、オーボエが主役を担う場面が多いものの、3つの楽器のバランスは取れており、各曲の構成はどれも工夫が凝らされています。例えば、第1番にはモーツァルト風のアダージョがおかれ、第3番にはフーガとシチリアーナ、第5番にはロ短調の変奏楽章、最後の第6番の第2楽章では精緻な二重フーガが聴かれます。ヴァイグルはこれらの三重奏曲をマリア・テレジア皇后のプライベート・コンサートのために作曲したと推測されています。(2024/12/13 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :555455-2 |