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【弦楽合奏あるいは大管弦楽のための、スコットランドにゆかりのある現代作品群】1980年代生まれの作曲家たちの作品を中心とした現代管弦楽曲集。合唱作品を中心に日本でもファンの多いマクミランとカッパーロールド、サックリングはスコットランド出身で、作曲の傍ら絵画制作でも知られ本盤のジャケットも手がけたクラインはエディンバラ大学を出ており、マクスウェル・デイヴィスの作品(原曲は1980年に書かれたピアノ独奏曲、ここでは弦楽版で演奏)はスコットランド北部オークニー諸島の町から着想を得てているなど、レーベルとオーケストラの本拠であるスコットランドにゆかりの深い作品集になっています。日本の伝統的な金継ぎ技術に感銘を受けて書かれたというカッパーロールドの表題作と、マクミランの「オスカーの死」、サックリングの「瞑想」は打楽器や金管も加わる大管弦楽のための作品で、他の3作は弦楽を中心とした編成のためのもの。いずれも各楽器の音色をよく活かしたモダンな響きながら前衛に寄り過ぎず聴きやすい作品で、じっくり親しんでゆきたくなる映画音楽のような起伏に富んだ曲想や、あるいは徹底して美しい音楽世界に出会うことの出来るアルバムです。(2024/06/21 発売)
レーベル名 | :Linn Records |
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カタログ番号 | :CKD713 |
【かの名歌手の息子が瑞々しく聴かせる英国のメランコリー】古楽復興の重要な拠点である英国で、20世紀後半の古楽復興の牽引役の一人として、みごとな美声で数々の名演を紡ぎ出してきたカウンターテナー歌手マイケル・チャンス。その息子アレクサンダー・チャンス初の本格的なソロ・アルバムは、父と同じく英国音楽への深い愛と抜群の適性を実感させてくれる、輝かしい未来も予感できる上質なリュート・ソング集です。エリザベス朝時代から活躍をみせたメランコリーの音楽家ダウランドや同時代のキャンピオンの作品を中心に「英国のオルフェウス」と称えられた17世紀後半のヘンリー・パーセルの名曲に至るまで、有名曲をほどよく交えつつ、当時の英国人たちを陶然とさせたフランス宮廷音楽も選曲。ある時は静謐な悲痛さをもって、またある時は皮肉っぽさを交えた晴朗さで、高音域まで伸びやかな美声の味わいが引き立つさまざまな作品の面白みをじっくり引き出してゆく名歌唱がたまりません。LINNならではの秀逸な録音技術により、デュオ・パートナーのトビー・カーが聴かせる玄妙な撥弦も克明に楽しめ、400年以上前の英国ではシンプルな響きの中でいかに変幻自在の多様な音楽が楽しまれていたか再認識させられることでしょう。(2023/04/28 発売)
レーベル名 | :Linn Records |
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カタログ番号 | :CKD711 |
【加藤訓子、多重録音によるライヒ作品集第3弾!】2011年にリリースされたLINNからのデビュー・アルバム「kuniko plays reich」から約13年。2018年には「Drumming」のリリースもあった加藤訓子による、ライヒ作品を集めた3枚目のアルバムが登場。今回は電子オルガンの演奏のほか、ヴィブラフォンによる「ピアノ・フェイズ」、鍵盤打楽器のためのオリジナル作品などを多重録音で収録。LINN RECORDSのジャレッド・ホッブス監修の下、寒河江ゆうじによる録音とミキシングに、CHANNEL CLASSICS創立者ジャレッド・サックスがマスタリングを行った高音質録音を生かす、SACDハイブリッド盤での発売です。2011年に英国のLINN Recordsから初リリースしたkuniko plays reich以来、「次のアルバムは何をやるの?」と訊かれてきた。世界中から「次のライヒは?」と期待されるが、私はただ、音楽活動の中で、作品との出会いや縁というものを大事に自然の流れに身を任せ、その時の興味に没頭してきただけで、最終的に自然の産物としての音楽が人から人へとこの世に残ってゆけばそれでいいと思っている。2022年、めぐろパーシモンホールの開館20周年記念として日本でオールライヒプログラムを企画した際には、「ドラミング」の生のアンサンブルを中心に「フォーオルガンズ」や「マレットとオルガンのための音楽」など、やってみたかった曲をかたっぱしから並べた。セッションの間、生身の演奏を見ながら、自身でもっと納得の行くように取り組みたいと思ったものを密やかに勉強し、また一人でコツコツと録音を重ねて行った。それらが、今回 kuniko plays reich II へ収録した4曲である。図らずもライヒの60年代から2000年代までを往年の名曲も含め、彼の作曲法の推移を追いかけるようなラインアップとなった。 ??加藤訓子(2024/04/26 発売)
レーベル名 | :Linn Records |
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カタログ番号 | :CKD712 |
ドイツ系スコットランド人のメゾ・ソプラノ、カトリオーナ・モリソン。2017年のBBCカーディフ国際声楽コンクールを制し、既に世界中のコンサート・ホールやオペラ・ハウスで実績を積んでいる彼女にとって、こちらが初めてのソロ・アルバムとなります。彼女の重要なレパートリーである、抒情的な歌曲を残したドイツ・ロマン派の女性作曲家ヨゼフィーネ・ラングを軸に、その周りのシューマンやブラームス、若き日にライプツィヒで学んでいたグリーグなど同時代の作品を収録しています。モリソンの持つ、聴く者の心にすっと染みていくような美しく透明感のある歌声と、豊かながらもすっきりとした表現が、これらの歌曲の魅力を十二分に引き出しています。アルバムのタイトルは、ラングの「昨日と今日」歌いだしの一節からとられました。(2021/01/22 発売)
レーベル名 | :Linn Records |
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カタログ番号 | :CKD637 |
【名手エガーとネポムニャシチャヤによる、リラックスしたクリスマス・アルバム】鍵盤古楽器の演奏で高い評価を得てきたリチャード・エガーと、そのパートナーであるネポムニャシチャヤによるデュオ・プレイエル4枚目のアルバム。シューベルト、デュセック、J.C.バッハとモーツァルトといったレパートリーをフォルテピアノで演奏してきたこれまでのアルバムとは一味違い、歴史的ピアノ修復家でもあるクリス・マーネによる、19世紀末の楽器構造を取り入れた平行弦モダンピアノを使用した連弾によるクリスマス・アルバムとなっています。チャイコフスキー『くるみ割り人形』をメインにリスト『クリスマス・ツリー』とヘンデル『メサイア』からの抜粋、そしてニューイヤー・コンサートの定番2曲までを収録。サービス満点の選曲に加え演奏も肩の力の抜けたたいへん楽しいもので、良き家庭人としての2人の姿を垣間見るような温かい1枚です。(2024/10/18 発売)
レーベル名 | :Linn Records |
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カタログ番号 | :CKD757 |
【オックスフォード・ニュー・カレッジ合唱団、英国ルネサンスの名作でLINN初登場!】1379年、オックスフォード・ニュー・カレッジの創設と共に設立された合唱団。ルネサンス期の大作曲家ジョン・シェパードが、モードリン・カレッジの聖歌隊長としてオックスフォードに赴任した頃には、その歴史はすでに150年以上も経っていました。少年のトレブルのみによる最高音域が作り出す安定した美しいハーモニーは、現在も世界中の人々を虜にしています。このアルバムは美しい大作「われら生のただ中にありて」のほか、所縁あるシェパードのモテットを収めたもので、今回が初録音となる作品を含み、その美しさを十二分に堪能できる内容となっています。(2020/10/23 発売)
レーベル名 | :Linn Records |
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カタログ番号 | :CKD632 |
【ルネサンスの美意識をパーセルの時代へと繋ぐジェンキンス、本場英国発の新録音】ルネサンスの音楽作法が17世紀に入っても根強く愛され続ける中、世紀半ばの清教徒革命による共和政時代に宮廷式の音楽が存亡の危機にさらされ、芸術音楽断絶のあと1660年の王政復古とともに急速なバロック流入を経験することとなった英国の音楽世界。この結果、革命前のルネサンス的な美意識による多声音楽が17世紀後半まで命脈を保ち、バロック的な新しい音楽と併存するという独特な状況が生まれました。その過渡期ともいえる共和政時代を生き延び、王政復古とともに新たな活躍をみせた弦楽器芸術家ジョン・ジェンキンスは、ヴァイオリンを使った新機軸の音楽のかたわら、ヴァイオル(ヴィオラ・ダ・ガンバ)の合奏によるルネサンス的な音作りが美しい多声器楽曲も残しています。英国最前線のガンバ奏者たちが集う才人集団ファンタズムは、このジェンキンスのヴァイオル・コンソート作品の楽譜を徹底究明、新たな校訂譜を作成したうえで決定盤的録音を進めてきましたが、これまでの6声(BKD556)および5声(BKD557)のコンソート集に続く今回のアルバムは4声の作品を集め、この体系的録音の完結編を飾るところとなりました。これらの大半は革命前の1620年代に書かれ、同時代のウィリアム・ローズのコンソートなどとは異なり厳格対位法の慣習を守りながらも、ユニークな和声で聴き手を飽きさせないジェンキンス随一の作風が光ります。ヴァイオリンを使った後年の音楽とは一線を画す古雅な音世界。聴き深め甲斐のある19作を、LINN RECORDSならではの自然派録音で聴ける喜びが詰まっています。(2022/02/11 発売)
レーベル名 | :Linn Records |
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カタログ番号 | :CKD677 |
【レーベルを超えた企画、シューベルト後期弦楽四重奏曲集第2弾】50年余の歴史を誇るフィッツウィリアム弦楽四重奏団によるシューベルトの後期弦楽四重奏曲集。2020年にDivine Artレーベルから発売された第13番、第14番(DDA-25197)に続く第2弾(後期としては完結)がLinnより登場。今回はシューベルト晩年の研ぎ澄まされた弦楽四重奏曲群の最初となるものの、途中で作曲を放棄されてしまった第12番と、最後の弦楽四重奏曲となる第15番を収録。40小節余りのスケッチのみが残っている第12番第2楽章は、シューベルト研究家で多くの補筆完成を行っているニューボールドによる版を収録しています。これらの作品のロマン的性格をよく捉えた、切れ味の鋭さと豊かな歌謡性を備えた演奏で、第12番冒頭の湧き上がるような曲想から目を覚まさせられるようです。ガット弦の音が重なる独特の響きも美しく、彼らならではのシューベルト像を描きあげています。(2021/11/12 発売)
レーベル名 | :Linn Records |
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カタログ番号 | :CKD673 |
【エメリャニチェフ&SCOのシューベルト第2弾に「未完成」登場!】今年(2024年)創立50周年を迎えたスコットランド室内管弦楽団と、その首席指揮者マキシム・エメリャニチェフによるシューベルト。世界中で高い評価を得た前作「グレート」に続き、「未完成」と第5番という2つの人気曲を収録したアルバムが登場します。大きな反響を呼んだ読売日本交響楽団との共演による「グレート」(2024年9月5日)の記憶も新しいところ、印象的だったそのテンポと同様今回の2曲においても快速をキープ。しかしながら表情にごつごつとしたところが無くたいへん滑らかで、ドラマ性を必要以上に強調することも避け、シューベルトならではの歌が自然と浮かび上がるたいへん美しい演奏に仕上がっています。最後に収められた「ロンド」は、交響曲第5番と同時期(1816年)に書かれた弦楽合奏とヴァイオリンのための作品で、SCOコンサートマスターのゴンリーが伸びやかな演奏を聴かせます。(2024/11/01 発売)
レーベル名 | :Linn Records |
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カタログ番号 | :CKD748 |
【名歌手フローリアン・ベッシュが歌い上げる『詩人の恋』】LINNからの前作「シューマン: リーダークライス/マーラー: さすらう若者の歌」(CKD511)が、2019年BBCミュージック・マガジン・アウォードのヴォーカル部門を制したフローリアン・ベッシュとマルコム・マルティノーのコンビによる、「詩人の恋」が登場。ベッシュは作品に込められた愛と喪失を深い味わいで歌い上げ、寄り添うようなマルティノーのピアノは歌とほぼ同等の立場で歌詞を補完し、さらに新たな景色を広げています。カップリングは歌われる機会の多くはないユティヌス・ケルナーの詩による12の歌曲で、「詩人の恋」と好対照をなす多彩な世界観を楽しませてくれます。(2023/06/23 発売)
レーベル名 | :Linn Records |
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カタログ番号 | :CKD695 |