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延々とピアノのユニゾンが奏され、そこに激しく切り込むヴァイオリンの不協和音。この刺激的な冒頭部分だけで耳を惹きつけられるピアノ五重奏曲。これを作曲したボリス・チャイコフスキー(1925-1996)は「ショスタコーヴィチの次の世代」における最も独創的な作曲家として高く評価されています。1962年に書かれた「ピアノ五重奏曲」は前述の第1楽章に続く、リズミカルで旋律的な第2楽章と、変奏曲形式の第3楽章、そして表情豊かな最終楽章と、整ったフォルムを持つ作品であり、彼の最高傑作とみなされるものでもあります。「戦争組曲」は1964年に製作されたユリ・フェイト監督による映画「前線を守りながら」のための音楽ですが、映画公開後にこのスコアは行方不明になってしまいます。しかしボリス・チャイコフスキー協会が原稿を探索し、サンクトペテルブルクで発見、その後編集され、この形に落ち着きました。戦いに赴く若き将校ルサノフと、彼を待つ恋人カティア。友人とともに危険な任務を終え帰還したルサノフの目の前で流れ弾に当たって命を落とすカティア…最後のシーンで悲嘆に暮れ、家の外に立つルサノフ。こんなストーリーが悲しいワルツを伴いながら展開していきます。(2014/10/22 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573207 |
20世紀の近現代ロシア音楽界を代表するボリス・チャイコフスキー。モスクワ音楽院でオボーリンにピアノ、シェバリーンとショスタコーヴィチに作曲を学び、「ショスタコーヴィチの次世代」を担う作曲家の一人として知られています。しかし戦後のアメリカでは、彼の音楽が全く評価されず、見かねた親友でチェリストのロストロポーヴィチが積極的に作品を紹介しましたが、それでもなかなか評価が変わることはありませんでした。チャイコフスキーはロストロポーヴィチに深く感謝し、このアルバムに収録された「独奏チェロのための組曲」と幻想的な美しさを持つ「チェロ・ソナタ」を献呈しました。チャイコフスキーの評価が高まってきたのは21世紀になってからですが、それにはロストロポーヴィチの理解と貢献が大きく関与しています。「ピアノ三重奏曲」は1956年、作曲家自身のピアノと、ピカイゼンのヴァイオリン、アルトマンのチェロによって初演され、若い作曲家が大きな称賛を得たバロック的な様式を持つ明快な作品です。(2018/07/27 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573783 |
バラキレフの勧めによって書かれたこの交響曲「マンフレッド」は、バイロンの同名の作品から4つの情景をモティーフにしています。作曲年は1885年。交響曲第4番と第5番の間という、もっとも脂の乗った時期でもあります。人間の存在そのものに懐疑を持ってしまった若者マンフレッドの揺れる心を表現した音楽は、ベルリオーズのように固定観念の手法で綴られ、場面が変わるごとに興奮をもたらしてくれます。「ヴォエヴォーダ」は地方長官の訳で知られ、チャイコフスキーはオペラと劇音楽としてもこの題材を曲にしています。(ただし、原詩はオストロフスキー。この作品とは違います。)ペトレンコのスピード感溢れる爽快な棒から生み出される音の奔流。快感です。(2008/12/10 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.570568 |
第11回チャイコフスキー国際コンクールで第2位となったチェリスト、リー・ウェイ・クィンのソロで聴くロシアを代表する作曲家たちによる美しいチェロ協奏曲集。とはいっても「協奏曲」と名付けられているのはグラズノフの「コンチェルト・バッラータ」1曲のみ。他の作品にはどれもストーリー性のある洒落た名前が与えられています。チャイコフスキーの有名な「ロココの主題による変奏曲」は彼の友人ヴィルヘルム・フィッツェンハーゲンのために作曲された作品。しかしフィッツェンハーゲンが勝手に改変を加えたことで一悶着ありましたが、結局はこの版の方が出来が良かったようで、現在では堂々と「フィッツェンハーゲン版」が演奏されています。他には明るさの中に一抹の悲しみが宿るリムスキー=コルサコフの「セレナード」、カザルスに捧げられたグラズノフの「コンチェルト・バッラータ」などロシアの広大な大地を思わせる重厚で美しい音楽を聴くことができます。(2019/01/25 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573860 |
1987年ロシア出身のメゾ・ソプラノ、マルガリータ・グリツコヴァが歌う3人のロシア作曲家による歌曲集。サンクトペテルブルク州立音楽院で学び、いくつかの国際コンクールに入賞した彼女を最初に見出したのは、大指揮者マリス・ヤンソンスでした。2008年に彼の指揮の下、サンクトペテルブルク音楽院のオペラ劇場でビゼーの《カルメン》で主役を演じ一躍脚光を浴び、その後世界中の歌劇場でその美しい声を響かせています。2015年にはザルツブルク音楽祭でモーツァルトの《フィガロの結婚》のケルビーノを歌った他、ペーザロのロッシーニ音楽祭にも出演。更に活動の幅を広げています。このアルバムではチャイコフスキー、リムスキー=コルサコフ、ラフマニノフの歌曲を熱唱、各々の作曲家の特色を生かし、歌詞に生命を吹き込んでいます。(2019/03/29 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573908 |
ライプツィヒやミュンヘンで修行を積んだチャドウィックの音楽は、純ヨーロッパ風の枠組みによっています。よって、シューマン風やメンデルスゾーン風の場面が、あるいはアメリカの民俗的要素が漂ってくると、ドヴォルザーク風の場面が出てきます。そのよい例が、交響的スケッチの「ノエル」で、優しいイングリッシュ・ホルンの調べが、「新世界」の第2楽章を思い起こさせるのは、何とも微笑ましいところです。また同曲の「ジュビリー」も、歓喜が爆発するような部分と、甘美なメロディーがたっぷり歌われる部分の取り合わせ絶妙の佳曲です。一方の交響曲第2番では、当盤で唯一といってもよい、短調がメインとなる第3楽章での彫りの深い楽想が、特に印象的です。(2005/06/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.559213 |
長く教職につき、アメリカ音楽界の礎となったチャドウィックですが、当盤収録のオーケストラ曲の数々は、ギリシャ神話がらみのタイトルが沢山見られることからもうかがえるように、内容的にはどちらかといえば、地元よりもヨーロッパ指向のものとなっています。あえていうならば、「エウテルペ」の終盤等から感じられる「肩の凝らない」明るさが、アメリカ的といえるかもしれません。色彩的なオーケストレーションは見事で、例えば「死の天使」中盤のクライマックス、作品の完成に至らず絶命する彫刻家を描写する部分など、少々大袈裟なくらいのドラマチックさで盛り上げます。(2002/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.559117 |