Home > CD & DVD > Labels > Toccata Classics
レーベル別検索
Search results:642 件 見つかりました。
スコットランドの作曲家ロナルド・センターの室内楽作品集。アバディーンに生まれ、地元でピアノとオルガンを学んだセンターは、1943年にアバディーンシャーのハントリーに移り6年間の教師生活を送った後、作曲家として活動。1944年からは彼の作品がBBCで放送され人気を博しています。「スコットランドのバルトーク」と異名をとるほど、荒々しいエネルギーを備えた作品を書いていますが、作品の公開には意欲的ではなく、現在でもごく一部の作品が出版されているのみです。彼は基本的にはピアノ曲に力を注いだ作曲家であり、アルバムの最後に置かれた一連の「前奏曲とフーガ」では、対位法を自在に操る手腕も見せています。一方、1945年に出会った2人のポーランド兵(一人はチェリスト、もう一人はヴァイオリニスト)に触発され、このアルバムに収録されたソナタなどいくつかの室内楽作品も書き上げており、これらはブリテンを思わせる味わいを持っています。ピアノを演奏するクリストファー・ギルドは、これまでにもスティーヴンソンやワーズワースなど、イギリス近現代作品の解釈で高く評価されるベテランです。(2024/04/12 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
---|---|
カタログ番号 | :TOCC0723 |
ハンガリー出身の作曲家で演奏家のセントパリの3つの協奏的作品を収録したアルバム。超絶技巧を要する《テューバ協奏曲》では、作曲家自身がソリストとして登場。《ラプソディ》は、クラリネット、サクソフォンとスモーキーな音色が楽しいハンガリーの民族楽器、タロガトーのための作品です。タロガトーとはオーボエに似た外観を持つリード楽器で、サクソフォンに通じる野性的な音色を持っています。そして《3つの舞曲》では、セントパリがバス・サクソルン(テューバに似たアドルフ・サックス考案の金管楽器)を担当。3作品に共通するのはバルトークにも影響を与えた民俗音楽の伝統と、吹奏楽特有の強い打音的な響きであり、ここに、圧巻のソロ・パフォーマンスが加わります。(2020/10/09 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
---|---|
カタログ番号 | :TOCC0568 |
1960年、モスクワで生まれたイヴァン・ソコロフ。教養豊かな家庭に育ち、幼い頃からピアノを始め、8歳の時から作曲を学びました。12歳の時にはネイガウスの高弟レフ・ナウモフに師事、彼から強い影響を受け、後に「私の人生で最も大切な人」と呼んでいます。モスクワ音楽院を卒業後、作曲家として活躍を始めたソコロフは初め前衛的な作品を書いていましたが、後に急進主義を否定し、チャイコフスキーやグラズノフを思わせる伝統的な書法へと回帰していきます。このアルバムにはごく最近の作品を中心に収録。スクリャービン風の「ポストリュード」や、ラフマニノフ風の「エレジー」など、ソコロフの作風が味わえる1枚です。伴奏は全てソコロフが担当、ソリストのポリックはヴァイオリンとヴィオラ、ピアノを自在に操り、作品の真価を伝えます。(2020/08/07 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
---|---|
カタログ番号 | :TOCC0560 |
1939年、インドのパンジャブ地方で生まれ、現在はイギリスを拠点に活躍する作曲家ナレーシュ・ソハルの作品集。幼少時にはポピュラー音楽に興味を示したソハルは、ロックンロールのパフォーマーとして活躍していましたが、大学では科学と数学を専攻。物理学に興味を示すも結局は音楽の道に進むことを決意、ムンバイ(ボンベイ)ではベートーヴェンの交響曲第3番に感銘を受け、その後は独学で作曲家を志しました。クラシック音楽の分野で国際的に認められたインド人作曲家の先駆的存在となったソハルの作品は、ヒンズー哲学の世界観を西洋音楽のイディオムで表現しようとしたものです。このアルバムには1974年から2007年までに書いたピアノ曲とピアノ三重奏曲を収録。とりわけクセナキスを思わせる音の密度の濃いピアノ曲は必聴。また2007年8月にダーティントン国際フェスティバルで初演された「ツナミ」と題された作品は、凄みのある低音をベースにした自然の脅威を感じさせる曲です。(2023/04/14 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
---|---|
カタログ番号 | :TOCC0689 |
南東ヨーロッパの小国セルビアにおいて、最も重要とされている作曲家、マルコ・タイチェヴィチ。ザグレブ、プラハで学び、ウィーンではヨーゼフ・マルクスに師事したという、この知られざる作曲家の珍しいピアノ作品全集です。バルカン半島の民族音楽から想を得た彼の作品は、どことなくバルトークを思わせる躍動的な部分と、どこか郷愁を帯びたメロディが交錯したミステリアスなものです。演奏するストヤノヴィチ=キリルクはセルビアのピアニスト&教師で、タイチェヴィチの研究家でもあり、現代音楽のアンサンブルも非常に得意としている才媛です。(2009/10/28 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
---|---|
カタログ番号 | :TOCC0041 |
ブルガリアの作曲家・指揮者エミール・タバコフ。“人間の精神の深淵を追求する”というタバコフの音楽はどれも壮大で重厚ですが、なかでも2000年に作曲された「交響曲第5番」は1時間近くの演奏時間を必要とする壮大な作品。印象的なファンファーレに始まる第1楽章は荒々しく、悲痛な第2楽章の次にはユーモラスな行進曲が置かれ、力強い終楽章で締めくくるという、伝統的な形式を遵守した見事な交響曲です。ショスタコーヴィチ風のコントラバス協奏曲は暗さの中にもユーモラスな風情が感じられるユニークな作品。どちらもタバコフ自身の指揮による演奏です。(2019/08/30 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
---|---|
カタログ番号 | :TOCC0530 |
指揮者としても活躍するブルガリア出身のエミール・タバコフ。彼が愛する後期ロマン派の作曲家、マーラーやリヒャルト・シュトラウスの足跡を辿るかのように、タバコフも大規模な作品を次々と発表、現在では9曲の交響曲を発表するまでになりました。彼の作品は、マーラーのように強力で叙事詩的であり、人間の暗い側面にもつぶさに光を当てています。それは1980年代に書かれた第1番の交響曲から顕著で、冒頭から迫力に満ちた音楽が展開され、息つく暇もありません。2007年のヴィオラ協奏曲も迫力ある音で構成されており、暴力的なエネルギーが炸裂するかと思えば、荒涼とした世界が広がる、まるでショスタコーヴィチの作品のような様相を見せています。どちらもタバコフ自身の指揮による演奏です。/(2017/09/22 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
---|---|
カタログ番号 | :TOCC0410 |
ブルガリアの作曲家、指揮者エミール・タバコフの交響曲全集。常に叙事詩的なスコアで、人間の精神の深淵を描くことを探求しているタバコフ、この第3集に収録された1985年作曲の「オーケストラのための演奏会小品」は暴力的で野心溢れる小品。1997年の「交響曲第4番」でもその作風は変わっていません。ゆったりとしたテンポを持つ第1楽章と第3楽章は、悠然たる氷河を思わせる冷たさが感じられるものの、第2楽章には快活なブルガリアのダンスが置かれており、楽章間のコントラストに工夫が凝らされています。暗く激しい終楽章での感情の爆発も印象的です。(2018/10/17 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
---|---|
カタログ番号 | :TOCC0467 |