ギター・コレクション
Search results:162 件 見つかりました。
南米パラグアイ出身の作曲家バリオスのギター音楽は、ギタリストたちが好んで取り上げますが、なかなかまとめて聴くことはありません。ここぞナクソスの出番です。南国ムードがたまらない1、タルレガ「アルハンブラ宮殿の思い出」と並んでトレモロ奏法の難曲として有名な2、単独でよく弾かれるロマンティックな3といった名曲たち、とくとご堪能あれ。ところで珍曲の中に日本人のための名曲を発見してしまいました、7です。この暗さはひと昔前の歌謡曲「圭子の夢は夜開く」の世界に通じると思うのですが、いかが?(2001/05/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.554558 |
コストと言えば常に気持ちの良い音楽、そんな特徴を最もよく表せるのがワルツで、当盤でも「秋の木の葉」(素敵な題名ですよね…)という12曲のワルツ集を堪能できます。これぞ素敵な旋律の宝庫!しかし驚きは14、コストにこんな暗くエモーショナルな作品があったのかと思わせる、重苦しい葬送行進曲(ギターで葬送とは一見不釣合いですが、同時代の作曲家たちも同様の作品を残しています)。後に続くロンドがまた余りにも快適なので、コントラストがちょっと過激かも。いつもながら、奏者の息遣いを直接感じ取れるような録音も素晴らしいものです。(2001/01/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.554355 |
ブラジルの大作曲家ヴィラ=ロボスは、ほとんどすべての楽器を演奏できたといわれています。中でも彼にとって最も身近な楽器であったはずのギターの作品を全て集めても、CD1枚に収まってしまうのは不思議な気もしますが、もちろん出来映えの方は充実を極めています。特に舞曲系の楽曲では顕著ですが、横溢するブラジル情緒のエキゾチックな味わいは格別といえましょう。また「練習曲」ではギターの技巧的可能性が追求されていますが、因習から逃れつつも「その楽器ならではの表現」を高度に具現したという点で、ピアノにおけるショパンやリスト、ヴァイオリンにおけるパガニーニ等に匹敵する業績といっても過言ではないでしょう。(2001/01/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.553987 |
19世紀フランスで活躍、耳に心地良いギター音楽を書き続けたコストの作曲活動の頂点になるのが「25の練習曲」です。ギタリストにとっては、ピアニストにとってのショパンの練習曲と同等の位置にある作品と言えるでしょう。しかしショパンとの決定的な違いは、いかにも演奏が大変そう、という印象を聴き手に与えないこと(たやすく弾けるわけでは決してありません!)。例えば終曲26変ロ長調など、南国の楽園の音楽かと思わせるほどに快適です。タイトルが誤解を生むかもしれませんが28~31もコストのオリジナル。マクファーデンの確かな指が紡ぐ明晰な演奏で。(2000/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.554354 |
存命当時はパリの人気ギター奏者だったのに今日では忘れられているコストの第3集は、当時の聴衆を喜ばせたであろう作品が揃っています。人気の秘密は、ずばり平明で気持ちいい旋律にあります。時には有名オペラ作家ベルリーニの名アリアの旋律を使うエンターティナーぶりも発揮します。作曲者の勘違いで、6も実は同じくベルリーニのオペラ「海賊」からのアリアが主題、当時の作曲家たちが挙って編曲した人気曲がネタです。旋律美なら、シンプルな4も聴き物です。ファンファーレで始まる2は、あのベルリオーズに献呈されました。(2000/07/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.554353 |
ベネズエラと言えば熱帯、美人いっぱい、石油といったイメージしか湧かないという貴方に、快適南国浪漫的音楽を贈ります。ギタリストよりも作曲家として世に知られたかったというラウロの音楽は、民謡の影響を受けてメロディアスなのに加え、機知に溢れカラフルで、耳にすんなり馴染みます(難解さ皆無、これも20世紀!)。収録曲の殆どはワルツで、3拍子のリズムが聴き手の心を優しく揺すぶります。リズムの激しい1、演奏技巧も難しくショパンのワルツの影響も受けている4、妻の渾名をタイトルにした19あたりが特にお薦め作品です。(2000/04/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.554348 |
「音楽にジャンルの壁はない」とよく言われますが、ピアソラの作品ほどその言葉が似つかわしい音楽はないでしょう。20世紀末にブームを迎えた彼の音楽は、21世紀には普遍的価値を持つ存在としてすべての音楽愛好家に受容されていくと思われますが、この1枚はやや地味ながらも、そういった普遍性の秘密の一端に迫るものということができるかもしれません。最も切り詰められた編成ともいえるフルート1本の単旋律からさえも、音同士が戯れあう嬉遊感を現出させ、驚くべきことにポリフォニックな厚みすら感じさせるという彼の音楽には、あの大バッハに通じるものがあるといっても過言ではないでしょう。(2000/03/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.554760 |