期待の新進演奏家シリーズ
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79年生まれのフランスのギタリスト、ジューヴは7歳からギターを始め、11歳から演奏家としてのキャリアをスタートさせた才人です。クラシックにとどまらずジャズや、時にはエレキも弾きこなす彼の才能は、当盤では特に叙情的なナンバーで発揮。誰もが楽しめるのがヴェルディの歌劇「椿姫」による幻想曲です。これはタルレガ作と誤って言われてきましたが、スペインのアルカスの作曲です。中世のダ・ミラノ作品が掘り出し物で、心洗われると呼ぶに相応しい曲・演奏です。ロドリーゴとトゥリーナの大規模なソナタ2つでも中間楽章が実に美しい。ブリテンの難曲「ジョン・ダウランドによる夜の曲」を弾きこなす様も見事です。(2004/11/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557597 |
数々のコンクール入賞歴を誇るスペインのギタリスト、ビジェガスによる、スペインのギター音楽だけを集めたアルバムです。有名作曲家揃い踏みのラインナップの中、2つの世界初録音曲にご注目ください。まずモレノ・トローバの「ソナタ-幻想曲」。この作品は21世紀になって発見されたもので、この作曲家にしては大規模な曲です。それにしても美しくかつ野心的な作品で、楽譜を所有していた名ギタリスト、セゴビアが何故演奏しなかったのか不思議に思える、埋もれていた名作です。もう一つの初録音は、そのセゴビアの「5つの逸話」で、出版後、半世紀以上を経てようやく真価が明らかになります。(2004/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557596 |
幻想曲といえばなんでもあり、作曲家が自由にファンタジーを繰り広げる場ですが、まさに当盤に登場の4曲は四者四様といえましょう。ただ、ヴァイオリンはもとより、ときにはピアノパートにも、極めて高度な技巧が必要とされるという一点では共通しています。シューベルト作品では晩年期特有の幽玄さを、パガニーニ・オタクであったエルンスト作品での究極的アラベスクを、シェーンベルク作品では特殊奏法も徹底活用した激しい響きを、ワックスマン作品では肩の凝らない極上のエンタテイメントをと、期待の若手フランク・ファンが華麗な四変化を聴かせてくれます。(2004/01/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557121 |
人気の美人ヴァイオリニスト、アナスタシアと共演するなど既に大活躍、来日経験もあるイラリオノフのソロ・リサイタル盤です。お馴染みのレパに混じって母国ロシアの現代作品も披露、注目はレーヒンの、何とギター独奏でやってしまった「24の前奏曲とフーガ」からの抜粋。ジャズ、ロック、南米音楽の要素もミックスしたこの難曲、21世紀には「来る」という予感。ほんの少し「カンパネラ」を引用するカステルヌォーヴォ=テデスコ作品や、かっこよさで人気のディアンス作品も難なくこなし、最後はタルレガの変奏曲における演奏技巧に多彩な表現力と、イラリオノフは持てる力を遺憾なく発揮しています。(2003/11/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557293 |
97年にイスラエルで創設されたアヴィヴ四重奏団は、その後コンクールなどで目覚しく活躍中。2人のヴァイオリニストはロシア人、他の2人がイスラエル生まれという構成です。ここで演奏されるホフマイスターという人物、むしろ音楽出版で知られ、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンもお世話になったわけですが、50を超える交響曲を書くなど、当時は作曲家としても尊敬され、実際ここで聴ける弦楽四重奏曲の高水準は、正直驚きです。特に「変ロ長調」の優美極まりない第2楽章と、思わずほくそえんでしまうユーモアたっぷりの終楽章はお薦め。18世紀ウィーンの四重奏曲の貴重なレパートリーと言えるでしょう。(2003/11/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.555952 |
映画音楽の分野でも大活躍したコルンゴルトの音楽は、クラシック音楽としてはあまりに美しすぎるためか!?、やや過小評価され気味です。しかし、期待の新鋭リンの素晴らしい演奏を得て、その蕩けるような甘さだけでなく、クラシックの作曲家としての、シリアスさと作りこみの確かさも存分に味わえる一枚となりました。彼の音楽は、たとえ小曲であっても、書法の「濃さ」は相当ですが、大作のヴァイオリン・ソナタではその傾向はなおさらで、ヴァイオリン・ピアノパートともに、最大限の技巧的困難さと和声的複雑さに満ちていて(特に第2楽章など!)、ちょっとスゴいことになっています。究極の陶酔的作品と申せましょう。(2003/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557067 |
スペイン出身で84年生まれという若さのモンテシノスは、12歳でソロ演奏会を開くという早熟ぶりで、タルレガ国際ギター・コンクールで優勝するなど、その才能を順調に開花させてきました。ナクソスへのリサイタル盤は、冒頭のアグアド作品からして、深い悲しみに包まれた音楽表現が見事。徒に技巧を振りまくのではなく、音楽に奉仕する姿勢が感動を呼びます。特にタルレガの憂愁に満ちた小品に抜群の適性を見せます。リョベートが「ソルの主題」と呼んでいるのは、実際には、かの有名な「フォリア」の旋律で、作曲者は技巧的な変奏曲に仕立てています。(2003/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557294 |
リスト以降、ピアノ編曲という分野では、原曲の単なる代用物を超えた、独自の内容を持つ作品が数多く誕生することとなりました。そういった楽曲の内の最高級の作品達では、名人芸は演奏者の技巧の誇示という以上に、オリジナルな音楽表現の手段であり、そこには作曲者・編曲者・そして演奏者の三者のファンタジーがせめぎ合う、独自の音楽世界が広がっています。例えばゴドフスキーの「パッサカリア」! あの未完成交響曲冒頭の低弦のメロディーを元に、44の変奏とカデンツァ、主題の拡大・反行、それらを含むストレッタを伴うフーガが展開され、聴くものを超絶技巧の形而上学へと誘います。(2003/07/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.555997 |
毎年続々と、きら星のような才能を世に送り出すGFAコンクール。21世紀初の優勝者はベルギー出身。当リサイタル盤では、タイトルだけを見るといかにも派手そうな作品が並びますが、内省的、思索的な印象が濃く、音楽で哲学してる感じを評価したい。特にお薦めは6で、古今の作曲家たちを惹きつけ続けるこの旋律による音楽のコレクターには見逃せません。演奏者が特に強い共感を寄せるカステルヌオーヴォ=テデスコの「プラテーロと私」は全曲を通すと50分ほどかかる大曲からの抜粋。10もタイトルのイメージとは裏腹に、技巧よりも内容が注目です。(2002/12/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557039 |
プロコフィエフの2つのヴァイオリン・ソナタは、互いにかなり異なった性格を持っています。第1番は厳しさと濃厚な情念が特徴的で、打楽器的なド迫力に満ちた第2楽章や、浮遊感と神秘的なまでの美しさをたたえた第3楽章などは、特に強烈な印象を残します。一方の第2番は、もともとフルート・ソナタの改作ということもあってか、より平明で伸びやかな楽想が基調となっており、晩年の作品群に通ずる、内省的なスタイルに近づいているといってもよいでしょう。ヴァイオリン、ピアノとも難技巧が要求される作品たちですが、2人の新星演奏家が、闊達な技巧と瑞々しい感性で、それぞれの作品を見事に描き分けています。(2002/12/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.555904 |