リスト ピアノ作品全集
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超絶のピアニスト・シチェルバコフのリスト編曲によるベートーヴェン交響曲全集、ついに第九の登場です!オーケストラと独唱・合唱のすべてを、一人のピアニストだけで「再創造」するという、ほとんど不可能な命題を解決したリストの編曲術には、まったく驚かされます。この素晴らしい編曲を、聴く機会が殆どなかったのも過去の話、今ではいくつかの録音を耳にすることができますが、シチェルバコフの演奏の一大特徴は、そのクリアーさにあるといえましょう。演奏効果を煽るよりも、テクスチュアの明快さが優先されて得られた恐るべき「見通しのよさ」は、ピアノ・マニアならずとも嘆息ものです。(2004/12/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557366 |
マイナーな曲に焦点を絞ってご紹介。同一曲の異稿といえる18、19は短いながらも、激しい超絶技巧を魅せること、そして中間部に有名な交響詩「前奏曲」の主要主題と酷似した旋律が登場するのがポイントです。6~17はリストが神童時代の13歳の頃から手掛けた作品で、未熟な点も見受けられますが、むしろその内容の新奇性にこそ注目するべきでしょう。驚くべきはこの少年の手による作が、約25年後に完成する超絶技巧練習曲集の萌芽であり、旋律、技巧上の着想ともに、かなり共通点が見受けられることです。少年時代のアイデアを徹底的に掘り下げた恐るべき執念深さもまた、「超絶」的というべきかもしれません。(2004/05/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557014 |
リスト編曲によるベートーヴェンの交響曲全9曲の中でも、如何にしてオーケストラの多彩な響きを、ピアノのヴィルトゥオジックな書法を通じて「再創造」するかという観点から眺めると、「田園」は最も面白い仕上がりとなった1曲といってもよいでしょう。期待通りオクターヴやトレモロが文字通り洪水のように押し寄せる第4楽章はもちろん、一聴したところのんびりとしていても、実は種々の音色による多声的な絡み合いの妙を、たった10本の指で偏執的なまでに再現して大忙しの第2楽章、あるいは豊穣な響きで心ゆくまで楽器を鳴らしきる第5楽章と、リストの見事な編曲術には脱帽です。(2003/05/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557170 |
超絶技巧ピアニスト、シチェルバコフによるリスト編曲のベートーヴェン交響曲シリーズ第2弾、今度は大作「英雄」の登場です。原曲の野心的な規模と内容、偉容に満ちた楽想を反映して、リストの編曲もピアノ技巧の粋を凝らした重量級の作品となっており、ことに終楽章の多彩さなど目を見張るものがあります。併録の第1番もやや小ぶりですが、原曲の小粋な爽快感を巧みに鍵盤書法に翻訳することに成功しています。近年ではこれらの曲の録音も必ずしも珍しくはなくなりましたが、注目のシチェルバコフの演奏は、特に響きの明晰な透明感とスピード感においては傑出した成果を上げています。(切れ味よく疾走する「英雄」のスケルツォ楽章などは絶品!)(2002/01/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.555354 |
シューベルトの歌曲のピアノ編曲は、リストの手腕が最もよく発揮された分野の一つといってよいでしょう。「歌とピアノ伴奏を単に同時に弾けば、それはピアノ編曲となりうるか?」といえば、答えはもちろん「ノー」です。過剰な飾り立てと揶揄されることもありますが、「シューベルトの原曲以外はまがい物」といった偏見から離れ、素直に耳を傾けてみれば、リストが付け加えた要素がこれらの歌曲を「優れたピアノ曲」に生まれ変わらせていると感得できるのではないでしょうか。細かな音型の洪水による変奏が美しい「アヴェ・マリア」、増強されたオクターヴがドラマ性を煽る「魔王」など、二人の偉大な作曲家の素晴らしい出会いがここにあります。(2001/07/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.554729 |
一口に「編曲」といってもその在り方には多様性があるということを、この道の並ぶ者無き巨匠・大リスト先生がまさに身をもってお示しになられています。あの名高い「トルコ行進曲」を徹底的に技巧的に装飾した華麗なショウピース「トルコ風カプリッチョ」があったかと思えば、あたかもベートーヴェン自身のピアノ曲のごとく響く渋い「ゲーテによる6つの歌」があり、純正なベートーヴェン調とリストの絢爛豪華な奇想が交錯する「アデライーデ」もあるといった具合に、豊かなヴァラエティが興味深く、そして楽しい一枚です。韓国の新進ユン・ウー・ヨーの、高い精度と豊かな詩情を兼ね備えた演奏も大いに注目されるところです。(2001/01/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.554839 |
バッハ、ショパン、アルカン、ラフマニノフ、スクリャービンetc.といったピアノ作家達が皆挑戦したのが、24全ての長短調を網羅した曲集の作曲です。ピアノの魔術師とまでいわれたリストは、「超絶技巧練習曲集」で全調網羅を企てたものの半分の12調で頓挫しており、彼には全調網羅作品はないというのが普通の認識ですが、隠し球ともいうべきがこの「ブンテ・ライエ」です。ダーヴィットの原曲自体がヴァイオリンで24調網羅という大胆な試みをしている割には、温和でのんびりした曲想を持つものも多いのですが、このリストの編曲では、ヴァイオリン的発想をそのままピアノ曲に移した関係上、妙にせわしく演奏しづらくなっている曲などもあり、その辺のミスマッチぶりが微笑ましかったりもします。(2000/07/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.553507 |
リストには神童時代、その演奏の素晴らしさに感動したベートーヴェンに祝福のキスを受けたという逸話が残っていますが、彼にとってベートーヴェンは神格化された存在であり、その代表作である交響曲を自らの得物であるピアノに編曲するということは、自らのすべてを注ぎ込んだ一大事業であったに違いありません。実際リストのものに限らず、あらゆるピアノ編曲作品の王者というにふさわしい風格と、創意豊かなピアノ技巧が満載された大傑作ということができます。シチェルバコフはこの恐るべき難曲を一点の曇りもなく明晰に弾き上げ、かつそこにオーケストラに一歩も譲ることのない白熱するエネルギーを込めることに成功しています。(2000/03/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.550457 |
リストは19世紀最高の人気ミュージシャンであり、革命的作曲家でもあった怪物でした。その作品の中核をなす莫大なピアノ音楽の全集録音を、ナクソスはハイペースでリリースしていきます。偉大さ、先見性、スケベ心、宗教性、見栄、そしてロマンチスト。種々の“悩める人間らしさ”が多元的に噴出する巨大な芸術家の実像をぜひ体感して下さい。第1集では、2つの「死の舞踏」や晩年の瞑想的かつ革新的な小品を収めました。演奏はブラジル生まれのピアニスト・コーエンで、恐ろしく骨太のリスト像を彫琢しています。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.553852 |
歌劇作曲家として絶大な人気を誇ったロッシーニにリストも強く魅せられました。少年時代からロッシーニの旋律を使った作品を次々と発表。実生活でも友好関係にあったようです。「音楽の夜会」は、歌劇作りから引退したロッシーニが作った傑作歌曲集です。リストは1837年にこの歌曲集のピアノ用編曲を発表します。原曲の順番をリストなりに入れ替え、いたずらに華美にせず、原曲の歌謡性・ドラマ性をじっくりと味わう名編曲となりました。一方、「ウィリアム・テル序曲」ではリストの超絶技巧が思う存分炸裂します!(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.553961 |