スペイン・クラシックス
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知られざる作曲家、ブラスコ・デ・ネブラのソナタ全集の完結編です。第1集(8.572068)、第2集(8.572069)に続くこの第3集は、ワシントンDCの国会図書館で保存されていたソナタを収録しています。このソナタは全て2楽章形式で、各々対称的な楽想を持っています。温和な緩徐楽章に続く、高い技術が要求される早い楽章。形式は定型に沿っていますが、メロディは高度に洗練されていて、決して冗長になることはありません。彼が理想としたと言われる、スペインで発達したギター音楽を思わせる華やかで機敏な音の動きに、思わず胸がときめいてしまいます。(2010/03/17 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572150 |
さてさて。「チストゥって何?」と思われた方も多いのではないでしょうか?これはバスクに伝わる舞曲用の小型のフルートです。3つの穴を持ち片手で演奏できるため、空いたもう片方の手で打楽器などが演奏可能という優れものです(ちなみにビゼーの「アルルの女」の“ファランドール”で使われるガルベも同種の楽器です)。バスクの作曲家ガルビスは、鄙びた音色を持つこの楽器とピアノ、そして、こちらもバスクの特有の楽器であるタンブリル(双頭のドラム)の音色を合わせ、実に楽しい音楽を作り上げました。ここで演奏しているのは、バスク地方で最も名高いチストゥ奏者(タンブリル奏者でもあります)ホセ.I.アンソレーナ。聴いているだけで元気になれそうな楽しい1枚です。(2010/02/17 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572096 |
第1集(8.572068)に続く、1750年セビリヤ生まれの作曲家ブラスコ・デ・ネブラのソナタ集です。今回のリリースではモンセラート修道院とワシントンDCの国会図書館で保存されていた譜面に基づいた演奏です。研究者でもあるペドロ・カザルスによると、彼の作風は主題や構造の複雑さで3つの期間に分けることができるそうで、最後の作品はワシントンDCに保存されている6つのソナタのようです(これは作曲家の存命中の1780年に出版された)が、まだまだ彼の全貌が見えてくるまでには時間がかかりそうです。ともあれ、現代に至るまでのピアノ作品の発展に隠れた貢献を果たしたネブラの作品を、もっと多くの人に聴いてほしいと願ってやみません。(2010/01/27 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572069 |
現代スペインで最も精力的にピアノ曲を作っているのは、このヘスース・ルエダではないでしょうか?とはいえ、彼のピアノ曲はまだまだ録音されることがほとんどありません。そうです!ここに収録された作品を聴いてみてください。例えばあのラヴェルと同名の「水の戯れ」はいかがでしょう。ラヴェルでは七色の色彩を放っていた水が、このルエダの作品では、まるで体中に浴びせかけられるようなな直截的な音楽が楽しめます。インヴェンションでの落ち着かない動きは、まるで小動物を見ているかのよう。全てに広範囲な技巧と絶妙なペダリングを求められる演奏困難な作品ばかりですが、その効果は存分にあらわれています。これはスゴイ。(2009/11/25 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572075 |
1750年セビリヤ生まれの作曲家ブラスコ・デ・ネブラは、父親がオルガン奏者、おじがサルスエラ作曲家という音楽一家に育ちました。父から音楽の手ほどきを受けた彼は、16歳の時に当時経済的聴きにあったセビリヤを離れ、マドリッドで活動を始めます。しかし経済的な援助をしてくれていたおじが2年後に亡くなると、またセビリヤに戻り、大聖堂のオルガン奏者として父親の後を引き継ぎ、数多くの鍵盤楽器用ソナタを書きました。NAXOSでは彼の170ほどある現存する作品を3集にわけて全てリリースする予定です。(2009/10/21 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572068 |
心沸き立つギターの音色、夢引き裂くかのような歌声、どことなくエキゾチックなメロディ、これらを聴いて背中がぞくぞくしない人はいないでしょう。名歌手マリア・バーヨとペペ・ロメロによってこの世に生を受けた歌曲たちは、夜の寂しさと妖艶さの中に微かに香る狂気までをも、恐ろしいまでに表現し尽くしています。また、ペペ・ロメロ率いるギター・カルテットと熱血指揮者、デ・ブルゴスの共演による「シエンフエゴスの協奏曲」も聴きもの。前半を聴いて瞑想的になり過ぎてしまったと思ったらぜひ最後まで聴きとおしてください。あなたの脳が心地よい汗をかくこと間違いなしです。(2009/08/26 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572139 |
北東スペインの文化的都市、カタルーニャは古くから多くの芸術作品を育んだ肥沃の地です。この地に生を受けた音楽家は数多く、グラナドスやブランカフォート、そして名チェリスト、カザルスなど枚挙にいとまがありません。このアルバムは彼らの手による美しい小品を集めたものです。合唱好きが泣いて喜ぶカザルスの「マリアの~」、そしてグラナドスの「星々の歌」はピアノと合唱とオルガンによる信じられないほど素晴らしい協奏曲です。世界初録音を多数含む涙ものの1枚です。(2009/08/26 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.570533 |
トゥリーナ (1882-1949) の作品には、なぜかこう聴き手を幸せにする成分が含まれているように感じます。それは、ほんの微かなスペインの香りであったり、洒落たメロディであったり、またエキゾチックな和声であったり。と感じる人によって捉え方は様々でしょう。NAXOS レーベルの中でも重要な位置を占めるピアノ作品集に加え、このヴァイオリン作品集もそんな魅力に満ち溢れた素敵なアルバムです。往年の名女性ヴァイオリニスト、ジャンヌ・ゴーティエに捧げられた「ヴァイオリン・ソナタ第1 番」は彼が47 歳の時の作品。第1 楽章と第2 楽章の気だるい美しさは初夏の午後の日差しを思わせる眩しい美しさに溢れています。他の曲からも熟れた空気と熱い吐息が流れてくるかのようです(2009/07/29 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.570402 |
1933年、生ハム「ハモンセラーノ」で知られるスペインの小都市テルエルで生まれたガルシア・アブリルはマドリッドで学び、協奏曲、管弦楽曲など多くの作品を作曲、現代スペインを代表する大作曲家となっています。この歌曲集では同じくスペインの一都市アストゥリアスの民族音楽を元に、その特徴的な地形(複雑な海岸線、聳え立つ険しい山地)を音楽によって描くことに成功しています。しかしながらアストゥーリアス語と訊くと、何だか難しそうなイメージを抱いてしまうかもしれませんが、ここで聴ける歌はどれも人懐こくて親しみ易いものばかり。聴いたら誰もが好きになってしまうに違いありません。(2009/06/24 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572073 |
アルベニスのピアノ作品集第3集は、舞踏のための組曲を集めました。スペイン風、ワルツ、ポーランド風のマズルカと曲想は様々ですが、全ての曲には、生きる喜びが散りばめられ、肉感的でちょっと妖艶な香りが漂っています。20歳の頃に書かれた「ワルツ集」での初々しさもすてきですし、アルベニスらしさがよく出ている「スペイン風ダンス」の情熱的な感触もたまりません。1885年頃書かれた「サロン風マズルカ」はショパンの影響が感じられる作品で、タイトルには各々の曲を献呈された「お金持ちの娘さん」の名前が付けられています。演奏はおなじみゴンザレス。文句なしに楽しめます。(2009/06/24 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572196 |