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英国のピアニスト・作曲家ロナルド・スティーヴンソンは、フェルッチョ・ブゾーニの孫弟子であり、ベートーヴェンやショパン、ラフマニノフなどのピアノ音楽の伝統をスコットランドに持ち込み発展させました。また難解なカイホスルー・ソラブジの音楽を愛し、彼の後輩ジョン・オグドンに勧めたことでも知られています。好評を博すクリストファー・ギルドによるスティーヴンソンのピアノ作品集シリーズ、今作の第6集では初期の作品を紹介しています。これらはブゾーニとの決定的な出会いの後に生まれたもので、後年書かれた代表作「DSCHによるパッサカリア」のような複雑な書法は用いられていません。当時のスティーヴンソンはまだスコットランドに移住していませんでしたが、作品にはすでにこの地の民謡からの影響も感じられます。ソナチネ第3番と「Retrospect」は世界初録音です。(2023/04/14 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0662 |
パーシー・グレインジャーとロナルド・スティーヴンソンは、共に民謡の発掘と紹介に情熱を注ぎ、長年にわたって文通を交わしました。スティーヴンソンは敬意をこめてグレインジャー作品の編曲を多く手がけています。このアルバムの中心となるのは「The Young Person’s Solo Album 若人のソロ・アルバム」で、15曲の作品が収められています。これはグレインジャーが採譜した民謡などをアレンジした作品をもとに、スティーヴンソンが更なるアレンジを加えながらまとめたもの。曲はどれも平易に書かれており、当時あまり知られていなかったグレインジャーの音楽を紹介するのに格好の曲集となっています。最初の2曲だけはグレインジャーの編曲のままで、最も有名な『Country Gardens』が登場します。(2025/01/17 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0748 |
ランカシャー州で生まれスコットランドで活躍したピアニスト、作曲家スティーヴンソン。難解でひねりの効いた作品で知られ、とりわけショスタコーヴィチをリスペクトした「DSCHによるパッサカリア」は80分に及ぶ長さと超絶技巧が駆使されていることで「演奏困難な作品」として知られています。このアルバムに収録されているのは、どちらかというと民族音楽寄りの作品。もちろん超絶技巧は用いられているものの、比較的穏健な作風による、少しだけ耳に優しい曲が多く含まれています。メインとなる「カーライル組曲」はスコットランドの歴史家トーマス・カーライルの妻ジェーンを題材にした作品。ショパンの作品をモティーフにしながらも、バッハが現れたり、ドビュッシー風なメロディが出てきたりと、多くの仕掛けが施されています。(2017/04/21 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0388 |
ウクライナで三代続くユダヤ人家庭に生まれたヨアヒム・ストゥチェフスキー(1891-1982)の作品集。若い頃からクレズマー(ユダヤ民謡をルーツに持つ音楽)のバンドでドラムを演奏するなど、ユダヤ音楽に関心を抱いていましたが、12歳の時に移住したウクライナの都市ヘルソンの劇場でチェロを弾きはじめ、すぐさま素晴らしい才能を発揮し、音楽家として生活していくことを決意します。その後はずっとユダヤの音楽を追求し、クレズマー特有のメロディを効果的に取り入れた作品を次々と発表していきます。このアルバムに収録された作品は、チェロ奏法に堪能だったシュテュッチェスキーらしく、チェロが活躍する華麗な作品が目立ちます。チェリスト、ゼルコヴィッツは11年間に渡り、ピッツバーグの「ユダヤ音楽祭」のディレクターを務めた経験を持つユダヤ音楽のスペシャリスト。(2016/06/29 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0314 |
このCDに収録されているスプラトレーの作品は、現代英国音楽の持つ新鮮な味わいとオリジナリティを強く感じさせるものです。1942年にノッティンガムシャーで生まれたフィリップ・スプラトレーは、英語のフォーク・ソングを自身の根源とした上で、ショスタコーヴィチやブリテンと言った「新しいもの」を取り入れる柔軟性も持っています。重厚な音色と快活なリズムを用い、更には耳馴染みの良いメロディを多様することで、聴き手を強く惹きつけます。ヴォーン・ウィリアムスを思わせる「シンフォニエッタ」、フィンジを思い起こさせるクラリネット作品、そして絵画をみるかのように鮮やかな「猫のギャラリー」など、一度聴けば誰もが好きになること間違いありません。(2009/10/28 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0088 |
父はオペラ歌手であり、妹はピアニスト、兄はチェリストという音楽一家に生まれたミッシャ・スポリアンスキー。幼い頃ロシアからワルシャワ、ウィーンへと移り、音楽教育は主にドレスデンで受けましたが、1914年に勃発した第一次世界大戦のためベルリンに移動。ここではピアニストとしてカフェで働きながら作曲を始めます。やがて1920年代のベルリンでキャバレー音楽の作曲家として人気を博し、またピアニストとして名テノール、リヒャルト・タウバーが歌う『冬の旅』を伴奏するなど八面六臂の活躍をしましたが、ユダヤ系であったため、1930年代にナチス政権の弾圧を逃れ、ロンドンへと移住します。ここで映画音楽家としてのキャリアを始めたスポリアンスキーはヒッチコックをはじめとした大物監督らに重用され、数々の作品で大成功を収めました。スポリアンスキーはオーケストラ作品も残していましたが、これらはほとんど演奏される機会がありませんでした。このアルバムには完成までに約30年を要し、スポリアンスキーのホロコーストへの思いが描かれた「交響曲」や、オーケストラ・ジャズ「ブギー」、モーツァルトを思わせる軽快な「わが夫と私」の序曲の3曲を収録。波乱万丈の人生を送ったスポリアンスキーの思いが音で描かれています。(2022/04/15 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0626 |
イギリス出身の作曲家ロジャー・スモーリーの作品集。1967年にケンブリッジ大学のロイヤル・カレッジ初の「コンポーザー・イン・レジデンス」に任命された他、1974年にはオーストラリア大学で教鞭を執り、その後はオーストラリアに拠点を置き活動を重ねました。指揮者、ピアニストとしても知られ、自身の作品を含む多くの演奏がCD化されています。モダンな作風の中に、しばしばロマン派の作曲家たちの音楽の断片を取り入れるという彼の作品は、とても耳なじみがよく、とりわけ“ネコの生態”を描いた「9つの生活」はユーモラス、かつ楽しい歌曲集に仕上がっています。(2019/08/30 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0501 |
ベルンハルト・セクレスは、20世紀初頭のドイツで活躍した作曲家。1894年から1895年までマインツの劇場で働き、1896年からはフランクフルトのホッホ音楽院で教師を務め、その後院長に就任。1928年には同校初のジャズ研究プログラムを立ち上げましたが、この行動がナチスによって批判され、ヒトラーが権力を握った際には職を失い、作品の演奏も禁じられてしまいました。1934年に亡くなるまでにオペラ、管弦楽曲、室内楽曲などを作曲しましたが、そのほとんどは現在でも忘れられたままです。このアルバムに収録されているのは、フリードリヒ・リュッケルトが中国の詩を元に翻案したテキストによる「Aus dem Schi-King 詩経-中国の歌より」などの歌曲集。ドイツ・リートの伝統に則った美しい旋律と、当時流行していた異国趣味が感じられるユニークな作品で、セクレスの個性が遺憾なく発揮されています。(2022/10/14 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0651 |
ドイツの作曲家ベルンハルト・ゼクレス。彼の名前は現在クラシックの分野ではほとんど忘れられてしまっていますが、実はフランクフルトの音楽院に初めて「ジャズ科」を開設された時の学長として名前が残っています。それは1928年、まだまだジャズの存在すら認知されていない時期の大英断であり、その5年後にナチスによって「ジャズ科が廃止」されるまで、猛烈な批判と攻撃の矢面に立ち、常に革新的な思想と勇気をもって行動していたことは評価されるべきではないでしょうか。そんな彼の作品は、オペラから室内楽まで多岐に渡り、また数多くの興味深いフレーズを持っています。時にはジャズ風な香りを持つゼクレスの作品も再評価されるべきものでしょう。(2013/03/20 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0147 |