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イタリアの教会音楽史における女性作曲家のパイオニア的存在マリア・ローザ・コッチャの貴重な作品集。1716年、ローマ教皇は、ローマで活動するプロの音楽家にサンタ・チェチーリア国立アカデミアの会員資格を義務付けました。それには試験官の前で4声のフーガを作曲する課題が課されていましたが、1774年にこの試験に合格し、女性として初めてローマのマエストラ・ディ・カペラの称号を得たのが当時15歳のマリア・ローザ・コッチャ。しかし教会は女性が宗教施設で音楽を担当することを許さず、コッチャは30歳になる前に作曲を諦めてしまいました。彼女の作品はオペラ風の要素を取り入れて世俗音楽と宗教音楽の融合を図ったものですが、「Hic vir despiciens mundum」では18世紀ローマの伝統的なポリフォニーの様式でも作曲できたことを示しています。このアルバムには彼女の師ペシやカサーリらの作品も収録しています。全て世界初録音。(2024/10/04 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0359 |
スイスの作曲家リヒャルト・フルーリーの弦楽四重奏曲集、第2集には1929年と1938年に作曲された第2番と第3番が収録されています。フルーリーは才能あるヴァイオリニストでもあり、友人たちと演奏するためにこれらの作品を書きました。どちらの曲もコルンゴルトやツェムリンスキーを思わせる後期ロマン派風の抒情を湛えた美しい旋律に満ちています。第3番は、フルーリー自身が生活が困窮していた時期に書かれましたが、明るく活発な音楽からはそんな苦悩は微塵も感じられません。1997年にベルン交響楽団のメンバーによって設立されたコッラ・バルテ四重奏団の演奏です。(2024/09/20 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0717 |
20世紀スウェーデンの個性的な作曲家モーセス・ペルガメントの録音プロジェクトがスタート。リトアニア系ユダヤ人の家系に連なるペルガメントは、フィンランドに生まれロシアで学んだ後、1919年にスウェーデンの市民権を得ました。民族主義的な表現と反ユダヤ主義が強まっていた当時、ペルガメントは複雑なアイデンティティゆえに苦悩し、ユダヤらしさとスウェーデンらしさを統合した表現を目指した結果、スウェーデン楽壇の反発を受けて黙殺同然の状態に置かれましたが、その作品は今、ダイバーシティの表現という観点から注目されつつあります。シリーズ第1集となるこのアルバムでは、ロマンティックな初期の作品からバルトークを思わせる攻撃的な響きを持つ後期の作品までを収め、その作風を概観します。大半は演奏時間3分前後の小品ですが、冒頭に収められたピアノ協奏曲は急緩急の3楽章構成で演奏時間27分を要する堂々たる力作です。(2024/10/04 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0728 |
作曲と教育活動を通じて20世紀前半のリトアニア音楽界に大きな貢献をしたユオザス・グルオディスのピアノ音楽を紹介するアルバムです。リトアニアの民俗音楽に加えて、ラフマニノフ、スクリャービン、ショパン、ドビュッシー、レーガー、リヒャルト・シュトラウスらの影響を受けたグルオディスの作品は遅れてきた後期ロマン派とよびたくなるもの。4楽章構成のソナタ第1番、3楽章のソナタ第2番ともに悲愴味を帯びた緩徐楽章の情感の濃さと躍動的で時にたたみかけるような急速楽章の対象が印象に残ります。演奏者のダウマンタス・キリラウスカスはチュルリョーニス芸術学校を卒業後、ザルツブルクのモーツァルテウム大学で学び、欧州各国で演奏、特にベートーヴェン解釈で高い評価を得ています。(2024/10/04 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0737 |
エステル・マギはエストニアの作曲家。タリンで生まれ、エストニア国立音楽院でマルト・サールに、モスクワ音楽院でヴィッサリオン・シェバリーンに師事。旧ソ連時代から活躍し、エストニア音楽界の重鎮として知られました。このアルバムには、1946年から2005年にかけて書かれた27曲の歌曲が収録されています。初期の歌曲は、シンプルで素朴なスタイルが特徴で、師のサールとエストニア民謡の影響を受けています。中期から後期の作品は、エストニア民謡のミニマルなメロディーと反復的な詩が取り入れられており、演奏には高いい精度と集中力が要求されます。「三つのセトのおとぎ話の歌」や「野原で歌う」がその例です。ロシアと国境を接するエストニア南部のセト地方は、首都タリンなどとは異なる独自の文化や風習を持ち、これらの歌詞には不運を避けるための「おまじない」が織り込まれています。また、エストニア伝承にインスパイアされた作品「Huiked」は、家事をしている女性たちが羊飼いを呼ぶ声や、動物を呼び寄せたり追い払ったりする音、羊飼いやベリー摘みの人々の声、狩人の合図など、伝統的なコミュニケーションの呼び声を捉えたもので、マギは声、ギター、フルートを用いてその音の風景を表現しています。(2024/10/04 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0741 |
リヒャルト・シュテールは、同時期に活躍したコルンゴルトやシェーンベルクと同じく、ナチスにより祖国を追われ、アメリカに亡命した作曲家。激動の人生を送りながらも93年という長命を得て、7つの交響曲をはじめ、室内楽、歌曲、合唱曲、ピアノ曲などの膨大な作品を残しました。この第3集には1942年に作曲された3作品を収録。彼はこの年に20曲ほどの作品を書き上げましたが、どれもウィーン時代を懐古するかのような美しい響きを保っていて、とりわけ交響曲第2番はマーラー作品を思わせる音楽になっています。原盤解説によれば、この曲は、亡くなったマーラーをしのんで書いた作品を改作したものである可能性があるそうです。(2024/11/08 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0743 |
多くの音楽家を輩出したフランスの「クープラン家」。この中でも一際才能があったのは、この「フランソワ・クープラン(1668-1733)」でした。彼の作品の中でも最も知られているのが、4巻からなるクラブサン曲集で、この中には230もの小さな曲がひしめきあい、小さな組曲を形成しています。当時の組曲は大抵、アルマンドやクーラント、ガボットなどというよくある名前がついていましたが、クープランの作品はもっと多彩な名前を持ち、このアルバムにも収録されているような人の名前や感情を示す言葉が使われた楽しいものとなっています。この2台のハープシコードのための作品集は、通常1台のハープシコードで演奏するクープラン作品のうちの何曲かについて、クープラン自身が「2台で演奏するのが望ましい」と書き記していたという言葉を忠実に守ったもので、実際に聞いてみると、その迫力に驚くと同時に、この色彩感に圧倒されることは間違いありません。第2集も楽しみです。(2014/07/23 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0203 |
東インド諸島に生まれ、1981年以来アメリカに拠点を置き活躍しているイギリス系オランダの作曲家シュルマン(1924-)。このアルバムは彼の90歳の誕生日を記念してリリースされます。彼の第1集の室内楽作品は、異国情緒を感じさせる豊かな香りを持つ作品が評価されましたが、この第2集は更に多彩な作品が集められています。2つの弦楽四重奏曲は今世紀になってから書かれたもので、彼の人生の集大成ともいうべきものですが、注目すべきは1967年に書かれた「幻想曲」で、当時の潮流を反映した興味深い作品と言えそうです。(2014/04/23 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0220 |
アメリカで評価された2人の英国作曲家のヴァイオリン作品集。
アルバムにソナタ1曲のみが収録されているベイトは、20歳で2曲の歌劇を作曲するほどの早熟な才能の持ち主でした。パリに留学しナディア・ブーランジェに学び、ベルリンではヒンデミットに師事、劇音楽作曲家として、またアメリカではピアニストとしての才能が評価されましたが、残念なことに48歳の若さでこの世を去ってしまい、作品はほとんど忘れられてしまいました。アーネルはアイアランドに師事した作曲家。ロンドンとアメリカの両方で、バレエ音楽や劇音楽が成功を収めました。このアルバムで聴くことのできるヴァイオリン作品は、劇的でエネルギッシュ。「アメリカの主題による変奏曲」の刻々と変貌する雰囲気がアーネルの特徴を物語っています。
(2018/10/17 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0492 |
2021年に生誕100年を迎えるマルコム・アーノルド。優れた映画音楽の作曲家として、また20世紀イギリスを代表するシリアスな交響曲の作曲家として評価されています。このアルバムに収録された2つの作品は、アーノルドの対照的な側面をはっきりと示しています。タイトルを見るだけでも興味深い「美食大協奏曲」は、陽気で親しみやすいアーノルド。1961年に初演された"ホフナング音楽祭(イギリスで開催されていた抱腹絶倒の冗談音楽祭)"のための作品で(アーノルドは音楽祭の創設者で漫画家のジェラルド・ホフナングの友人だった)、一連のコース料理が音で描かれています。ウェイターが儀式用のナプキンを運び入れ、牡蠣をはじめとしたオードブル、スープ、メインのローストビーフ、チーズと続き、デザートのピーチメルバ(こちらはグノーのアヴェ・マリアのパロディ)が到着。そしてコーヒーと食後酒で締めるというもの。本来はウェイターが大きな役割を占めますが、音だけで聴いても存分に楽しめます。この曲は世界初録音です。転じて、交響曲第9番はシリアスな音楽。病と闘い完成が大幅に遅れてしまったこの曲、アーノルド自身が「地獄を通り抜けた」と語った後に作曲されただけあって、暗鬱な第4楽章の最後で光が差すような長調への転調が強い印象を残します。(2021/10/15 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0613 |