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憂鬱なガイヤルド ~ 雨ふりの午後のためのクラシック音楽集

憂鬱なガイヤルド


憂鬱だって、いいじゃない。
雨の日の午後だもん。


───否が応でも、憂鬱な日ってある。心の雨が降りしきる午後、そっと寄り添って、雨あがりの夕刻をいっしょに待ってくれるのは、決して明るくはなく、かといってしじゅう泣きどおしでもない、じゅうぶん浸れるくらいにメランコリックで、でも、ほんのすこし優しさをまとった音楽たち。リュートやピアノで紡がれる、雨、死、花、孤独、涙、そして哀しげな舞曲(ガイヤルド)。憂鬱だって、いいじゃない。「憂鬱の作曲家」として知られるジョン・ダウランドの作品ほか、ルネサンスから現代の音楽まで20曲を収録。雨がやまない日の慰めと癒しのクラシックセレクション。2015年、梅雨入りの季節のリリース。

*2015.06.07「OTTAVA Domenica」でご紹介いただきました。Salonetteの記事はこちら。
*2015.06.09 iTunes Storeでクラシック3位にランクインいたしました。


憂鬱なガイヤルド

■ 商品タイトル:
憂鬱なガイヤルド ~ 雨ふりの午後のためのクラシック音楽集

■ 税込価格:
900円(配信)

■ 発売日:
2015年6月3日

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● ストリーミング


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■ 収録楽曲:

  • ダウランド: 憂鬱なガイヤルド
    ナイジェル・ノース(リュート)
  • ラヴェル: 亡き王女のためのパヴァーヌ
    フランソワ・ジョエル・ティオリエ(ピアノ)
  • モーツァルト: ヴァイオリン・ソナタ第21番 ホ短調 – II.
    西崎崇子(ヴァイオリン)/イェネ・ヤンドー(ピアノ)
  • ダウランド: 暗闇に私は住みたい
    スティーヴン・リッカーズ(カウンター・テナー)/ドロシー・リネル(リュート)
  • サティ: 3つのグノシエンヌ – II.
    クラーラ・ケルメンディ(ピアノ)
  • リリー・ブーランジェ: 3つの小品 – I. 古い庭で
    エミール・ナウモフ(ピアノ)
  • トゥルニエ: 組曲 – III. リート
    ミラージュ五重奏団
  • ファニー・メンデルスゾーン: 3つの歌曲: III. 孤独の涙は何を意味する?
    ドロテア・クラクストン(ソプラノ)/バベッテ・ドルン(ピアノ)
  • ブラームス: ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト長調 「雨の歌」 – I.
    イリヤ・カーラー(ヴァイオリン)/アレクサンダー・ペスカノフ(ピアノ)
  • ダウランド: 涙のパヴァーヌ
    フローリアン・ラルース(ギター)
  • プーランク: メランコリー
    オリヴィエ・カザール(ピアノ)
  • ダウランド: いつも悲しきダウランド
    ナイジェル・ノース(リュート)
  • アイアランド: もう森へなんか行かない – III. 春は待ってくれない
    ジョン・レネハン(ピアノ)
  • ヘンデル: 歌劇「リナルド」: 私を泣かせてください(涙の流れるままに)
    スサンネ・リュデーン(ソプラノ)/ロンドン・バロック/チャールズ・メドラム(指揮)
  • ラフマニノフ(クライスラー編): ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 – II.
    西崎崇子(ヴァイオリン)/岩崎淑(ピアノ)
  • ドビュッシー: 映像 第1集 – I. 水の反映
    フランソワ・ジョエル・ティオリエ(ピアノ)
  • ダウランド: オリヴァー・クロムウェル先生への別れ
    ナイジェル・ノース(リュート)
  • シューマン: 森の情景 – III. 孤独な花
    パウル・グルダ(ピアノ)
  • フォーレ: レクイエム – IV. ピエ・イエズス
    リサ・ベックリー(ソプラノ)/スコラ・カントルム・オブ・オックスフォード/オックスフォード・カメラータ/カーム・キャリー(オルガン)/ジェレミー・サマリー(指揮)
  • ショパン: 雨だれの前奏曲
    イディル・ビレット(ピアノ)






*プロモーション・ビデオ*


憂鬱なガイヤルド ~ 雨ふりの午後のためのクラシック音楽集






*収録曲紹介 @ instagram*


本日リリースのアルバムです。instagramでも、これからも雨の季節に、収録曲を紹介してまいります。 /「憂鬱なガイヤルド ~ 雨ふりの午後のためのクラシック音楽集」 /憂鬱だって、いいじゃない。雨の日の午後だもん。 /(iTunes Store, Amazon digital, moraにて配信中) #憂鬱なガイヤルド

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Photo @ 世田谷区丸山公園 こちらのアカウントでは、関東地方が雨の日に、雨露をあびた花の写真とあわせて、この季節にふさわしい美しくメランコリックなクラシック音楽を紹介していきます。梅雨のあいだ、ぜひお付き合いください。 今日ご紹介するのは、「憂鬱なガイヤルド」。 作曲者のジョン・ダウランド(1563-1626)は、後期ルネサンスに活躍したイギリスの作曲家です。リュートという古楽器の名手でもありました。彼は古今東西の音楽家のなかでも、「憂鬱」を重んじた人物として知られており、その作品はタイトルも曲の雰囲気もまさに哀しげなものばかり。 彼の代表作のひとつである、こちらの「憂鬱なガイヤルド」。タイトルの「ガイヤルド」は、当時はやっていたダンスの名前。ワルツと同じく3拍子で、ジャンプなどもあり、同じ頃に一世を風靡したパヴァーヌと比べると、実はかなり躍動感のある踊り。そのようなダンスでさえも「憂鬱」と結びつけてしまうところが、彼らしいといえるでしょうか。悲しみの淵を静かにさまようようなメロディで、とてもそのようなアクティブなダンス音楽とは思えません。 この曲が収録されたアルバムはこちら 「憂鬱なガイヤルド ~ 雨ふりの午後のためのクラシック音楽集」 http://naxos.co.jp/digital/melancholy_galliard #憂鬱なガイヤルド

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Photo @ 世田谷区蛇崩川緑道 全国的に雨がちな本日は「憂鬱なガイヤルド~雨ふりの午後のためのクラシック音楽集」から、2曲目「亡き王女のパヴァーヌ」をご紹介します。 モーリス・ラヴェル(1875-1937)の代表作であり、CMや映画などでも多く耳にする曲です。タイトルはとても哀しげで、メロディからも微かな切なさが漂っていますが、実在した王女の死を悲劇的に扱った曲、というわけではありません。一説には、ルーブル美術館所蔵のベラスケスの絵「マルガリータ・テレサ王女」(1655年)をモデルにしたともいわれていますが、スペインのいにしえの王女を漠然とイメージして書いた、いう説もあります。 さて、本アルバムの1曲目のダウランドの作品は「憂鬱な“ガイヤルド”」でしたが、こちらは「亡き王女の“パヴァーヌ”」。どちらも、16世紀頃に流行した舞曲の名前に、哀しげなワードを添えた美しいタイトルです。300年以上も離れた時代に活躍したダウランドとラヴェルですが、描こうとした世界は限りなく近いものだったのかもしれません。 この曲が収録されたアルバムはこちら 「憂鬱なガイヤルド ~ 雨ふりの午後のためのクラシック音楽集」 http://naxos.co.jp/digital/melancholy_galliard #憂鬱なガイヤルド #雨 #梅雨 #音楽

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Photo @ 世田谷区蛇崩川緑道 関東甲信地方も梅雨入りの報。「憂鬱なガイヤルド~雨ふりの午後のためのクラシック音楽集」から、3曲目「モーツァルト: ヴァイオリン・ソナタ第21番 ホ短調」をご紹介します。 モーツァルトの作品の中で短調はとても数が少ないことで知られています。「ト短調」は2つの有名な交響曲(25番と40番)の存在でよく知られていますが、ホ短調は、短調のなかでも(文字通り)マイナーな部類かもしれません。 けれど、この曲は、捨ておくにはもったいないくらいに、とてもメロディアスで、ロマンティック。古典派よりも先の時代の作品のように聴こえます。 書かれたのは1778年、22歳の頃。ちょうど、旅行中のパリで、母親を亡くした時期にあたります。 モーツァルトは、母の死に対して、遠地の父と姉がショックを受けないよう、手紙でそのことをすぐに告げるのを避け、6日間ほど、時間を置きました。 もしかすると、その喪に服した沈黙の時間のなかで、彼はこの曲を書いたのでしょうか。 亡くなったのが7月3日とのことですから、まさに初夏たけなわの季節だったということになります。 もちろん、パリですから梅雨があるわけではありませんが、そう思って聴くとこの美しくかなしげなメロディが、雨粒のように涙を落とすモーツァルトの姿そのもののように思われてくることでしょう。 この曲が収録されたアルバムはこちら 「憂鬱なガイヤルド ~ 雨ふりの午後のためのクラシック音楽集」 http://naxos.co.jp/digital/melancholy_galliard #憂鬱なガイヤルド #梅雨 #音楽 #雨 #あじさい

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Photo @ 世田谷区蛇崩川緑道 東京の雨は9時半頃にあがりました。 東北、北海道の雨はいましばらく続くようです。 「憂鬱なガイヤルド~雨ふりの午後のためのクラシック音楽集」から、4曲目「ダウランド: 暗闇に私は住みたい」をご紹介します。 ジョン・ダウランドが「憂鬱の作曲家」であることはすでにご紹介済みですが、この「暗闇に私は住みたい」は、まさに彼のキャラ作り(?)に箔をつけるような作品といえるでしょう。 歌詞は以下のとおりです。(作詞者不明) In darkness let me dwell; the ground shall sorrow be, The roof despair, to bar all cheerful light from me; The walls of marble black, that moist'ned still shall weep; My music, hellish jarring sounds, to banish friendly sleep. Thus, wedded to my woes, and bedded in my tomb, O let me living die, till death doth come, till death doth come. 「暗闇に私を住まわせて、その地が悲しみとなるでしょう。絶望の屋根が、すべての幸福の光から私をふさぐのです」と、曲の哀しげなトーンもあわせて、彼一流のメランコリック節全開の作品です。 後半では「私の音楽が優しい眠りを妨げる」なんて歌われていて、このへん、かなり自己言及的でもありますね。 それでなくても、「だーくねーすー♪」なんて下降するメロディと共に歌われると、もう現代の洋楽を聞くような気分。 アルバムの中では、スティーヴン・リッカーズが、美しいカウンターテナーでこの歌をきかせてくれます。ぜひ歌詞を見ながらお聴きください。 この曲が収録されたアルバムはこちら 「憂鬱なガイヤルド ~ 雨ふりの午後のためのクラシック音楽集」 http://naxos.co.jp/digital/melancholy_galliard #憂鬱なガイヤルド #雨 #梅雨 #音楽 #百合

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Photo @ 東京・秋葉原 傘を持ち歩いているのに、なかなか雨が降らない日が続きました。 しかし、まもなく東京も降り出しそうな気配です。 「憂鬱なガイヤルド~雨ふりの午後のためのクラシック音楽集」から、5曲目「サティ: 3つのグノシエンヌ – II. 」をご紹介します。 さて、この曲の作曲者エリック・サティ(1866-1925)は、「雨傘」がとても好きだったそうです。 どういうわけか、雨傘のコレクションをたくさん持っていて、死後に家のなかから山のような傘が発見されたとか(!)。晴れの日さえもいつも持ち歩き、フロックコート、ヒゲ、山高帽、眼鏡とあわせて、傘は彼のトレードマークのひとつだったようです。 なんと、彼の年譜をひもとくと、「1905年 雨傘で決闘」という謎の記録にも出くわします。雨傘は彼にとってコスチュームであり、武器でもあったのでしょうか(?)。 さて、ユニークな曲名の数々でも知られるサティの作品。その神秘的な作風はまさに雨の日にもぴったりのように思えますが、「傘」や「雨」を直接テーマにした曲は見当たらないようです。 しかし、ほんのちょっと、それに近しい曲を見つけました。ドラマや映画の「謎めいたシーン」でもしばしば用いられる、この「グノシエンヌ 第2番」。実はその楽譜に 「出かけないで」……という謎めいた書き込みがあるのです。 「もし出かけるなら、どれでも好きな傘を持っていって。もうすぐ、雨が降るからね」 ……もしかしてこんなことばが続くのではないかと、思わず想像してしまいませんか。 この曲が収録されたアルバムはこちら 「憂鬱なガイヤルド ~ 雨ふりの午後のためのクラシック音楽集」 http://naxos.co.jp/digital/melancholy_galliard #憂鬱なガイヤルド #雨 #梅雨 #音楽 #秋葉原

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