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New Releases - 2019年03月 発売タイトル
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15世紀から16世紀へ……それはフランドル楽派の全盛期であったとともに、当のフランドル地方を手中におさめたハプスブルク=スペイン王家が、破竹の勢いで世界帝国を築き上げつつあった時代。皇帝カール5世(スペイン王カルロス1世)が王室に築いたフランドル聖歌隊を通じて、スペイン王室には精巧な多声音楽をどこよりも豊かに育める環境が続きます。そこでイベリア旧来の伝統との接点として注目をあびたのが、ギターに似た形状でありながらリュートのように精巧な多声音楽も奏でられるビウエラ。その弾き手が二人いれば4~5声からなる多声音楽も奏でられるうえ、繊細かつ多様な音表現は歌声との相性も抜群。そんな特質を最大限に引き出せるのが、現代欧州最高の撥弦奏者ふたりと大御所歌手キール! 広範に使われていながら現存曲集がきわめて少ないビウエラのための音楽ですが、フランドル楽派の多声音楽をビウエラで多声表現できる技法を知り尽くしていればこそ、このような当時の実情にあわせた演奏再現は可能になるというもの。大航海時代をへて、南イタリア一帯までスペイン領となっていった時代ならではのレパートリーの広がりにも注目です。ビウエラ二重奏も、歌を含むトラックも聴きどころ満載、国内仕様ではArcanaならではの詳細解説も歌詞も日本語訳付です。(2019/03/22 発売)
レーベル名 | :Arcana |
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カタログ番号 | :A460 |
ドビュッシー、ストラヴィンスキー、ラヴェル……19世紀末から20世紀初頭のフランスを賑わせてきた異才たちは彼らだけではなく、第一次大戦以後のモダニズムにかき消されて忘れ去られてしまった見過しがたい才人も少なくありません。南仏でセヴラックが静かに才能を開花させていた頃、本盤の主人公デュポンはなんと、イタリアとフランスをまたにかけて歌劇作曲家として大成功。そのかたわらドビュッシー風ともヤナーチェク風とも言えそうな私小説的・描写的器楽音楽でみずみずしい才能を輝かせました。病弱で何かと療養生活を余儀なくされながら彼が綴ったピアノ曲は、すでにいくつかの録音を通じてフランス近代音楽ファンにひそかな喜びを提供してきたところ、驚くべきことにフランス語圏ベルギーの老舗楽団を指揮して俊才ダヴァンが管弦楽曲集を発表します。ピアノ曲として有名な「療養のとき(病床にて)」の管弦楽版をはじめ、フランク派とドビュッシ―を横目にみながら独自の成功を導き出した天才の技量を、雄弁な音言語の細やかさそのままにお楽しみいただけます。日本語で読めるデュポンの資料がたいへん少ない中、国内仕様はフランス近代ファン垂涎の解説翻訳付。(2019/03/22 発売)
レーベル名 | :Fuga Libera |
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カタログ番号 | :FUG751 |
個性派ピアニスト、バタゴフのライヴ・アルバム。前半ブゾーニ編曲版バッハのコラール前奏曲(トラック4、6、8、10)には、コラール旋律に基づく前奏を付与するなど独自の編曲も加え、ゆったりとしたテンポで作品の深淵を覗きこむような、バタゴフならではの個性的な解釈。動きのあるラモーやブルとの好対比を聴かせます。そして後半はマイケル・ナイマンの映画音楽という、がらっと変わった趣向。自身も映画音楽の作曲家として活躍するバタゴフらしく、独特なテンポ運びとメリハリのある進行で、純粋な音楽としての作品の素晴らしさを引き出しています。両プログラムを繋ぐようなモーツァルトの、沈鬱にして美しい表情も聴きものです。(2019/03/22 発売)
レーベル名 | :Melodiya |
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カタログ番号 | :MELCD1002572 |
Melodiyaレーベルのアーカイヴから1979年プレトニョフのライヴ音源が登場。一部はMelodiyaのライセンスを受けたeurodiscなどからアナログ・レコードとして発売されていましたが、今回リサイタルのプログラムが揃って収録され、CDとしては初登場となりました。1957年生まれのプレトニョフは当時22歳。前年にチャイコフスキー・コンクールを制して世界的に注目されていた時期のリサイタルで、Virgin Classicsと契約して国際的な録音デビューを迎える前の貴重な記録です。若々しいバッハに始まるこのプログラムではいずれの作品でも個性的な解釈を聴くことができますが、特にショパンのソナタ3番には注目で、ディテールの細やかな表現を有機的に紡ぎながら、全体を大きなスケールでまとめ上げるという素晴らしい演奏です。録音は分離は狭いもののクリアなステレオで、ピアノの音は細やかに拾っており、最新のリマスタリングも功を奏して独特のニュアンスを楽しむことが出来ます。拍手入り。(2019/03/22 発売)
レーベル名 | :Melodiya |
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カタログ番号 | :MELCD1002581 |
2012年に設立された弦楽四重奏団「クァトゥール・カプリッチョ」。創立の翌年、イルザック国際室内楽コンクールで第1位を獲得するなど、その活躍に期待が寄せられています。このアルバムでは、彼らのアンサンブル名にちなんだ様々な「CAPRICCIOS」が集められており、古典派から現代作品まで、その優雅で多彩な世界を味わうことができます。ハイドン初期の名作「太陽四重奏曲」の中の1曲であるハ長調は、第2楽章に「Capriccio」が置かれており、極めて劇的な表現と独創的な作風で知られる作品です。他、メンデルスゾーンやイザイ、ヴァインベルクのカプリッチョや、フォッケンスのユニークな曲などが並ぶなか、もともとの楽劇の名前が《カプリッチョ》であることから選ばれたシュトラウスの作品では名ヴィオラ奏者コセと、チェロのルヴィオノアが加わり、濃厚な響きによる美しいアンサンブルを聴かせます。(2019/03/22 発売)
レーベル名 | :Orchid Classics |
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カタログ番号 | :ORC100094 |
2000年の「BBCヤング・ミュージシャン・オブ・ザ・イヤー・コンペティション」で初めて出会ったチェリスト、ジョンストンとピアニスト、ポスター。以来、親しい友人として頻繁にコラボレーションを重ねるうちに、お互いを深く理解しあい、芸術性を高め合ってきたといいます。今回の彼らのアルバムは「変奏曲」をテーマに、様々な作品を集めたもの。3曲の変奏曲の他には、作曲家に関連した曲や、同じ時代の曲など、各々関係性の高い作品が選ばれています。シューベルトの「流れの上で」には名テノール、ギルクリストが参加。美しい歌唱でアルバムに華を添えています。(2019/03/22 発売)
レーベル名 | :Orchid Classics |
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カタログ番号 | :ORC100095 |
1994年ブカレストに生まれ、5歳からピアノ、8歳でチェロを学び頭角を現したというチェリスト、アンドレイ・イオニーツァ。2012年からはベルリン芸術大学でイェンス=ペーター・マインツに師事。2015年に開催された「チャイコフスキー国際コンクール」で優勝、タイムズ紙に「10年に一人の逸材、最もエキサイティングなチェリストの一人」と称され、世界中で注目を浴びています。このアルバムでは無伴奏チェロのための様々な作品を演奏。なかでも、ブライアン・イーノの楽曲にインスパイアされたというオーストラリアの作曲家ブレット・ディーンの作品は世界初録音となります。他には無伴奏チェロ曲を語る上で外せないJ.S.バッハの組曲第1番、コダーイの先進的なチェロ・ソナタ、超絶技巧派のチェリストであり、またヘヴィ・メタル界ではベーシストとして知られるヘンリソンの印象的な「ブラック・ラン」、これらが並ぶ興味深い1枚です。(2019/03/22 発売)
レーベル名 | :Orchid Classics |
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カタログ番号 | :ORC100096 |
2018年のアルベルト・エムジ生誕120年を記念して企画されたアルバム。第1集(ROP-6055)と同じく、バリトン歌手レヴィチンとピアニスト、ワグナーの2人が忘れられていたユダヤ文化の秘宝を探ります。1500年頃までスペインに住んでいたユダヤ人たち(セファルディ)の伝承音楽を拾い集め、そのシンプルな旋律に後期ロマン派風の伴奏を付けたこれらの歌は、どことなくエキゾチックな佇まいと洒落た雰囲気を併せを持つ聴きごたえのあるもの。第2集には彼の他の曲集も添えられた興味深い1枚です。(2019/03/22 発売)
レーベル名 | :Rondeau Production |
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カタログ番号 | :ROP6156 |