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New Releases - 2020年09月 発売タイトル

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    ヨンメッリ:レクイエム(ピオー/ギスリエーリ合唱団&コンソート/プランディ)

    【ヨンメッリ、瞠目のレクィエムをピオーほかの精鋭陣で!】聞いたこともない作曲家・作品の録音に目の覚めるような体験をすることも古楽の楽しみの一つ。しかし、そのなかでも確実に高水準の内容を約束してくれる「往年の巨匠作曲家」の新録音は間違いなく注目に値します。近年再評価めざましいナポリ楽派の大立者ヨンメッリの『レクイエム』に光をあてたこの新録音も、まさにそうした系譜に連なる一聴して惹き込まれるリリースと言ってよいでしょう。ニコロ・ヨンメッリは大バッハの次男C.P.E.バッハや改革的なオペラ作曲家グルックと同い年で、少し上世代のポルポラやレーオ、あるいは年齢も近いペルゴレージらと並んでナポリ楽派を代表する重要作曲家。イタリアを離れシュトゥットガルトの宮廷作曲家として栄光の日々を歩んだこの才人、前古典派流儀のギャラント様式をあざやかに使いこなしながら、レチタティーヴォにまで合奏を動員する独特の作風で傑作オペラを連発しましたが、ここに録音されたのは珍しい宗教作品です。教会音楽に相応しい静謐さがナポリ楽派らしいパッションと交錯する『レクイエム』は同時代人たちからも絶賛され、いくつもの手稿譜が残されているほど。ペルゴレージの幻のミサ曲を蘇演・録音して話題を呼んだ本場イタリアの才人集団ギスリエーリ合奏団が、サンドリーヌ・ピオーをはじめとする独唱陣とともに絶好の解釈でその美に迫ります。充実した解説含め、オペラ一辺倒ではなかったヨンメッリの才覚にあらためて感じ入らずにおれない新録音です。(2020/09/11 発売)

    レーベル名:Arcana
    カタログ番号:A477

  • ラモー:歌劇「レ・ボレアド」(カシェ/ウェイナンツ/アルヌール/セルク/ブローイマンス/コレギウム・ヴォカーレ1704/ルクス)

    【ラモー最晩年の傑作、《レ・ボレアド》待望の新録音!】1763年、七年戦争終結の祝賀のために作曲された《レ・ボレアド》は、その素材をギリシャ神話から取っており、北風の神ボレアスを信奉するボレアドと呼ばれる人々の女王が、身分違いの恋を貫いた末にそれを勝ち得るという物語。どうしたわけか初演はキャンセルされ、その後すぐに当時のオペラ座(サル・デュ・パレ・ロワイヤル)が火災に見舞われたうえ、翌1764年にはラモーが亡くなってしまい、上演の機会を得られないまま国立図書館に200年ものあいだ眠ることとなりました。その初演は1964年、フランスの放送局ORTFにてラモーの没後200年記念事業として放送。舞台での初演は1982年にジョン・エリオット・ガーディナーの手によって行われ、同年録音もなされています。2003年にはウィリアム・クリスティ指揮による舞台の映像収録もありましたが、管弦楽のみの組曲版ではない全曲録音はそれ以来現れず、今回のヴァーツラフ・ルクスによる録音はその後の研究成果をふまえての貴重なものです。また、ヴェルサイユ宮殿内の歌劇場(その完成はこの歌劇の作曲より後とはいえ)での録音という点でも意味のあるものと言えるでしょう。古典派時代と言ってよい頃の作ということもあり、クラリネットやホルン、打楽器などを動員したラモーならではの管弦楽センスが映える、当時としては最大編成のオーケストラを生き生きとした古楽器演奏で聴ける点も魅力。独唱陣は、近年活躍目覚ましくル・ポエム・アルモニークによる「アレグリ: ミゼレーレ」(ALPHA438/NYCX-10093)でもソプラノのトップを堂々務めたデボラ・カシェを始め、レオナルド・ガルシア・アラルコンやセバスティアン・ドゥセらの信頼篤いカロリーヌ・ウェイナンツなどの実力派を揃えており、その瑞々しい歌唱がラモー最晩年の不遇の傑作に若々しい躍動感とキレを与え、作品の真価を問う素晴らしい演奏に仕上げています。(2020/09/11 発売)

    レーベル名:Château de Versailles Spectacles
    カタログ番号:CVS026

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    アンドリーセン:苦痛の鏡/ベルリオーズ:幻想交響曲(ストーテイン/南オランダ・フィル/リス)

    【リスとオランダの名手たちが描く、アンドリーセンの美しい歌曲と色彩豊かな「幻想」】リンブルフ交響楽団とブラバント管弦楽団が合併し2013年に誕生した、南オランダ・フィルハーモニー管弦楽団(南ネーデルラント・フィルハーモニー管弦楽団)。2016-17年のシーズンより当団初の首席指揮者を務めるドミトリー・リスとの3枚目のアルバム。「幻想交響曲」に、20世紀オランダの作曲家・オルガニスト、ヘンドリク・アンドリーセンが、フランスの詩人・劇作家アンリ・ゲオン(1875-1944)の「イエスの鏡」から「苦痛の鏡」に曲を付けた歌曲集を収録。キリストの受難の物語のうち逮捕から死までを描いた「苦痛の鏡」は、声楽とオルガンのために書かれた作品の伴奏を弦楽合奏に書き改めたもの。ゆったりとした弦に乗ってメゾ・ソプラノが切々と歌い上げ、苦痛そのものというよりはその癒しまでを表現するかのようなたいへん美しい作品で、これまでベイヌムによる録音のほかはあまり知られていないのが、実にもったいない佳曲です。メゾ・ソプラノのクリスティアンネ・ストーテインは、自身の出身である音楽王国オランダを中心に多くの名手たちと共演を続けており、ここでもその繊細な表現力と安定した声量で作品を引き立てています。「幻想交響曲」もこけおどしは微塵も感じさせない演奏で、第2楽章で加えられたコルネットを始め各パートを極端に強調することなく、大オーケストラを隅々まで生かし、全体をパレット上で絵具を混ぜるがごとく溶け合わせながら、作品の色彩感と狂気を実に巧みに描きあげています。(2020/09/11 発売)

    レーベル名:Fuga Libera
    カタログ番号:FUG764

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    ベーム/マルティンソン/ムーア:オルガン作品集(ジェイコブス)

    タイトルの「パーセニア」とは1613年、プファルツ選帝侯フリードリヒ5世とジェイムズ1世の娘であるエリザベス・ステュアートの結婚を祝して出版された曲集のこと。ここでは現代の名手、サイモン・トーマス・ジェイコブスが3曲の世界初録音を含む、16世紀から21世紀までのバラエティ豊かな作品を選び出し「新しいパーセニア」としての魅力的なアルバムを創り上げました。彼は2013年に開催された「セント・オールバンズ国際オルガン・フェスティヴァル」で最優秀賞と聴衆賞を獲得したオルガニスト。このアルバムがデビュー作となります。使用楽器はロンドン、ハノーヴァー・スクエアの聖ジョージ教会のオルガン。アメリカのオルガン・ビルダー、リチャード・フォークス社が製造した素晴らしい響きを持つ楽器です。(2020/09/11 発売)

    レーベル名:Fugue State Films
    カタログ番号:FSRCD009

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    バッハ一族のオルガン作品集(ホルダー)

    ウェストミンスター寺院の次席オルガン奏者であるピーター・ホルダーが演奏するJ.S.バッハ、バッハの2人の息子たちとモーツァルト、クリスティアン・リンクの作品を交えたアルバム。バッハを“父”、継承者たちを“子”に見立てたアルバム・タイトルが、選曲のコンセプトであるドイツのバロックから古典派におけるオルガン音楽の潮流を示しています。ホルダーが演奏しているのはドイツ、ネレスハイム寺院のオルガン。作品が書かれた頃に作られた由緒ある楽器です。(2020/09/11 発売)

    レーベル名:Fugue State Films
    カタログ番号:FSRCD015

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    カルク=エーレルト:33のポートレート Op. 101 (抜粋)/ハルモニウム・ソナタ第2番(G. バーバーによるオルガン編)(バーバー)

    ドイツ・ロマン派の作曲家カルク=エーレルト。現在はフルートのための作品が良く知られていますが、もともとは優れたハルモニウム(小型のリードオルガン)奏者であり、この楽器のためだけではなく、オルガン作品も好んで作曲していました。このアルバムには、彼がハルモニウムのために書いた「33のポートレート」からの抜粋と、ハルモニウム・ソナタ第2番のオルガン編曲版が収録されています。編曲と演奏を行っているのはロマン派の作品を得意とするオルガニスト、グレアム・バーバー。「33のポートレート」は“パレストリーナからシェーンベルクまで”という副題を持つ、さまざまな作曲家の作風を模した興味深い作品。バーバーの編曲は、ハルモニウムでは表現し得ない多彩な音色を原曲に付加し、ハルモニウムでは表現し得ない多彩な音色を原曲に付加し、4段手鍵盤と足鍵盤、86のストップを持つウルムのパウロ教会の大オルガンを駆使して壮大な響きを存分に聴かせます。(2020/09/11 発売)

    レーベル名:Fugue State Films
    カタログ番号:FSRCD016

  • Suspended (Live at Flagey)

    ベルギーの若きドラマー、アントワーヌ・ピエールと、彼のプロジェクトURBEXによる3枚目のアルバムは、ブリュッセルのフラジェでのライヴ。スピード感と心地よい緊張感のインプロビゼーションが魅力です。(2020/09/11 発売)

    レーベル名:Outnote Records
    カタログ番号:OTN637

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    モーツァルト:ピアノ協奏曲第24番/フンメル:ピアノ・ソナタ第3番/ベートーヴェン:交響曲第1番(ヴィショヴァン/ベッソン/ベルナルディーニ/ムンクホフ)

    【ベートーヴェン記念年に知るべき楽聖の好敵手!古楽器だからこそ伝わる作品の真の魅力】2020年に生誕250年を迎えたベートーヴェンに関連した、この機会ならではの注目企画が相次いでいます。すぐれた古楽器録音にかけては40年の実績を誇るRicercarも、まさに古楽のパイオニアならではの目線が光るアルバムをリリース。録音技術がなかった19世紀当時、大管弦楽が必要になる大作を音楽愛好家たちがプライベートな場で堪能するのに貢献した「室内楽編曲版」に光をあてた注目盤です。一度聴いただけでは隅々まで味わいきれない充実した音楽……モーツァルト中期以降の傑作やベートーヴェンの大作群は、その複雑さや味わい深さが群を抜いていることで同時代の人々に驚かれ、時に賛否両論さえ巻き起こしました。そこで楽譜の出版や批評記事の流布と同じくらい理解者の増加に貢献したのが、音楽愛好家が数人で演奏できるようにした室内楽編曲版。早熟の天才としてモーツァルト門下に学び、のちにハイドンの後継者にしてベートーヴェンの好敵手、かつ理解者となったフンメルが後年手がけた抜群のセンスによる編曲版は、モーツァルトの異色の短調協奏曲やベートーヴェン最初の交響曲を驚くほど明確に解きほぐし、作品の味わいを損ねず伝える内容となっていますが、その真価は当時の楽器をすぐれた名手が弾いてこそ理解できると言えるでしょう。欧州で躍進めざましい俊才4人が、かの楽聖の作と同じくソナタ形式の常道では語れないフンメル自身のソナタも含め、19世紀のオリジナル鍵盤をはじめとするピリオド楽器で200年前そのままの「編曲の妙」をあざやかに甦らせてくれます。(2020/09/11 発売)

    レーベル名:Ricercar
    カタログ番号:RIC417

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    ベートーヴェン/ギロヴェッツ/ハイドン/ヘンゼル:弦楽四重奏曲集(ベートーヴェンの世界 1799-1851)(カザル四重奏団)

    長い歴史の中に突然出現する真の天才は、彼らの活動領域だけではなく広い範囲に影響を及ぼすことが知られています。ケンブリッジ大学ではそんな天才を100人選び出し、世界に与えた影響を研究しています。ベートーヴェンは第27位に選出されており、彼が活躍していた当時から、現代に至るまで、その音楽が人々にどのような影響を与えていたかについても様々な研究がなされています。このカザル四重奏団による5枚組は、ベートーヴェンの同時代、更には後世への影響という観点から5つの時点を取り上げ、彼の先人であるギロヴェッツやハイドン、ボッケリーニから、シューベルトやツェルニーら彼の次世代の作曲家たち、そしてシューベルトやメンデルスゾーン、シューマンといったロマン派の作曲家たちの作品を並べることで、ベートーヴェンをとりまく音楽界の動向を探っていくというプロジェクト。世界初録音も含む興味深いアルバムです。(2020/09/11 発売)

    レーベル名:Solo Musica
    カタログ番号:SM283

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    ショスタコーヴィチ:交響曲第5番(バイエルン放送響/ヤンソンス)

    2014年4月から5月にかけて収録されたヤンソンスの指揮によるショスタコーヴィチの交響曲第5番。大成功を収めたミュンヘンでのこのコンサートの直後、ヤンソンスは同曲を携えアメリカ大陸ツアーに出発。ブエノスアイレスを皮切りに行われたコンサートは、各地で大絶賛されました。ショスタコーヴィチの交響曲第5番は、ヤンソンスにとって強い思い入れがある作品。彼が長く助手を務めたエフゲニー・ムラヴィンスキーの代役としてレニングラード・フィルの来日公演の指揮を担ったエピソードも知られています。「ショスタコーヴィチの音楽はますます世界中の人々を魅了し、聴き手の感情の最も深い部分にアピールしています。他には見られない実存する人間の感情と時代を超越した表現力は、心的外傷を伴う政治的な証人にもなります」とヤンソンスは語り、重ねて「ショスタコーヴィチは同時代の中で、最も誠実な作曲家の一人です」と称えるほど作曲家に対して共感を抱いていた彼らしい、熱い演奏が繰り広げられています。この演奏は、有名な1997年のウィーン・フィルハーモニーの演奏に比べると、全体的に、少しだけゆったりとしたテンポになっているのも興味深いところです。(2020/09/04 発売)

    レーベル名:BR-Klassik
    カタログ番号:900191