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New Releases - 2022年05月 発売タイトル
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【ブリテンの最高傑作の一つを、グラスバーグによる切れ味よいタクトと色彩感豊かな心理描写で】伝統あるベルギーのモネ劇場によるブリテンの歌劇《ねじの回転》。とある少年と少女の元へやってきた新任の女性家庭教師が、子供たちと、彼らを連れ去ろうと狙う亡霊たちとのやり取りに追い詰められていくという、サイコホラーです。指揮は、コロナ禍直前の2020年1月に東京交響楽団との共演で初来日も成功させた、イギリスの若き俊英ベン・グラスバーグ。小編成のアンサンブルから実に色彩豊かな響きを導き出しています。メイン・キャストの家庭教師を演じるのは、グラインドボーンの《ルサルカ》(DVD: OA1302D/BD: OABD7266D/NYDX-50106)でもダイナミックな歌唱と切々とした表情を両立する素晴らしい演技を見せたサリー・マシューズ。ここでも徐々に追い詰められていく表現が実に見事。2021年4月に上演された舞台が非常に高い評価を受け、その後すぐにセッション録音されたアルバムです。(2022/05/27 発売)
レーベル名 | :Alpha |
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カタログ番号 | :ALPHA828 |
【フランス・バロックの貴族社会を彩った恋の歌。名手たちが当時の傑作器楽曲を交えて伝える機微】文化百般に通じた絶対君主ルイ14世のもと、前世紀以来の高雅な宮廷歌曲(エール・ド・クール)が発展、王室音楽総監督リュリもフランス語の韻文を鮮やかに音楽化し傑作フランス語オペラを続々発表した17世紀フランス。しかし上流階級の人々はそうした堅固な芸術様式ばかりでなく、他愛ない恋物語を短くシンプルな詩句に歌い込んだ、より軽く短い歌も喜んで愉しんでいました。古代の理想郷に暮らす羊飼いの青年が「栗毛(ブリュネット)の君よ」と歌いかける設定の歌が多いためブリュネットと総称されるようになったこの曲種は、王室勅許のもと楽譜出版を任されていたバラール出版局から3度にわたり集大成的曲集が編まれたほど人気があり、今に伝わります。このアルバムはクープランやマレなど同時代の王室周辺で活躍した名手たちの器楽作品を交え、ブリュネットの名品の数々をフランス・バロック後期の宮廷音楽世界に文脈づける試み。さまざまなバロック・オペラや教会音楽・歌曲の解釈にすぐれ人気絶頂の名歌手ファン・メヘレンを中心に、器楽ではジャン・ロンドーのアンサンブルであるネヴァーマインドで活躍する横笛奏者アンナ・ベッソン、バッハの無伴奏チェロ組曲をフランス式にヴィオールで録音したミリアム・リニョルら4人の俊才が機微鮮やかな演奏を聴かせます。驚くほど巧みなアンサンブルで彼らが支えるファン・メヘレンの美声にも酔いつつ、知られざるフランス・バロックの素顔に迫れるALPHAならではの好企画盤です。(2022/05/27 発売)
レーベル名 | :Alpha |
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カタログ番号 | :ALPHA833 |
【弦楽合奏が生む新鮮な色彩感で聴くドビュッシー!】マーラー作品の編曲を収めたアルバム(ALPHA770)で大きな話題を集めたモントリオールの弦楽九重奏アンサンブル、コレクティフ9によるドビュッシーほか。ドビュッシー作品の編曲は全て、コントラバスを担当するメンバーのベルタン=マギによります。「雪の上の足跡」の静謐な味わい、コラールのフレーズが帯びる美しさなど、なるほどと思わせる上手い編曲で、ピアノとはまた一味違う色彩を帯びているのがなんとも魅力的。また「月の光」の編曲は、冨田勲のモーグ・シンセサイザー版へのオマージュとなっています。アメリカの女性作曲家ルナ・パール・ウールフによる「コンタクト」は、クジラの親子が水中で呼び合う声にインスパイアされた、コレクティフ9のためのオリジナル作品。(2022/05/27 発売)
レーベル名 | :Alpha |
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カタログ番号 | :ALPHA858 |
【全集から待望の分売!ル・サージュとフシュヌレによるブラームス連弾作品集】ル・サージュを中心に、ブラームスの室内楽作品全てをライヴ録音するプロジェクトの最終巻。先に全集としてBOXで発売されましたが、未発売だった第10集が分売で登場しました。元は混声四重唱と連弾のために書かれ、後に連弾だけで演奏出来るように改作された「愛の歌」「新・愛の歌」、管弦楽編曲でも多くの人を魅了している「ハンガリー舞曲集」を中心に収録。プロジェクトを先導したル・サージュと、2018年ジュネーヴ国際コンクールの覇者テオ・フシュヌレによる息の合ったデュオが、美しいメロディで知られるこれらの作品の魅力を十二分に引き出しています。(2022/05/27 発売)
レーベル名 | :B Records |
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カタログ番号 | :LBM041 |
ウェールズ出身で英国を代表するハープ奏者の一人、カトリン・フィンチとセネガル出身のコラ奏者、セク・ケイタによるコラボレーション・アルバム。過去に2作品をリリースし、2019年のBBC Radio 2 Folk AwardsではBest Duo/Bandを受賞。WOMAD、BBC Promsなどの世界有数の音楽祭に出演し、コンサート・ツアーも含め200か所以上で演奏を行ってきました。第3作目となる『ECHO』は二人のヴィルトゥオーゾによる並外れたパートナーシップの10周年を記念する作品です。トラッド、フォーク、ワールド・ミュージック、クラシック、コンテンポラリーなどジャンルの垣根を超え、ハープとコラ、現代と伝統、異なる文化・歴史が美しく響きあい、一つの音楽を作り上げています。(2022/05/27 発売)
レーベル名 | :bendigedig |
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カタログ番号 | :BENDI9 |
【オッフェンバック晩年の夢幻歌劇シリーズの白眉!俊才デュムソーのタクトも際立つ画期的全曲録音】多作で知られるフランス19世紀オペレッタの王オッフェンバック。既に数多くの作品が録音されている一方、未だ全曲録音が現れないままの傑作もありますが、今回Bru Zaneレーベルが手がけた《月世界旅行》もまさにそうした作品の一つ。マルク・ミンコフスキ指揮ルーヴル宮音楽隊の古楽器演奏(Archivレーベル)による抜粋で、初めて接した方も多いかもしれません。ビゼー《カルメン》と同じ1875年、つまりオッフェンバックが亡くなる5年前に発表されたこのオペレッタは、彼が晩年に模索していた「夢幻もの」の第5作にあたる意欲作。空想科学小説の祖ジュール・ヴェルヌの同題作品を参考にしながら自由に組み上げられた台本のもと、夢幻物語と近代的科学小説の要素をかけあわせた展開は大いに人気を博し、パリでも翌年・翌々年にかけ再演が相次いだほかウィーンやロンドンでも上演されました。オッフェンバックの真骨頂ともいうべき華やぎと充実した構成の面白さを、ドビュッシー《ペレアスとメリザンド》(ALPHA752/NYCX-10240)の名演も記憶に新しい俊才デュムソーが鮮やかに表現。歌手陣の役作りも見事で、このレーベルならではの図版満載の充実したブックレット(仏語・英語)とともに作品の真価をじっくり堪能できます。(2022/05/27 発売)
レーベル名 | :Bru Zane |
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カタログ番号 | :BZ1048 |
【デュメストルがヴェルサイユで描く、ルイ14世の絢爛たる婚礼の儀】1660年6月9日にサン=ジャン=ド=リュズで行われたフランス王ルイ14世とスペイン王女マリー・テレーズとの結婚式から音楽部分を、ヴァンサン・デュメストル率いるル・ポエム・アルモニークが、篤い信頼を置くソリストたちを揃え、ヴェルサイユの礼拝堂で再現したアルバム。古楽を中心に様々なステージや録音で活躍する歌手たちが芸達者ぶりを発揮するほか、大オルガンを使用する独奏曲はジュスタン・テイラーが奏でています。(2022/05/27 発売)
レーベル名 | :Château de Versailles Spectacles |
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カタログ番号 | :CVS066 |
【フランスで初めて上演されたオペラ、地中海音楽のスペシャリストの指揮によりヴェルサイユの舞台で甦る!】アルゼンチンからヨーロッパに渡り、フランス語圏を中心に卓越したバロック・オペラ指揮者として活躍、とりわけイタリアやスペインなど地中海諸国の音楽に抜群の適性を示している俊才レオナルド・ガルシア・アラルコン。これまでにもモンテヴェルディやカヴァッリなど比較的よく知られた巨匠たちのオペラだけでなく、ザンポーニ、ファルヴェッティ、ドラーギなど今や知る人が少なくなってしまった作曲家たちの劇音楽作品も積極的にとりあげてきました。ヴェルサイユ宮殿の王室歌劇場を舞台に彼が新たに録音したのは、フランスで初めて上演されたオペラであるサクラーティの《狂気を装った女》。ルイ13世の崩御後間もなく、イタリアから来た新宰相マザランの肝煎りで1645年12月に上演されたこのイタリア語オペラは、トロイア戦争の戦士アキレスにまつわるエピソードを扱ったもの。フランス王室での上演に際しては幼少の王ルイ14世を喜ばせるべく本物の動物たちが活躍する場面も盛り込まれ、大いに歓迎されました。同世代のカヴァッリ同様ヴェネツィアを本拠に人気を博していたサクラーティの精彩鮮やかな音楽を、アラルコンは多彩な通奏低音楽器群を含む15人編成のオーケストラ、マリアナ・フローレスら実力派歌手たちの緩急自在の名歌唱とともに瑞々しく現代に甦らせます。器楽陣にレザール・フロリサンやルーヴル宮音楽隊を支えてきた打楽器奏者マリー=アンジュ・プティ、百戦錬磨の撥弦奏者キート・ガート、ガンバの達人フアン・マヌエル・キンターナら実力派が加わっていることも、この名演の勝因と言ってよいでしょう。(2022/05/27 発売)
レーベル名 | :Château de Versailles Spectacles |
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カタログ番号 | :CVS070 |
1730/31年の教会暦において、ハンブルク市の音楽監督を務めていたテレマンは特別な構想による新作を発表しました。それは聖書のテキストではなく、新作の詩を用いたオラトリオを教会の礼拝で演奏するというものでした。この時に演奏されたのは、詩人であり音楽家でもあるアルブレヒト・ヤコブ・ツェル(1701-1754)のテキストによる聖ヨハネの祝日のためのオラトリオ「わが神なる主はたたえられん」TVWV 1:602/1216。ツェルは演劇的ともいえるほどのドラマティックな情景を描き出し、テレマンは3人のバス歌手を含む独唱と、4本のホルン、3本のフルートなど多彩な楽器編成によるアンサンブルを用い幅広い表現でテキストに素晴らしい音楽を付けています。エジプト人の嘆きが歌われる箇所では、半音階進行を含むヘ短調の旋律で描かれ、逃げ惑う民衆と追手の描写では16分音符を多用し、緊張感が盛り立てられています。もう1曲は復活祭後の第2日曜日のためのオラトリオ。演奏は、テレマンを得意とするミヒャエル・アレクサンダー・ヴィレンズの指揮によるケルン・アカデミー。エレナ・ハルシャーニ、クラウス・メルテンスら独唱陣も見事です。(2022/05/27 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :555271-2 |
ドイツのロマン派時代に活躍したフェルディナント・ヒラー。10歳から作曲をはじめ、ヨハン・ネポムク・フンメルに師事、ピアニストとして才能を開花させるとともに作曲の腕を磨きました。以降、作曲家・指揮者としてヨーロッパ全域で名を馳せましたが、死後は残念なことにその名声が忘れられ、作品の演奏機会も失われてしまいました。このアルバムに収録された2つの作品、ピアノ四重奏曲第3番とピアノ五重奏曲はヒラーの円熟期である1860年代から70年代に作曲されたもの。ピアノ四重奏曲第3番は、ピアノ・パートの華やかさが際立つ、シューマンの影響を感じさせる劇的で創造力に富んだ作品。終楽章はイ長調に転じ輝かしく終わります。ピアノ五重奏曲はより抒情的で、第1楽章の主題が最終楽章にも現れて統一感を持たせています。初演時こそ高く評価されたものの、コンサート・レパートリーになることのなかったこれら不遇の作品を、ミンゲット四重奏団とオリヴァー・トリンドルが見事な演奏で聴かせます。(2022/05/27 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :555312-2 |