ヤブロンスキー, ドミトリ(1962-)
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「クラシックバレエ」という単語から連想される最大公約数的なイメージといえば、あまりに有名な「あのメロディ」(1枚目最終トラック等)をバックに、白いチュチュを着て踊るバレリーナという情景ではないでしょうか。考えてもみればこれはスゴいことで、チャイコフスキーの音楽の持つ、聴く者に訴えかける力の強さの、一つの証明といってもよいでしょう。長大なため、彼の交響曲や協奏曲と比べて、バレエ全曲として鑑賞される機会は少ないように思いますが、一度聴き出せば、ほどよくセンチメンタルで、楽しいものから泣かせるものまで、多彩で見事なナンバーの連続で、時が経つのを忘れるほどです。(2003/01/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.555873-74 |
誰もが知っている「白鳥の湖」ですが、じっくり楽しもうとすると、2時間半の長丁場となります。しかし、このハイライトでも聴きたい場面はばっちり網羅できるのです。お馴染み「情景」(トラック16)、「小さな白鳥の踊り」(トラック13)、「マズルカ」(トラック20)を始め、一度は聞いたことがある名曲が順を追って並べられています。そしてドラマティック過ぎる「終曲」は、悲しい物語の結末を思い起こさせるに充分な音楽であることに今更ながら気付くのではないでしょうか。チャイコフスキーの死後、物語は様々に改定されてきましたが、やはりこの物語の恋人たちは来世で結ばれる形が美しいのかも知れません。(2012/10/24 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572932 |
チャイコフスキーのピアノ協奏曲といえば普通は第1番、超名曲であることは衆目の一致するところですが、やや耳タコであることもまた事実。たまには第3番でもいかがでしょうか? 未完成に終わった交響曲の素材によるリサイクル品であり、チャイコフスキーによる完成は第1楽章のみ、といった事情などから、いつのまにか「創作力の枯渇した駄作」という評価のみが一人歩きしてしまった、可哀相な作品です。特にタネーエフ完成の第2、3楽章相当(といわれる)部分「アンダンテと終曲」は、演奏・録音の機会は極めて少なくなります。しかし実は全楽章を通じて、華やかで美しい名曲だと信じて疑わないのは私だけ!?(2004/06/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557257 |
有名すぎる第1番の影に隠れた存在になっている、チャイコフスキーのピアノ協奏曲第2番ですが、近年は再評価が進んでいます。確かに楽曲冒頭のインパクトや結尾の周到さという点では、兄貴分に分があるかもしれません。しかしその他の部分に関しては、第2番の方が優れた部分も多いのではないでしょうか。大胆な技巧が炸裂する第1楽章の重量級のカデンツァ、ヴァイオリン、チェロも参加して三重協奏曲となる第2楽章(美しい!)など、素晴らしい聴かせどころが次から次へと続きます。シチェルバコフの超絶技巧は快調そのもので、とりわけ終楽章は、既存のいかなる録音も霞ませるような爽快さとなっています。(2007/06/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557824 |
ショスタコーヴィチやウストヴォルスカヤに学び、自らもサンクト・ペテルブルク(レニングラード)音楽院で教授を務めるという華麗な経歴、第7番にして119という作品番号は円熟の大作を期待させますが、まさに充実の一作。なんといっても驚かさせられるのは、第2楽章の弾けっぷりでしょう。シロフォンとピアノの硬質な響きを巧みに取り入れ、打楽器が炸裂、各種楽器のポルタメント奏法も絶妙、とにかく「同じ阿呆なら~」というセリフを思い出すほど、オーケストラが踊りまくります。もちろん師匠譲り?のクソ真面目・難解系の楽想も随所に聴かれ、作曲者の懐の広さをうかがわせます。(2004/09/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557013 |
当盤は、一旦他の編成のために作曲された後、管弦楽用に改作された作品も多いこともあるのでしょう、演奏頻度が少ない曲が集まっていますが、それだけにむしろ再発見の喜びも大きいといえましょう。例えばピアノ伴奏が原曲のチェロとオーケストラのための「ロンド」、この曲はあのチェロ協奏曲と同様に、親友のチェリスト、ヴィーハンのために書かれたものですが、かの協奏曲を髣髴とさせるような名人芸を堪能することができます。またピアノ曲から編曲されたアメリカ組曲は、同趣向のタイトルながら、交響曲「新世界」や弦楽四重奏曲「アメリカ」の影に隠れてしまった存在ですが、民俗的素材をふんだんに用いた佳品で、なかなか楽しめます。(2005/02/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557352 |
1918年に55歳でこの世を去ったドビュッシー。その早すぎる死から2年を経た1920年12月、パリで同年創刊されたばかりの音楽雑誌「La Revue musicale」がドビュッシーの思い出に捧げる特集号を発行しました。ドビュッシーから影響を受けた9人の作曲家がそれぞれ作品を寄稿、これらはドビュッシーの美学を反映させながらも、各々のスタイルが強く打ち出されており、当時のパリの音楽界を象徴する作品集となったのです。このアルバムは「ドビュッシーのトンボー」編纂100年を記念し録音されたもの。これまで断片的に知られていた作品を完全に網羅し、またそこには含まれていない「ドビュッシーの思い出」に捧げられた3つの作品も添えて、100年前のパリを想起させます。(2021/01/15 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573935 |
19世紀前半、彗星の如く現れたスター・ヴァイオリニスト、パガニーニ(1782-1840)。悪魔に魂を売り渡したと噂される伝説的な超絶技巧の持ち主であり、優れた作曲家でもありました。その華麗な作品は同時代のみならず、後世にも強い影響を与えています。生涯に6曲のヴァイオリン協奏曲を作曲しましたが、1830年頃に書かれたとされる第5番の協奏曲には独奏部分のみが現存しオーケストラ・パートはありませんでした(完成前にパガニーニが死亡したのでは?と言われています)。イタリアの音楽学者フェデリコ・モンペリオ(1908-1989)によるオーケストラ伴奏は、ヴァイオリンの輝く音色を存分に引き出しています。ヴァイオリンを演奏するポチョーキンは、1987年モスクワ生まれの超新星。7歳でオーケストラと共演、2005年にはモスクワ・パガニーニ国際コンクールで優勝するなどの輝かしい実績をあげている期待の人。たっぷりとした濃厚な歌い口は昨今のスタイリッシュな演奏とは一線を画したものと言えるでしょう。(2013/02/20 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.570487 |
ハチャトゥリアン(1903-1978)の2番目の交響曲が構想されたのは1942年のことですが、実際に作曲されたのは1943年の夏でした。当時のロシアは戦争の真っ只中であり、イヴァノヴォの作曲家組合の隠れ家で暮らしていた彼は、ここに思いの丈をぶつけたのです。そして出来上がった交響曲第2番は、同じ年に書かれたショスタコーヴィチの第8番のように「怒り」や「戦争と暴力への抗議」といった側面も持っています。初演後、彼は楽章の入れ替えや、金管の増強、一部短縮など、納得が行くまでこの作品を何度も改訂し、1946年にはスターリン賞第一席を受賞するという栄誉も受けることとなります。曲の構成は、重苦しい第1楽章で始まり、ピアノも交えた軽妙でエネルギッシュな第2楽章、不気味なピアノとパーカッションのオスティナートに支えられた葬送行進曲を思わせる第3楽章、そして第4楽章は金管の力強いファンファーレで始まり、少しずつ力を増しながら、最後は鐘の音に彩られながら曲を閉じるという壮大なもの。サブタイトルの「鐘」は、残念ながらこれは作曲家自身がつけたものではありませんが、曲の特質を良く表しています。「レールモントフ組曲」は"仮面舞踏会"で知られる文豪レールモントフのエピソードを、1954年にボリス・ラヴレニョフが劇化。ハチャトゥリアンが音楽を書き、その後1959年に組曲にしたものです。ワルツを始めとした聞き覚えのあるメロディが耳に残る、いかにもハチャトゥリアンらしい音楽です。(2016/06/29 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.570436 |
代表作の一つであるバレエ音楽「スパルタクス」からの組曲第4番は、組曲第1~3番とは別の時期、67年に編曲されたものです。30年程上演禁止になった劇「仮面舞踏会」からの組曲は演奏機会も多く、旋律が高貴で美しいワルツや、ヴァイオリンソロが印象的な夜想曲などを含みます。「サーカス」は「剣の舞」の作曲者らしい活力満点のバレエ音楽で、「春の祭典」の影響すら感じさせます。「ダンス組曲」は学生時代の作品で、民族的素材をとりこんだ、作曲者の原点といえる逸品です。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.550802 |