ヤンドー, イェネ(1952-2023)
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ニ長調という輝かしい調性によって書かれた第17番は、第1楽章の第一主題に現れる急速な和音連打と3連符のパッセージや、スケルツォ主題の躍動感溢れる付点音符やシンコペーションのリズムなどが端的な例ですが、シューベルトの全ピアノ・ソナタ中でも、最も生気にあふれる作品の一つといってよいでしょう。もちろんトレードマークともいえる転調の妙も大いに発揮され、充実した傑作となっています。一方の第9番は、ベートーヴェンのピアノ・ソナタを敬愛していた若きシューベルトが、この偉大な先人の業績に集中して挑戦した時期の作品で、瑞々しい叙情性と、動機労作の工夫との双方を聴いてとることができます。(2002/09/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.554382 |
シューベルトのピアノ・ソナタの持つ、流転を繰り返す和声と旋律の美しさと深い抒情性はよく知られているところですが、実際にそれを表現しようとなるとこれが難物で、当盤収録の2曲も例外ではありません。演奏者にとっては快くない無理のある力技を要求しつつも、実はピアノ音楽としての美しさを損なうどころか独自の高みに登り詰める、という厄介さを解決できるのは、真に心技の両面に秀でたピアニストのみといえましょう。Naxosで御馴染みのヤンドーは、パワフルなテクニックと折り目正しさの双方を持ち合わせており、実に堂々たる、そして味わい深いシューベルト演奏を実現しています。(2002/02/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.553099 |
「大イ長調」と俗称されることもあるピアノ・ソナタ第20番は、シューベルトの最晩年に完成された、3大ピアノ・ソナタの一曲です。そのように俗称されるのも、同じ調性のD.664との区別という便宜上の理由だけではなく、この曲には「大」というニックネームに相応しい偉容が備わっているからといえましょう。各楽章ともに、美しさと同時にシンフォニックな力感に溢れており、さらに内容の深さは筆舌に尽くし難いものがあります。例えば第2楽章の両端部に聴く嘆きの歌の深遠さと、対照的に中間部に現れる激情的な楽想の凄まじさ・・・。シューベルトはかくも高き境地に上り詰めたのです。(2002/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.554470 |