ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団
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多民族の移民国家であるアメリカのクラシック音楽は、当然のことながら様々な要素、すなわちロマン派や印象派といったヨーロッパのクラシック音楽に加え、ジャズやポピュラー音楽、あるいは黒人霊歌やラテン音楽の影響などが反映され、人種ならぬ音楽種の坩堝といった様相を呈しています。NAXOSのアメリカン・クラシックス・シリーズでは、そんなアメリカ音楽を多角的に取り上げてきましたが、その中からハイライトともいうべき楽曲を、なるべくバラエティーに富ませてピックアップしてみました。特に当シリーズが初めてという方には、結構意表を突く出会いがあるかもしれません!(2004/01/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.559200 |
西側で行われている工業博覧会「黄金時代」で開かれている、サッカー大会に参加したソヴィエトチーム=プロレタリアが、ブルジョワの陰謀に負けず大活躍する。そんなたわいのない体制翼賛物語がバレエ「黄金時代」の筋立てですが、ショスタコーヴィチの付けた音楽は、既に歴史的遺物となった台本を超越して輝いています。卓越したオーケストレーション、自在に操つられる不協和音程と、ショスタコ・サウンドは常に満開で、とてつもなくアヴァン・ギャルドな響きが現れたかと思えば、ユーモラスな雰囲気が醸し出されたりと千変万化です。たった4曲の抜粋の組曲版も有名ですが、ボリュームたっぷり2時間超の全曲版を是非どうぞ!(2007/01/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.570217-18 |
知る人ぞ知る作曲家、ヘックブリッジ・ジョンソン。TOCCATAレーベルから発売された「作品集 第1集」によって、ようやくその存在が知られ始めています。この第2集では、交響曲第10番と第13番を収録。どちらも激しく暗い作風を持ち、人生の厳しさが粛々と描かれています。ひたすら悲劇を強調する第10番、若干ユーモラスな第13番、どちらも重厚な音楽ですが、この2曲を取り持つように置かれた「オーケストラのためのモテット」はひたすら優美で平穏な響きに満たされており、作曲家の様々な表現方法を知ることができます。(2018/08/24 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0452 |
「あれ?いつからスタンフォードはこんなにキャッチーな作品を書いたのだろう?」と不思議に思い、作曲家の名前を見直したら"スタンドフォード" (1939-2014)でした。と笑うに笑えない出会いをしてしまったのが、ほぼ10年前。あれは大人気を博した「クリスマス・キャロル交響曲」(8.557099)でした。それ以降、何となく気になっていた作曲家でしたが、今回は更に先鋭的な「交響曲第1番」とチェロ協奏曲をお届けいたします。スタンドフォードは南ヨークシャーの炭鉱地域で生まれ、幼い頃からBBCラジオで様々な音楽に親しんできました。エゴン・ヴェレシュやシェーンベルクの音楽に興味を抱き、やがてロンドンのギルドホール音楽学校で、エドムンド・ラッブラに師事します(すでに20世紀音楽に精通していた彼は、すぐれたアレンジャーとして活躍していたといいます)。第1交響曲は幾分実験的であり、彼が自らの作風の確立を目論んでいるときに書かれたもので、爆発的な力の放出と奇妙な静けさが同居している音楽です。チェロ協奏曲はブラームスの「ドイツ・レクイエム」からインスパイアされた音楽で、チェリストのウォルフィッシュに捧げられています。もともと交響曲第2番の楽章であった「幻想への前奏曲」は神話からエピソードを取ったもので、水の精への永遠の憧れを聴くことができます。(2015/03/25 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.571356 |
フランス音楽の伝統の中で、無視できない存在であるのがヴァンサン・ダンディ(1851-1931)です。彼の作品自体は「フランスの山人の歌による交響曲=セヴェンヌ交響曲」をはじめとした何曲かのみが、現代のレパートリーに残っていますが、パリ音楽院や彼と仲間たちが創設した「スコラ・カントルム」からはたくさんの弟子たちが巣立ち、フランス音楽文化を盛り立てた功績は非常に大きなものと言えるでしょう。そんなダンディの交響曲第2番は、ブルックナーやワーグナー作品のような緊密な構造を持つ大作。陰鬱な序奏に導かれた第1楽章は、まるで中世のゴシック様式の大聖堂を思わせる重厚で荘厳な雰囲気を持ち、ゆったりとした第2楽章は穏やかな牧歌的風景を感じさせます。第3楽章は民謡風のメロディが様々な楽器で歌い継がれていき、鮮やかな情景が目の前を通り過ぎ終わります。そしてそのまま終楽章に移行、見事なフーガを経て最後は勝利のコラールで終わるという曲。密接な動機の関連性やオーケストレーションなどが興味深い作品です。他には、亡くした妻に捧げた「思い出」、古代アッシリアの叙事詩に基づく「イシュタル」、ダンディの初のオペラ「フェルヴァール」の第1幕への前奏曲の3曲が収録されています。(2016/09/21 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573522 |
チャイコフスキーの『くるみ割り人形』に、E.T.A.ホフマンの原作寄りの新解釈を持ち込んだバージョンが登場。華麗な音楽と振付によってファンタジー豊かなバレエ作品として世界的な人気を博す『くるみ割り人形』ですが、当盤の指揮者ジョン・マウチェリによれば、チャイコフスキー自身は完全に納得していたわけではなかったとのこと。その理由として、E.T.A.ホフマンの原作『くるみ割り人形とねずみの王様』が持っている社会の格差や不平等に対する視点が削ぎ落されてしまったことを挙げています。そこでマウチェリは4年以上の年月をかけて物語を再構築。そうした社会的な視点を加えつつ、主人公の少女マリーが成長し国王(かつてのくるみ割り人形)と結婚するまでを600年の歳月を経ながら描きました。音楽にはチャイコフスキーの様々な管弦楽作品を転用し、朗読(英語)を加えています。ジョン・マウチェリ1945年ニューヨーク生まれの指揮者。ハリウッド・ボウル管弦楽団の創立時から16年間音楽監督を務め、トリノやワシントンの歌劇場の音楽監督を歴任するとともに、ミラノ・スカラ座やメトロポリタン歌劇場にも客演。数多くの作品の初演を数多く手がけた他、レナード・バーンスタインとの長きにわたる交流や、Deccaの「退廃音楽」シリーズへの録音でも知られています。(2023/10/20 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0704 |
耳の肥えたディーリアス・ファンが多い本国イギリスの「グラモフォン」誌で絶賛された、本物のアルバムの登場です。まず選曲では有名曲に加えて、4や10のように他の録音が少ないアイテムを混ぜ、作曲年順に、作曲者の生涯を辿るように収録しました。そして何よりロイド=ジョーンズの棒が、楽想の微妙な変化を漏らさず、ディーリアスの音楽を見事に表現(特に3や6は絶品!)。さらに録音もオケのサウンドを的確に捉えています。正に三拍子揃った名盤の見本のような一枚で、ディーリアス初心者から熱烈なファンまで、広くお薦めします。それにしても、この季節感の鋭さ、やっぱりディーリアスは、たまりません。(2004/04/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557143 |
知る人ぞ知るといった感のあるノルウェーの名匠トヴェイトが、採集したノルウェー民謡を元に書き上げた100曲の管弦楽編曲(40曲は火災で焼失)のうちの30曲を収録しました。民謡の素朴な持ち味と、いかにも20世紀の音楽といった感のある編曲の凝った妙味とが絶妙のバランスで共存し、実に不思議な、そして深い味わいのある音楽です。物静かなものから、華やかで活気溢れるものまで、様々な個性を持つナンバーが登場しますが、いずれの曲にも共通するのが、朴訥として鄙びた雰囲気が醸し出す独特な内省的なムードです。これこそこの作品群の真骨頂で、一旦慣れてしまうととりつかれるような魅力に満ち満ちているといえるでしょう。(2001/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.555078 |