ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団
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アイルランド、ダブリンに生まれた天才ジョン・フィールド(1782-1837)は、「夜想曲」の形式を創った人として知られています。劇場でヴァイオリニストを務めていた父親から最初に音楽の手ほどきを受け、9歳でピアニストとしてデビュー。またクレメンティの弟子として研鑽を積み、17歳の時には自身のピアノ協奏曲第1番を演奏、一躍人気者になりました。名声は勝ち得たものの、彼は決して折り目正しい生活を送ったわけでもなく、この最後の協奏曲である第7番の作曲を始めた頃には、深酒に溺れ少しずつ体調を悪化させていきます。そして病と闘いながら10年間かけて曲を修正し、1832年のクリスマスにパリで初演。聴衆の中にはショパンとリストの姿もあったと言います。シューマンも賞賛したという力強く美しい作品は、フィールドが単なる「サロン音楽」の作曲家ではなかったことを証明しています。フィールドらしい優しさに満ちた「アイルランド協奏曲」は協奏曲第2番、第1楽章の改訂稿です。ベンジャミン・フリスによるピアノ協奏曲全集も10年をかけてようやく完成となりました。 ※日本語帯なし(2016/08/26 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573262 |
アメリカの交響曲分野での草分け的存在ともいうべきフライの手による、とても楽しいオーケストラ作品の数々をお送りします。何とわかり易いタイトルの曲だと思われるかもしれませんが、内容の方も当然お約束の楽しさ満載で、とてつもなくわかり易いものとなっています。楽しいイヴの夜のパーティーとサンタクロース訪問を絵画的にこと細かく描写した「サンタクロース」は、あまりの微笑ましさに頬が緩んでしまいそうです。一方「ナイアガラ」も、大瀑布の凄まじさを描写するために11台ものティンパニを動員する物量作戦を展開しており、こちらもまさに期待どおりといったところでしょうか。とにかく理屈抜きで楽しめる一枚です!(2001/01/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.559057 |
リスボン生まれのジョリ・ブラガ・サントスは、フレイタス・ブランコの弟子であり、高い音楽的創造性をもち、ポルトガルの民族音楽の特徴を反映させて見事な音楽を残しました。彼は6曲の交響曲を書いていて、その全てがカッスートによってMARCO POLOに録音され好評を博していますが、こちらは久々の新録音となります。彼の音楽的言語はとても豊かで、緻密なアーキテクチュアを描くもので、どれもが魅惑的な音世界を持っています。バレエ音楽「アルファーマ」は世界初録音。作曲家と親しかったカッスートが、図書館に保存されたスコアの紛失部分と、作曲家が持っていたというメモを併せ再現したもので、もともとは長かった楽曲を、上演しやすいように短く整えたと言います。生き生きとした躍動感にあふれた見事な音楽です。(2012/02/15 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572815 |
ベルギーに生まれ、幼い頃から楽才を発揮するも、教会オルガニストとして、また教師として生涯慎ましい生活を送ったフランク。作曲家としては長い間評価されることがなく、その作品はほとんど出版されることすらありませんでした。ようやく1882年に発表した「呪われた狩人」の初演で幾分かの成功を収め、彼の人気は少しだけ高まりましたが、大成功と言えるほどではありませんでした。しかし、以降のフランクは次々に優れた作品を書き上げ、独自の世界を創り上げていきます。このアルバムには、安息日に禁を破って狩に出かけた伯爵が永劫の罪によって呪われるまでを描いた描写的な「呪われた狩人」、ギリシャ神話のエピソードを全編ゆったりとした音楽で描いた「プシュケ」、そしてフランクが人気を獲得するより前の作品「アイオロスの人々」の3曲を収録。とりわけ通常合唱なしで演奏される「プシュケ」を合唱付きのフルヴァージョンで聴けるのがポイントで、濃厚な雰囲気を湛えた合唱とオーケストラの色彩的な響きは、一般的には固いイメージのフランクへの認識を根本的に覆すほどに官能的です。(2020/05/22 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573955 |
「色彩交響曲」のような、実験的な面でも知られるブリスですが、映画音楽の世界でも偉大な足跡を残している彼の作品の多くは、親しみやすい性格を持っています。バレエ音楽「チェックメイト」は、吹奏楽用の編曲でも親しまれており、彼の作品の中でも最も人気のある作品の一つと思われますが、その理由は明確な旋律、和声、リズムの三拍子が揃いながらも、20世紀の音楽らしい刺激的なふんだんに盛り込まれていること、そしてやはり、チェックメイト(王手詰め)にいたるまでの盤面上の駒の戦いという、わかりやすいストーリーを持っていることでしょう。緩急のあるつばぜりあいを経ながら、最後のクライマックスを迎える展開は、見事の一言に尽きます。(2005/11/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557641 |
イギリスを代表する作曲家の一人であるブリスのピアノ協奏曲は、ベートーヴェン等の名手として名高いイギリスの名ピアニスト、ソロモンのために書かれ、彼の異色ディスコグラフィとしても知られています。20世紀的「ひねり」のある響きと19世紀ヴィルトゥオーゾ風の書法が交錯する、何とも不可思議でかつ魅惑的な作品と申せましょう。ソナタも基本的には同趣向で、終楽章で聴かせる技巧の凄まじさなど、息を呑む思いです。2台のピアノのための協奏曲は小規模な作品で、よりリラックスした雰囲気が前面に出ていますが、特に中間の緩徐部分での夢見るような美しさと、両端部でのモダンな響きの対照は見事です。(2004/03/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557146 |
1954年ミラノ生まれの女性作曲家、ブルーサ(1954-)の管弦楽作品集の第3集となります。第2集がリリースされてから既に10年以上の年月が経過していますが、その間に彼女の知名度が上がったか?といえば、それは答えに窮する質問であると言えましょうか。第1集、第2集は比較的わかりやすい曲が多かったように思いますが、この盤の中心は「交響曲第1番」であり、これは彼女がミラノ音楽院を卒業してから最初に手がけた大オーケストラのための作品で、基本的なソナタ形式に則りながら、ショスタコーヴィチやウォルトンを想起させる力強い音楽が展開していくというものです。オーケストラの色彩的な響きを存分に活かしながら、苦しみや悲しみの感情を盛り込まれた堂々たる世界が広がっていきます。神話や文学などにも造詣の深い彼女らしい作品である「交響詩メルリン」も聴き所。円卓の騎士物語に登場する魔法使いマーリンを題材にしたこの曲は、伝統的な音楽の形式からは解き放たれ、様々な楽器のセクションとパーカッションの応酬が見事な生き生きとした音楽に仕上がっています。第3集では、オーケストラも指揮者も刷新して、新たな取り組みとなっているところも興味深いです。(2015/05/27 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573437 |
ブルックナー党を自認する貴方にお薦めの一枚です。第OO番という冗談のような番号(第0番とは別)の作品は、遅咲きの巨匠が40歳を目前にして遂に仕上げた交響曲でしたが、作曲者名を隠せば誰の曲だかわからない楽想だし、後年の傑作群とは比べようもありません(傑作群が凄すぎる!)。が、ブル党の貴方なら思わずほくそえむ瞬間が多発します。人気の高い第4番の終楽章に、改訂魔の作曲者は3つの版を残しましたが、その中で最短、演奏機会はまず無い第2稿をお届けします。自然流の達人ティントナーが超珍品まで録音してくれたことに感謝!(2000/05/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.554432 |