ビレット, イディル(1941-)
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名のある作曲家の内でも、ショパンは「埋もれてしまった曲」率が最も低い一人ですが、それでもやはりそういった曲はあるわけで、この盤は当全集の中でも比較的「落穂拾い」的色彩の強いものといってよいでしょう。しかしです! 中には「何でこんなに素敵でカッコイイ曲が演奏されないの!?」というものもあり、その筆頭クラス一押しは、若き日に作曲された作品16と73の2曲のロンドです。いずれも「協奏曲が好き!」といった方なら間違いなく楽しめる、楽しく美しく華麗な技巧曲という性格を持っていますが、単にそれだけでなく、後の作品では姿を消してしまった、ドッキリするような新奇な響きが聴かれたりする点も注目です。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.554537 |
比較的平易な演奏技巧のみで書かれノリもよいためか、(半ば誤解、半ば確信犯的にか?)とっつきやすい曲と割り切られて、今日ではピアノ中級者程度の教育用にもよく用いられるワルツですが、そもそもはショパンの一流のダンディズムに貫かれた逸品ばかりで、優れた演奏家の手にかかって初めて素晴らしい魔法のような音楽となります。「子犬」のワルツのチャーミングさ、「華麗なる大円舞曲」の華やかさなど、ショパンの粋人ぶりをたっぷり味わうことができます。ショパンの作品としてはやや異色な感もあるタランテラも、実は同様な「粋」に溢れており、ややマイナーな存在に甘んじているのはもったいない限りです。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.554539 |
ストラヴィンスキーの「三大バレエ」の一角を占める「火の鳥」の魅力の大きな要素として、複雑精緻を極めたオーケストレーションがあることは論を待たないところです。果たして作曲者自身の手によるものとはいえ、それを「ピアノ独奏用に編曲して面白いのか?」という心配・疑問は当然かもしれませんが、なんとそれが「面白い」というのが当盤の結論です。特に粒立ちのよい細かな音の動きの明瞭さは、絶対にオーケストラからは聴こえてこないピアノならでは面白さですし、ロシア風味あふれる旋律や和声は、媒体を問わずやはり魅力的です。思わぬ素敵なヴィルトゥオーゾ的作品の出現に喝采!(2003/09/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.555999 |
コンサート会場に鎮座するピカピカのグランドピアノから、パブやバーでエンターテインメントを提供する、少々音の狂ったアップライトピアノまで、ピアノは全ての楽器の中で最も普遍的な人気を持つ楽器です。もちろん作品数も多く、チェンバロからピアノへと移行した古典派以降のほとんどの作曲家がピアノを用いた作品を書いています。ベートーヴェンの「エリーゼのために」で幕を開けるこのアルバムは、ショパン、リスト、ラフマニノフ、サティなどピアノ曲を楽しむ上ではなくてはならないレパートリーを集めました。(2020/02/21 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.578180 |
幅広いレパートリーで知られるトルコの名ピアニスト、イディル・ビレット。このアルバムは彼女が名プロデューサー、イルハン・ミナログルとともにFinnadarレーベルへ多くの録音を重ねていた時期のものです。主に電子音楽や現代音楽を中心としたLPレコードをリリースしていたレーベルですが、ビレットはウェーベルンやブーレーズ、ブークーレシュリエフなどの意欲的な作品を録音する傍ら、ショパンやプロコフィエフなどの「標準的な」レパートリーも録音し、これらも高い評価を受けたのでした。また、このディスクは、当時「最も音の良い」録音方式であった「direct-to-disc」を採用したものとしても知られるものです。(2012/08/22 発売)
レーベル名 | :Idil Biret Archive |
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カタログ番号 | :8.571275 |