ブゾーニ, フェルッチョ(1866-1924)
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リスト、ブゾーニ、ゴドフスキー、ラフマニノフと、大バッハの作品を現代ピアノ用に編曲した音楽家たちは枚挙に暇がありません。重音で補完したものから、ピアニスティックなフィギュレーションを華麗に盛り込んだもの、和声を大胆に変更したものと、手法はさまざまであっても、いずれも編曲者の腕の見せ所でもありました。片や演奏するほうも、レジスターの代わりに3本のペダルを駆使して、それらの編曲を現代のピアノの特性を最大限に生かしながら演奏することに挑んだのでした。このCDは、高名なピアニストのみならずあまり知られていない編曲の達人によるものも含まれており、わけても珍しいペトリ版のBWV.906がトラック4に収録されています。(2007/03/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.111119 |
カザフスタンのアルマトイに生まれ、ケルンを拠点に活動するアリヤ・トゥレタイェヴァが最も身近に感じる曲を選んだアルバム。幼い頃「ロ短調ミサ」に深い感銘を受けて以来、バッハの音楽が幸せや悲しみを共有し、挫けずに前進する力を与えてくれるという彼女にとって、その音楽はアルバムの核心。加えてシューベルトとシューマンの2作は常に喜びをもたらしてくれる存在です。トゥレタイェヴァはドイツのケルン音楽舞踊大学でパヴェル・ギリロフのもとで学び、2010年に修士号を取得。2013年にはザルツブルクのモーツァルテウム大学の博士後期課程を最高評価で修了し、現在はソリストとしてだけでなく、室内楽奏者としても活動しています。(2024/10/18 発売)
レーベル名 | :Solo Musica |
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カタログ番号 | :SM470 |
【スティーヴン・ハフの秘蔵っ子、シーヤン・ウォンによる「バッハ=ブゾーニ」!】スティーヴン・ハフに才能を見出され、英国王立音楽院でクリストファー・エルトンに学んだ香港出身のピアニスト、シーヤン・ウォン(王致仁)。CDデビューは自身でさらなる改訂を施したリストのトランスクリプション集(CKD561)で、英国王立音楽院学長にしてトランペット奏者フリーマン=アットウッドのサポートも務めた(CKD621)彼が次に繰り出すのはブゾーニ。彼にとってリストと双璧を成す関心の対象であるブゾーニが、大バッハにどのように関わったかを探り、さらに自身がどのように斬り込んで行くかに挑戦したアルバムです。表題の「ゴルトベルク」はもちろん、ラストの「シャコンヌ」まで、モダン・ピアノの機能をフルに生かした圧巻の表現力です。(2021/01/22 発売)
レーベル名 | :Linn Records |
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カタログ番号 | :CKD598 |
【今こそ歴史的ピアノで向き合うべき、「ブゾーニのバッハ」の素顔を】現代ピアノを知らなかったバッハが書いた音楽は、18世紀に存在していたチェンバロやバロック楽器で弾いてこそ真の姿に近づける――20世紀に「古楽器演奏」という新たなムーヴメントが広まってゆく過程で、バッハの思い描いた作品像を大きく歪めたロマン派的解釈の象徴のように扱われるようになり、古楽器愛好者たちからは忌避されさえしたのが、20世紀初頭に活躍したブゾーニによるバッハ作品の編曲版でした。しかし実際はブゾーニとて、私たち21世紀人たちから見れば100年前の音楽家です。弦楽器は羊腸弦がまだ主流で、リストやブラームスが生演奏するピアノを聴いていた世代の多くと時代をともにしたこのピアニスト=作曲家のバッハ観を、スタインウェイのピアノが極東の津々浦々まで普及した現代の「普通のピアノ感覚」と並列の認識でよいものでしょうか?マーラーやストラヴィンスキーの作品までピリオド楽器で演奏されるようになってきた今こそ、19世紀末当時の楽器と奏法でブゾーニのバッハ編曲のありようを問い直す意義は大きいと言えるでしょう。すでに歴史的ピアノでの録音も複数存在するドビュッシーやサティと同年代でもあるブゾーニ自身の作品も含めて演奏するのは、古楽大国ベルギーの名手ヤン・ミヒールス。『ドビュッシーのトンボー』(FUG590)でも絶賛を博した歴史的ピアノ奏者がくりだす丁寧な解釈が、作曲家自身と同世代のベヒシュタイン・ピアノでいや増しに輝きます。19世紀末のピアノの製作理念を取り入れ、ダニエル・バレンボイムの絶賛も受けたクリス・マーネの並行弦ピアノも適切な存在感をあらわす、21世紀ならではの新録音です。(2020/02/14 発売)
レーベル名 | :Fuga Libera |
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カタログ番号 | :FUG760 |
アメリカを拠点とするピアニスト、ブルース・レヴィングストンのJ.S.バッハとブラームス、リーム作品を織り交ぜた新アルバム。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック状況下、レヴィングストンは以前にも増してバッハの作品に魅せられているといい、バッハの音楽が時代を超えてブラームスとリームにインスピレーションを与えたことを、彼らの作品を並べることで確認するかのようです。ここでのレヴィングストンは、晩年のブラームスが書いた哀愁を帯びたコラール前奏曲「わが心の切なる願い」での諦観や、リームの前奏曲での激しさと穏やかさの対比の妙を感じさせるとともに、バッハの「前奏曲、フーガとアレグロ」や「目覚めよ、と呼ぶ声あり」などの明るい作品を演奏することで、人々の再生と新しい夜明けを予感させることに成功しています。(2021/09/10 発売)
レーベル名 | :Sono Luminus |
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カタログ番号 | :DSL-92245 |
ルーマニア出身の女性ピアニスト、クララ・ハスキル(1895-1960)。幼いころから音楽的才能を見せたものの、病気がちだったためもあり、真価が認められたのは第二次世界大戦が終わってからでした。しかし1960年に不慮の事故でこの世を去ってしまったため、華やかな活動時期はほんの10年程度。モーツァルトの端正な演奏で知られますが、ベートーヴェンやシューマンでも優れた解釈を見せています。このアルバムは、1953年ルートヴィヒスブルク城で開催されたリサイタルで演奏された作品を全曲収録したもの。シューマンの「色とりどりの作品 Op.99」の抜粋とアンコールの2曲はこれまでリリースされたことのない貴重な音源です。リサイタルの前半は、バッハ、スカルラッティに続くベートーヴェンの最後のソナタ。後半はシューマン、ドビュッシー、ラヴェルと、更に多彩な作品が選ばれておりハスキルの自信を感じさせるプログラムとなっています。SWR所蔵のオリジナル・テープからデジタル・リマスタリングを行っています。(2018/02/23 発売)
レーベル名 | :SWR Classic |
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カタログ番号 | :SWR19052CD |
最近、秘かに人気が高まっているイギリスのピアニスト、アシュリー・ウォス。このアルバムは現在の彼の「自伝的」な思いをつづった興味深い1枚となってます。イギリスの中堅ピアニストの中でも最も活躍の幅の広い彼、レパートリーもフランクやリスト、ベートーヴェンなど多岐にわたりますが、彼自身の原点にはJ.S.バッハがあり、またバッハからインスピレーションを受けた作品群からは、多くの示唆を受け取ることができると語ります。このアルバムに収録された作品はどれもウォス自身の体験や思い出と密接に結びついていて、このピアニストの方向性を探るためにも最適な構成になっています。磨き抜かれた音楽性と卓越した技巧については言うまでもありません。(2013/09/25 発売)
レーベル名 | :Orchid Classics |
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カタログ番号 | :ORC100033 |
1965年、45歳のミケランジェリによる「最初で最後」のザルツブルク音楽祭出演時の演奏が登場。当時「録音嫌いで、人前に姿を現さない」ことで知られていたこのピアニストのリサイタルには話題が集中しました。もちろん、この時も録音は固く禁じられましたが、リサイタルの前半のみが放送、録音され、これがかろうじて現在に残っています。ブゾーニ編曲のバッハ「シャコンヌ」は、ミケランジェリの洗練されたピアノ・テクニックを余すことなく披露するものであり、また、彼が得意としていたベートーヴェンの第3番ソナタは、普段の綿密に練り上げられた解釈とは異なり、軽やかな音の中に遊び心が感じられる演奏です。(2017/10/20 発売)
レーベル名 | :Orfeo |
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カタログ番号 | :C943171B |
ブゾーニが編曲したバッハの「シャコンヌ」からスメタナの幻想曲まで、技巧的なピアノ曲を集めた1枚。演奏しているヴォンドラスコヴァーはプラハ音楽院でヴァレンティーナ・カメニコヴァに学び、数多くの賞を獲得、1997年にはプラハ芸術アカデミーを卒業し、現在はここで教鞭を執っています。室内楽、伴奏も得意とし、ソプラノ歌手アンダ=ルイズ・ボグザが歌うベッリーニ、ヴェルディ、プッチーニの歌曲集(UP0172)では伴奏を務め、表情豊かなピアノを聴かせています。(2020/04/24 発売)
レーベル名 | :ArcoDiva |
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カタログ番号 | :UP0218 |