シューマン, ロベルト(1810-1856)
Search results:488 件 見つかりました。
シューマンの第1番のヴァイオリン・ソナタは1851年に着手され、たった16日間で完成されたという曲。まだまだ活動的で、情熱に溢れる時期の作品であり、全体的に緊密に書かれた名作なのですが、シューマンはこの曲に満足していなかったようで、第1番の完成後、約1か月ほどですぐに第2番に着手、たった1週間で完成させるという超人的能力を発揮。第1番よりも更に円熟の作品を作り上げたのでした。まるでヴィオラのように深く幅広く歌うテツラフのヴァイオリン。それをがっちりと受け止めるフォークトのピアノ。何と感動的で多感なシューマンでしょうか。第3番のソナタはほとんど知られていない作品で、これはかのヨアヒムに献呈された「F.A.E.ソナタ」のシューマンが作曲した部分(第2楽章と第4楽章)に、新たに2つの楽章を加えてソナタとして完成させたものです。完成度は高いものの、ほとんど注目もされず、没後100年目の1956年になってようやく楽譜が出版されたという秘曲です。(2013/11/20 発売)
レーベル名 | :Ondine |
---|---|
カタログ番号 | :ODE1205-2 |
数多くあるシューマンの作品の中では、残念なことにヴァイオリン作品はあまり注目されません。しかし3曲あるヴァイオリン・ソナタは、どれも内省的な雰囲気の中に苦悩が溢れるような独特の暗さを持ち、シューマン作品の特徴をよく表しています。ソナタ第2番はシューマン41歳の作品で、その前に書いた第1番の出来映えに不満を持ったシューマンによって、作品全体が念入りに構築されています。43歳の作品である「幻想曲」は冒頭こそ悲痛ですが、曲が展開していくに従ってヴァイオリンが自由に歌う作品。演奏しているヴィジャヤはベルリン生まれ。4歳でヴァイオリンを始め、ベルリン芸術大学で学んだ気鋭の若手奏者です。当アルバムでは、エッシェンバッハのピアノと指揮のもと、伸びやかな演奏を聞かせています。(2018/03/16 発売)
レーベル名 | :Oehms Classics |
---|---|
カタログ番号 | :OC1885 |
ドイツの女性ヴァイオリニスト、アンティエ・ヴァイトハース。ベルリン、ハンス・アイスラー音楽大学で学び、ハノーファー国際コンクールで優勝、ドイツを中心にヨーロッパ各地のオーケストラと共演し、そのカリスマ性と知的な演奏が高く評価されています。このアルバムでは、シューマンの晩年の名作であるヴァイオリン協奏曲と、室内楽でも度々共演を行うマキシミリアン・ホルヌングとのブラームスの二重協奏曲を披露しています。どちらの作品も、ヴァイオリンの名手ヨーゼフ・ヨアヒムのために書かれていますが、シューマン作品はヨアヒムに演奏されることはなく、譜面もしまい込まれてしまうなど現代では考えられないほどの扱いを受けました。しかし1937年に初演されてからは、数々の名演奏家たちがこの曲を取り上げ、多くの録音も発表されています。ブラームスの協奏曲も初演は失敗しましたが、現在では作品の真価が見直され、やはり数多くの名演が生まれています。今回、伴奏を務めるのはベテラン、アンドルー・マンゼ。もともと優れたヴァイオリニストであるマンゼらしく、独奏楽器の響きを強調しながら、作品のポイントを心得た演奏を聴かせます。(2019/10/25 発売)
レーベル名 | :CPO |
---|---|
カタログ番号 | :555172-2 |
数多くのピアノ曲や歌曲を書いたシューマンですが、ヴァイオリンのための作品あまり多くありません。室内楽曲以外では、3曲のヴァイオリン・ソナタと、このアルバムに収録された協奏曲ニ短調と幻想曲、チェロ協奏曲を編曲したイ短調の協奏曲があるのみです。ほとんどは晩年に作曲されており、ヨアヒムに献呈された「幻想曲」をはじめ、どの曲も後期のシューマン作品らしい渋い美しさを放っています。1984年生まれのヴァイオリニスト、ノイダウアーが演奏するこのアルバムは、シューマンの仲間たちが彼のピアノ連弾曲をヴァイオリンとオーケストラのために編曲した「3つの編曲作品」を含むシューマンの「ヴァイオリンとオーケストラのための全作品」が収録されており、ヴァイオリン協奏曲は最近発表されたクリティカル・エディションを用いて演奏された、他にはない特色を持っています。シューマンにふさわしい情感豊かなノイダウアーの美音が聴きどころです。(2018/10/17 発売)
レーベル名 | :SWR Classic |
---|---|
カタログ番号 | :SWR19422CD |
ドイツのソプラノ歌手アンネ・シュヴァネヴィルムス。ワーグナーやR.シュトラウスの強靭な女性を歌えば右に出る者はいない彼女、世界中の名歌劇場からひっぱりだこの存在として、その名を轟かせています。しかし、彼女が本当に得意にしているのはドイツリートであり、ピアニストとともに抒情的で純粋な音楽を奏でることはとても楽しいことなのだと語ります。そんなシュヴァネヴィルムスが選んだのはシューマンの「リーダークライス」とヴォルフの「メーリケ歌曲集」からの抜粋です。時に夢見がちで内省的なシューマン、抒情性の中に緩やかな狂気を孕んだヴォルフ、これらの歌唱は、もちろん大きな感情表現に支えられていますが、これまでの彼女のイメージを覆すほどの細やかで柔軟な表情も垣間見せてくれます。ドイツ・リートの表現の新しい可能性を感じさせてくれる名唱です。(2013/09/25 発売)
レーベル名 | :Capriccio |
---|---|
カタログ番号 | :C5166 |
シカゴ・リリック・オペラでデビューし、世界中の歌劇場に出演、めきめきと知名度を上げているソプラノ歌手ランドシャーマー。NAXOSレーベルからは「ペーター・コルネリウス:歌曲全集」という渋いレパートリーを録音。またバッハの「マタイ受難曲」や「ヨハネ受難曲」などの宗教曲でも抜群の歌唱力を示し、その美しい容姿を活かしてオペレッタの分野でも大活躍しているという、各方面から引く手あまたの歌手の一人です。このOEHMSレーベルへのデビュー・アルバムでも、シューマンとウルマンという比較的珍しい作品を歌い、知られざる曲への興味が著しくかきたてられるものとなっています。ゲロルト・フーバーの巧みな伴奏も聴きものです。(2016/06/29 発売)
レーベル名 | :Oehms Classics |
---|---|
カタログ番号 | :OC1848 |
1992年生まれのヴァイオリニスト、アルブレヒト・メンツェルのデビュー盤です。彼は4歳でヴァイオリンを始め、13歳でドレスデンの音楽祭にソロ・デビュー。その後ウィーン音楽院でジュリアン・ラクリンとボリス・クシュニールに師事します。多くの国際コンクールに入賞を果たし、2011年のメンデルスゾーン音楽祭ではクルト・マズアの指揮でライプツィヒ交響楽団とともにヴァイオリン協奏曲を演奏、聴衆を魅了しました。このデビュー盤では、シューマンの晩年に書かれた2つのヴァイオリン・ソナタと、パガニーニを凌ぐ名手であったエルンストの2つの作品を演奏。シューマンでは抑制された表情の中に潜む情熱を描き出し、またエルンストでは華麗な技巧と溢れる歌心を表出。確かに「すごい才能だ」と思わせるだけの迫力を備えた若手の出現に胸躍ります。伴奏はこちらも名手アミール・カッツ。"熟考"の言葉がふさわしい1枚です。(2015/01/28 発売)
レーベル名 | :Oehms Classics |
---|---|
カタログ番号 | :OC764 |