ショスタコーヴィチ, ドミートリー(1906-1975)
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48年に完成した「第1番」は、内容に対する当局からの批判などを恐れて、オイストラフ独奏ムラヴィンスキー指揮で55年に初演されるまで作曲者が封印したといういわくつきの作品です。高度な技巧を発揮できる上に内容の深さも申し分がない傑作で、第4楽章などは活力抜群で理屈抜きで愉しめます。「第2番」はより単純化されたわかりやすさが魅力。チャイコフスキー・コンクール優勝など華麗な入賞暦を誇る若手カーラーが、ヴィトの指揮にのって難曲を征服します。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.550814 |
2018年「ミュンヘン国際音楽コンクール」トランペット部門の覇者、セリーナ・オットの3枚目のアルバム。オーケストラをバックに超絶技巧と溢れる歌心を披露したデビューアルバムは2021年の「OPUS KLASSIK」賞を獲得した彼女、今作では近現代の3作品を伸びやかに演奏しています。ショスタコーヴィチの「ピアノ協奏曲第1番」は、正式には「ピアノとトランペット、弦楽合奏のための協奏曲」といい、トランペットにもソリストとしてのテクニックが求められ、ショスタコーヴィチ自身や他の作曲家、民謡まで様々な作品から引用された旋律を演奏して作品にシニカルかつコミカルな味わいをもたらします。ジョリヴェのコンチェルティーノはノリの良いリズムが印象的なジャズのテイストが感じられる10分程度の作品。ここでもトランペットはコミカルな旋律を吹き、ピアノとオーケストラの対話に割り込んできます。ピアノを演奏するのはオーストリア=ルーマニア出身のマリア・ ラドゥトゥ。クラシック音楽と現代美術のコラボに熱心に取り組み、エキサイティングなコンサートを開催する気鋭の演奏家です。ヴァインベルクの協奏曲にはピアノは登場せず、ショスタコーヴィチに通じる音楽世界をトランペットの妙技で聞かせます。3曲を通じてドイツの指揮者ディルク・カフタンが巧みな指揮でサポート。アルバム末尾にアンコールのように置かれたラフマニノフではピアノとのデュオで歌心を存分に聞かせます。(2022/03/04 発売)
レーベル名 | :Orfeo |
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カタログ番号 | :C220011 |
20世紀ソ連で活躍したショスタコーヴィチとヴァインベルク。年齢こそ違うものの、ショスタコーヴィチはヴァインベルクの才能を認め、ヴァインベルクはショスタコーヴィチから多大な影響を受けるなど、2人は親しい交友関係を続けました。トリオ・ヴィヴェンテのヴァイオリニストであるアンネ=カタリーナ・シュラウバーは、ショスタコーヴィチの「7つのロマンス」の初演をめぐる話をラジオ放送で聴いて感動し、ぜひこの曲をレパートリーに取り入れたいと思っていました。ロシア語で歌える適切な女性歌手を探し出すまでには思いのほか時間がかかりましたが、カタリーナ・カスパーに出会ったことで遂に実現。そしてシュラウバーはヴァインベルクの三重奏曲を研究しているときに、ショスタコーヴィチとヴァインベルクの緊密な結び付きを実感し、ここに2人の作曲家の歌曲と三重奏曲を組み合わせたこのアルバムが誕生しました。表現力豊かな歌唱と親密なアンサンブルをぜひお楽しみください。(2022/02/25 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :555367-2 |
ショスタコーヴィチの全作品の中でも高い人気を誇り、かつ“異色の作風”として知られる「ロマンス」は、この映画「馬あぶ」の中の1曲です(アルバムではトラック4)。この美しい曲が映画のどの場面で使われているのか、ましてや、作品のストーリーを知る人はほとんどいないでしょう。舞台は19世紀のイタリア。政治不安の中、信仰を捨ててまで地下活動に身を投じた青年を主人公とするこの物語はなんとも皮肉と風刺に満ちており、タイトルの「馬あぶ」というのは、重傷を負いながらも、権力と戦うアーサーのあだ名です。最後まで権力に抵抗し銃殺刑に処せられるアーサー。彼が心から思い続けていたジェンマ。彼らの心情が克明に描かれたこの映画のサウンドトラックを、指揮者フィッツ=ジェラルドが復刻。壮大なオーケストレーションで聴かせています。(2017/11/29 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573747 |
昨年リリースの女ひとり(8.570316)も大好評ですが、こちらはもっと珍しいショスタコーヴィチ(1906-1975)の映画音楽「女友だち」です。この映画は3 人の少女が成長し、南北戦争で看護婦として活躍する物語。社会主義の体制の中での女性の社会進出を描いた興味深い内容でもあります。いつものようにF=ジェラルドによる復元版を使用したこの演奏は、いつものように絢爛豪華なオーケストレーションで聴き手を魅了します。この盤は他にも世界初録音となる3 つの作品が含まれています。交響的断章は、交響曲第9 番のスケッチと考えられ、こちらもまことに興味深い内容です。(2009/07/29 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572138 |
その生涯に数多くの映画音楽を作曲したショスタコーヴィチ。この「女ひとり」は第2作目にあたる1930年の作品です。メロディは「これでもか」と言うくらいに分かり易くシンプルでアイロニーに満ちています。とは言え、巨大なオーケストラと多くの歌手、合唱、当時登場したばかりのテルミンまで使用するという大がかりな編成は当時の聴衆の度肝を抜いたことは間違いありません。今回の演奏にあたって、イリーナ夫人の公式承認を受けたフィッツ=ジェラルドの復元スコアを用い、その際には失われた序曲も加えています。(2008/04/09 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.570316 |
ショスタコーヴィチという作曲家の底知れぬ懐の深さを実感させるジャンルが映画音楽。交響曲で随所に耳にする語り口が楽しめるのはもちろんのこと、そこに映画ならではの通俗性が加わり、管弦楽曲ファンなら探索してみたいジャンルです。当盤は作曲家晩年の傑作、映画音楽「ハムレット」の出版譜による初の全曲盤で、友人の作曲家アトフミャンが編曲してまとめた組曲版の8曲も組み込まれています。19におけるチェンバロなど、楽器使用法の巧みさは特筆もの。ショスタコ・マニアやシェイクスピア・マニアにはもちろん、近現代管弦楽曲の愛好家に広くお薦めします。(2004/07/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557446 |