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オーストリア出身のハンス・ロスバウト(1895-1962)のドビュッシーとシベリウスです。彼はピアニストの母からピアノの手ほどきを受け、フランクフルト・アム・マインのホーホ音楽院に進学します。その後指揮者として活動を始め、1929年には新設のフランクフルト放送交響楽団の音楽監督に就任し、シェーンベルク、バルトーク、ストラヴィンスキーなどの新しい音楽を積極的に紹介しました。しかし、ナチスの時代には自由な音楽活動に制約を受け、1937年には政治的理由でフランクフルトを離れなくてはいけませんでした。しかし戦後は1945年にミュンヘン・フィルハーモニーの音楽監督を皮切りに、南西ドイツ放送交響楽団、チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団の指揮者として楽壇に復帰、その残りの人生を全て音楽に捧げたのです。現代音楽にもとりわけ造詣が深く、ドナウエッシンゲン音楽祭の再興にも尽力し、1954年にはシェーンベルクの歌劇「モーゼとアロン」を上演、ピエール・ブーレーズにも強い影響を与えたのです。そんなロスバウトはドイツ、オーストリア音楽を得意としていましたが、ここでは珍しくシベリウスとドビュッシーを演奏しています。1950年代のドイツにおいて、シベリウスの第6番はあまり演奏されることのない未知の音楽でしたが、ロスバウトはシベリウスの語法を完全に理解し、見事な演奏をこなしています。柔軟な表情を持つドビュッシーも貴重な記録です。(2013/09/25 発売)
| レーベル名 | :ICA Classics |
|---|---|
| カタログ番号 | :ICAC5109 |
ジョン・バルビローリ(1899-1970)は、現在では生粋のイギリス人指揮者と思われていますが、実はイタリア人の父とフランス人の母の間に生まれています。幼い頃から音楽の才能に秀でていて、1916年、17歳の時にはヘンリー・ウッド率いるクイーンズ・ホール管弦楽団で最年少チェリストとして活動を始めたほどでした。その後は協奏曲や弦楽四重奏などを演奏するも、1925年に自らの室内管弦楽団を組織して指揮者に転向、1936年にはニューヨーク・フィルハーモニックの首席指揮者に抜擢され(あのトスカニーニの後継者!)、1943年にはイギリスのハレ管の音楽監督になり、15年間に渡ってよい関係を築きました。1961年から1967年にはヒューストン交響楽団の常任指揮者を務め、ブラームス、マーラー、シベリウスなどのロマン派の作品を指揮、またイギリス音楽の積極的な普及にも貢献しました。そんな彼ですが、実はベルリオーズも得意なレパートリーで、幻想交響曲は1947年のモノラルと1958年の初期ステレオの2つのハレ管との録音が残されています。この69年の録音は完全なステレオであり、ハイドンとともに貴重な記録として称賛されるべきものです。(2013/09/25 発売)
| レーベル名 | :ICA Classics |
|---|---|
| カタログ番号 | :ICAC5105 |
トーマス・ビーチャムと言えば「英国の製薬会社の御曹司」であり、私財を投じてロンドン・フィルハーモニー管弦楽団とロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団の2つのオーケストラを創設した“英国楽壇の名物男”と称された人です。レパートリーは幅広く、特にイギリスの作曲家たちの作品の普及に力を尽くしたことで知られます。このライヴ録音でもハイドンからワーグナーまで8人の作曲家の作品が収録されており、中には彼が好まなかったとされるベートーヴェンやブラームスの交響曲も含まれています(ベートーヴェンの交響曲第2番は、BBC LEGENDSレーベルからリリースされた演奏とは別ヴァージョンとなります)。他にも、機知に富んだハイドンや、荘厳なリストの「ファウスト交響曲」など、晩年を迎えたビーチャムが手塩にかけて育てたロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団と残した貴重な4枚組となっています。(2018/04/27 発売)
| レーベル名 | :ICA Classics |
|---|---|
| カタログ番号 | :ICAC5148 |
名指揮者オットー・クレンペラー(1885-1973)。彼は20世紀を代表するドイツの指揮者であり、その偉大なる名前は現在でも全く色あせることはありません。幅広いレパートリーを持ち、晩年は彼自身の美学による「徹底的に遅く厳格なテンポ設定」を施し、過剰な感情移入を極力排除した演奏で、マーラーを始めとした厚みのあるスコアを隅々まで見通すことに注力した人として知られていますが、1950年代の演奏は、もう少し即物的であったとも言われています。この演奏は、クレンペラーがケルン放送交響楽団にデビューした時の記録です。1920年代からケルン歌劇場でのクレンペラーのアシスタントを務めていたケルン放送のプロデューサー、アイゲル・クルットゥゲは、彼の印象について「第1小節から、まるでライオンの爪で切り裂かれるようだった」と日記に記していますが、その表現こそが、クレンペラーの本質を表していると言っても過言ではないでしょう。1954年のバッハとモーツァルトのコンサートでの成功事例を元に、その翌年もケルン放送響に招聘されたクレンペラーは、ベートーヴェンの第1番の交響曲でその真価を発揮したのです。とは言え、この演奏は、あの伝説的なロンドンでの客演後、英国EMIのプロデューサー、ウォルター・レッグと契約を交わし、フィルハーモニア管弦楽団とレコーディングを開始した頃のものだったため、EMIとの契約もあり、このケルン放送との演奏はLPやCD化されることもなく、大切に保存されていたのでした。巨匠として世界的名声を勝ち得たクレンペラーの自信に満ちた姿は、この演奏からもはっきりと見て取れるものです。(2014/05/28 発売)
| レーベル名 | :ICA Classics |
|---|---|
| カタログ番号 | :ICAC5120 |