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Search results:642 件 見つかりました。
フランス、アルザスの作曲家マリー・ジョゼフ・エルプは、5歳の時にベルリオーズが指揮する「キリストの幼時」を聴き感銘を受け、パリでサン=サーンス、ウジェーヌ・ジグー、クレマン・ロレに学び、その後ストラスブールでオルガニスト、教師として活躍、フランツ・リストやアルベルト・シュヴァイツァーらとも親交を持ちました。このアルバムには名奏者、ヤン・レヘトラがエルプの3つの作品を収録しています。「カトリック典礼のコラール主題によるソナタ」は1905年に作曲され1911年に出版。彼の師であるウジェーヌ・ジグーに捧げられたこの作品は、フランクの影響を受けた見事なオルガン・ソナタとして当時の批評家から絶賛されました。「教会礼拝のための20のオルガン小品」は前奏曲、間奏曲、後奏曲などで構成された曲集で、1908年の出版。ストラスブール大聖堂のオルガン奏者マティアス神父に捧げられており、ここでは曲集から6曲が紹介されています。「大オルガンのための組曲」はオルガン奏者ジョセフ・ボネに献呈され、1920年にボストン音楽協会から出版され、ミュージカル・オブザーバー紙で絶賛されるなどこちらも高く評価されました。(2025/03/07 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0698 |
ドイツの作曲家ペーター・ガスト。本名はヨハン・ハインリヒ・ケーゼリッツといい、フリードリヒ・ニーチェの弟子・友人です。ザクセン州アンベルクで生まれ、ライプツィヒ大学で音楽を学んだ後、バーゼル大学に進みニーチェとの友情を築きました。そしてニーチェの視力が悪化した際には、代読や口述筆記を行い、ニーチェの全作品の準備を手伝い、特に「人間的な、あまりに人間的な」の作成時に大きな役割を果たしました。ケーゼリッツは作曲家としても才能を発揮、「ペーター・ガスト」のペンネームもニーチェから与えられたものです。しかし、彼の作品は半世紀にわたり共産主義の東ドイツで厳重に封印されていたため、最近まで演奏されることがありませんでした。このアルバムに収録された歌曲の多くは、ドイツ・ロマン派のリートの伝統を継承した、愛、人生、春、酒、若々しい情熱を主題としたもの。ドイツ・ロマン派のリートの伝統を継承しており、ワーグナーと決別した後のニーチェは、これらの明るい雰囲気を持つ作品を高く評価しました。(2025/03/07 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0706 |
ロンドンを拠点に活躍する作曲家ノア・マクス。このアルバムに収録された4曲の弦楽四重奏曲はどれも20代の作品ですが、その作風は多岐にわたります。第1番はジャン・ジオノの「木を植えた男」が基になっており、英国の田園詩からの影響も受けています。「戦火の馬」で知られる英国の詩人マイケル・モーパーゴの味わい深い語りも印象的です。第2番と第3番は、クルターグやリゲティの影響が感じられる現代的な作品。ほとばしるような不協和音が刺激的です。第4番は更に狂気じみたリズムとパッセージが交錯する野性的な作品です。(2025/03/07 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0749 |
ニューヨーク出身の作曲家、アーノルド・ロスナー。彼はウインド・バンドに関心が高く「吹奏楽のための第8交響曲」の他、このアルバムに収録された7つの吹奏楽作品を書き上げました。彼の音楽は民謡の素材や自然現象、宗教的要素を採り入れたバランスの良いサウンドが特徴です。「ダンス・オヴ・イニシエーション」は1993年にウィスコンシン大学オークレア校で初演。古風なスタイルによる第1楽章、アルト・サックスのソロが際立つ第2楽章、ブラジルやユーゴスラビアの民族舞踊音楽に影響された変則的なリズムを持つ第3楽章で構成されています。皆既日食を音楽で表現した「エクリプス」、インド古典音楽の旋法や理念を現代の音楽語法に落とし込んだ「ラーガ!」、伝統的なパッサカリア形式が用いられた「深き淵より」などが続き、ロスナー自身の弦楽六重奏曲「Nun komm’ der Heiden Heiland」の第2楽章をコンサートバンド用にアレンジした「Now Cometh the Redeemer」、北の大地と気候にインスピレーションを得た交響詩的な作品「3つの北方のスケッチ」が収められています。最後の「Lovely Joan」はヴォーン・ウィリアムズの「グリーンスリーヴス」に倣い、イギリスの民謡を題材として書かれた曲です。(2025/03/07 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0756 |
多くの音楽家を輩出したフランスの「クープラン家」。この中でも一際才能があったのは、この「フランソワ・クープラン(1668-1733)」でした。彼の作品の中でも最も知られているのが、4巻からなるクラブサン曲集で、この中には230もの小さな曲がひしめきあい、小さな組曲を形成しています。当時の組曲は大抵、アルマンドやクーラント、ガボットなどというよくある名前がついていましたが、クープランの作品はもっと多彩な名前を持ち、このアルバムにも収録されているような人の名前や感情を示す言葉が使われた楽しいものとなっています。この2台のハープシコードのための作品集は、通常1台のハープシコードで演奏するクープラン作品のうちの何曲かについて、クープラン自身が「2台で演奏するのが望ましい」と書き記していたという言葉を忠実に守ったもので、実際に聞いてみると、その迫力に驚くと同時に、この色彩感に圧倒されることは間違いありません。第2集も楽しみです。(2014/07/23 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0203 |
東インド諸島に生まれ、1981年以来アメリカに拠点を置き活躍しているイギリス系オランダの作曲家シュルマン(1924-)。このアルバムは彼の90歳の誕生日を記念してリリースされます。彼の第1集の室内楽作品は、異国情緒を感じさせる豊かな香りを持つ作品が評価されましたが、この第2集は更に多彩な作品が集められています。2つの弦楽四重奏曲は今世紀になってから書かれたもので、彼の人生の集大成ともいうべきものですが、注目すべきは1967年に書かれた「幻想曲」で、当時の潮流を反映した興味深い作品と言えそうです。(2014/04/23 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0220 |
アメリカで評価された2人の英国作曲家のヴァイオリン作品集。
アルバムにソナタ1曲のみが収録されているベイトは、20歳で2曲の歌劇を作曲するほどの早熟な才能の持ち主でした。パリに留学しナディア・ブーランジェに学び、ベルリンではヒンデミットに師事、劇音楽作曲家として、またアメリカではピアニストとしての才能が評価されましたが、残念なことに48歳の若さでこの世を去ってしまい、作品はほとんど忘れられてしまいました。アーネルはアイアランドに師事した作曲家。ロンドンとアメリカの両方で、バレエ音楽や劇音楽が成功を収めました。このアルバムで聴くことのできるヴァイオリン作品は、劇的でエネルギッシュ。「アメリカの主題による変奏曲」の刻々と変貌する雰囲気がアーネルの特徴を物語っています。
(2018/10/17 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0492 |
2021年に生誕100年を迎えるマルコム・アーノルド。優れた映画音楽の作曲家として、また20世紀イギリスを代表するシリアスな交響曲の作曲家として評価されています。このアルバムに収録された2つの作品は、アーノルドの対照的な側面をはっきりと示しています。タイトルを見るだけでも興味深い「美食大協奏曲」は、陽気で親しみやすいアーノルド。1961年に初演された"ホフナング音楽祭(イギリスで開催されていた抱腹絶倒の冗談音楽祭)"のための作品で(アーノルドは音楽祭の創設者で漫画家のジェラルド・ホフナングの友人だった)、一連のコース料理が音で描かれています。ウェイターが儀式用のナプキンを運び入れ、牡蠣をはじめとしたオードブル、スープ、メインのローストビーフ、チーズと続き、デザートのピーチメルバ(こちらはグノーのアヴェ・マリアのパロディ)が到着。そしてコーヒーと食後酒で締めるというもの。本来はウェイターが大きな役割を占めますが、音だけで聴いても存分に楽しめます。この曲は世界初録音です。転じて、交響曲第9番はシリアスな音楽。病と闘い完成が大幅に遅れてしまったこの曲、アーノルド自身が「地獄を通り抜けた」と語った後に作曲されただけあって、暗鬱な第4楽章の最後で光が差すような長調への転調が強い印象を残します。(2021/10/15 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0613 |
ウクライナ北東部の都市ハルキウに生まれ、ストラヴィンスキーの初の師匠としても知られるアキメンコ(1876-1945)の作品集。彼が生まれる以前、18世紀から19世紀にかけてのロマン主義と民族主義の高まりにより、ウクライナ人の民族運動も盛んに行われていました。しかしロシア帝国はこれを許さず、ウクライナを「リトルロシア化」するための政策を実行、1863年には文学作品以外のウクライナ語の書物の出版、流通を禁止するヴァルーエフ指令が出され、1873年には更に規制が厳しいエムス法が制定され、ウクライナの人々は抑圧された生活を送っていました。そんな時期に活動したアキメンコですが、その作品は、ロシア風の彩りと重厚な響きを持ち、師であるバラキレフとリャプノフの意思を引き継いだ抒情的な雰囲気も備えています。1923年に彼は亡命を選択、1929年にフランスに行きこの地に落ち着くこととなります。そんな時期に書かれた「ロシア風メロディ」には強い望郷の念が込められた名曲です。(2016/08/26 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0352 |