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1937年、ウクライナのハルキウ(ハリコフ)生まれの作曲家ブルク。現在はフィンランドに住み、タンゴの作曲家として知られていますが、彼の作品の中で重要な位置を占めるのが20曲を越える交響曲です。3つの楽章からなる第15番は、フィンランドの軍人で大統領マンネルヘイム、エストニアの革命家で初代大統領パッツ、スウェーデンとロシアという強国にはさまれたフィンランドのウーシマー地方の歴史から想を得ています。バスドラムやティンパニなど打楽器を多用するニールセン風の音楽に、シベリウスを思わせる繊細なワルツをまじえています。第16番はロシアからベラルーシ、ウクライナを経て黒海にそそぐ大河「ドニプロ(ドニエプル)川」沿岸地域の歴史から着想した作品。「チョルノービリ(チェルノブイリ)の物語」と題された第2楽章は1986年の原発事故の破局や恐怖を描き、「嵐と啓蒙」と題された終楽章も予定調和的な解決からは程遠く、この地域の多難な歴史があらためて思い起こされます。(2023/06/16 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0657 |
1937年ウクライナに生まれ、1974年からフィンランドに居住するフリードリヒ・ブルクの管弦楽作品集の第5集。このアルバムには画家からインスパイアされた2つの作品が収録されています。2014年に作曲された交響曲第13番はウクライナにおける抽象絵画の先駆的存在カジミール・マレーヴィチの生涯と作品から触発されており、第1楽章は画家の自画像(1908年作)から受けた印象、第2楽章はマレーヴィチの代表作の一つ「黒い台形と赤い正方形」のイメージを2つの主題によるスケルツォで表現しています。「革命」と題された第3楽章は、1917年に起きたロシア革命下でのマレーヴィチの人生や恐怖政治を描いたとされるプロコフィエフ風の音楽。交響曲第14番はムンクの 「叫び」に触発された単一楽章の交響曲。ブルクは2015年にヘルシンキでこの絵が展示された際に鑑賞し、強い 印象を受けたといいます。そして絵から受けた印象をもとにこの作品を書き上げました。 (2024/03/29 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0661 |
ハンフリー・プロクター=グレッグ(学生たちや彼の同僚はP=Gと呼んでいた)はイギリスの現代作曲家。ロイヤル音楽カレッジでスタンフォードに作曲を師事する一方、オペラの研究でもスカラ座への留学のための奨学金を受けるなど卓越した才能を誇っていました。そのため、オペラの翻訳者として高く評価されただけではなく、マンチェスター大学の音楽学部を設立するなど、音楽全般の普及に尽力、様々な功績を残しています。指揮者ビーチャムとも親しく、生涯に渡ってビーチャムと協力体制を取り、プロクター=グレッグが書いたビーチャムについての著作の収入で指揮者の胸像を制作したというエピソードも残されています。このように、自身の興味の範囲が広かったプロクター=グレッグですが、その作品にはディーリアスとフォーレの影響が表れており、抒情的で繊細なハーモニーは外向的なオペラとはまた違う風情を持っています。(2019/11/22 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0539 |
プロコフィエフのメロディは歌うような資質をもつことから、昔からヴァイオリニストたちがこぞって彼の作品を編曲、演奏してきました。このアルバムには、プロコフィエフのピアノ作品から編曲したピアノとヴァイオリンのための37作品が収録されています。この中にはミルシテインやハイフェッツなど偉大なヴァイオリニストたちによる優れた編曲作品も含まれており、とりわけハイフェッツの「3つのオレンジへの恋」のアレンジは、コンサートのアンコール・ピースとしてもよく知られています。また、初録音となるプーシキンの詩劇「ボリス・ゴドノフ」や、クレオパトラを描いた「エジプトの夜」のアレンジは貴重です。(2020/10/09 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0135 |
非常に活力に満ちた3つの作品。これらを作曲したのはアイルランドの作曲家ジェローム・ド・ブロムヘッド。アイルランド王立音楽院で学び、ダブリンではセオアーズ・ボドリーに師事、ギタリストとしても活動した人です。宇宙の規模とエネルギーを示唆した「A Lay for a Light Year」の爆発的な音楽、エレガントで抒情的な雰囲気とストラヴィンスキーを思わせる激しさが同居する「ヴァイオリン協奏曲」、広大な空間感覚を提示する「交響曲第2番」はどれもコンサート向きの華やかさを持っています。(2017/08/25 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0422 |
音楽的な家庭に生まれ、幼い頃からピアノの才能を発揮し、モスクワ音楽院でミヤスコフスキーに学び、9曲の交響曲と、多くの管弦楽曲、弦楽四重奏曲やピアノ曲などに優れた作品を残したニコライ・ペイコ。教師としても優秀で、グバイドゥーリナも彼から指導を受けたことが知られています。しかし、当時のソビエトの作曲家の例に漏れず、彼も政権によってその活動を制限され、その作品のほとんどは現在忘れられてしまっています。しかし彼の作品からは、当時のロシアの文化の香りが確かに感じられます。ピアノ作品はオーケストラのような厚みを持つ音で構成されていますが、それは、まるで交響曲を書く間の息抜きのように、シンプルなフォームを持っています。もちろん高い技術を要する高度な手法で書かれています。1979年生まれのピアニスト、コロステリョフは現代ロシアの作品を得意とするピアニスト。鋭い打鍵と高い表現力を持つ人です。(2014/07/23 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0104 |
帝政ロシアからソヴィエトへと移り変わりつつあった1905年以降は、この国の芸術家たちにとっても厳しい時代でした。このニコライ・ペイコ(1916-1995)もそんな作曲家の一人です。「帝政ロシア」の良き文化を引き継ぐ音楽的な家庭に生まれ、幼い頃からピアノを学び、ショスタコーヴィチの助手を務め、ミヤスコフスキーに師事するというエリートであり、9曲の交響曲や数多くの管弦楽作品、ピアノ曲を書きましたが、他の作曲家たちにように政権によって活動を制限され、そのまま忘れられてしまったのです。彼のピアノ曲には重厚な響きと、時にはショスタコーヴィチのような皮肉があり、また仄かな郷愁も感じられます。この2巻からなるペイコのピアノ曲集は、この時代を映し出す鏡のようなものといえるでしょう。ピアニスト、コロステリョフは1979年生まれ。モスクワで学び、ペイコの第1集をはじめ、ヴァインベルクなど数々のロシア音楽を録音しています。共感に満ちた音が心に残ります。 第1集…TOCC-104(2015/04/22 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0105 |