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アメリカン・クラシックス

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    グローフェ:デス・ヴァレー組曲/ハドソン川組曲/ハリウッド組曲(ボーンマス響/ストンバーグ)

    タイトルを見ただけで楽しくなってくるような曲ばかりが並んでいますが、聴いてみてもその期待を裏切らない一枚です! 圧巻は何といっても「デス・ヴァレー組曲」。特に、砂漠中に水を見つけた爆発的な喜びを、ご存知「おお、スザンナ」や「スワニー河」を賑々しく引用、さらには結合させることにより、見事に描いた「砂漠の水たまり」や、凄まじい砂嵐とそれに立ち向かう開拓者たちの雄々しい精神を描く「砂嵐」は、抜群の面白さです。またスターの吹き替え役を演じる少女という影を通じて、華やかなハリウッドの光を描く「ハリウッド組曲」も、ポップでノリのよい曲の連続で、実に楽しい限りです。(2002/11/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.559017

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    チャドウィック:序曲と交響詩集(ナッシュヴィル響/シャーマーホーン)

    長く教職につき、アメリカ音楽界の礎となったチャドウィックですが、当盤収録のオーケストラ曲の数々は、ギリシャ神話がらみのタイトルが沢山見られることからもうかがえるように、内容的にはどちらかといえば、地元よりもヨーロッパ指向のものとなっています。あえていうならば、「エウテルペ」の終盤等から感じられる「肩の凝らない」明るさが、アメリカ的といえるかもしれません。色彩的なオーケストレーションは見事で、例えば「死の天使」中盤のクライマックス、作品の完成に至らず絶命する彫刻家を描写する部分など、少々大袈裟なくらいのドラマチックさで盛り上げます。(2002/10/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.559117

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    ハリス:交響曲第7番、第9番(ウクライナ国立響/クチャル)

    あの冗談音楽の巨匠P.D.Q.バッハ(P.シックル)のお師匠さんだったりするロイ・ハリスですが、その作風は実にシリアス。堅牢な職人芸によって、管・弦・打それぞれのセクションをクッキリと浮かび上がらせながら、大オーケストラを隅々までカッチリ鳴らしてきます。当盤収録曲の大半に付けられている副題から想像されるほどには、政治的、あるいは「アメリカ万歳!」的な音楽、という印象をうけることはありませんが、活気のあるリズム(例えば交響曲第7番の後半)の取り扱いや、どの曲にも共通する、抜けるように雄大なスケール感のある響きからは、アメリカ的な作曲家として、高く評価されていたことがうかがえます。(2002/09/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.559050

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    オーンスタイン:ピアノ・ソナタ第4番、第7番(ウェーバー)

    まず生年と没年を見て驚いて下さい! そして聴いてもっと驚いて下さい!!優れたピアニストとしても活躍したオルンスタインは、多くのピアノ作品を残しましたが、この「濃さ」は尋常ではありません。後期ロマン派風、印象派風の美しい佇まいを見せるものから、過激な不協和音やクラスターが爆裂する前衛風のものまで、表面的スタイルはさまざまですが、どの曲からも、濃密な作曲者の情念が噴出しており、その凄まじい生命力には圧倒されます。当然というか、要求される技巧的難度もハンパではない超絶レベルです。ソナタ第7番に至っては、100歳近くになってからの作品ですが、このパワーは一体何なんでしょう!?(2002/08/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.559104

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    コープランド:交響曲第3番/ビリー・ザ・キッド(ニュージーランド響/ジャッド)

    どちらかと言えば知られざる名作を紹介し続けるナクソスのアメリカン・クラシックスですが、有名曲でもがっちり仕事をします。ここに聴くコープランドの2曲は、いかにもアメリカンな輝きを持ち、いずれも20世紀アメリカ音楽の代表作と位置づけられる名作なのです。とりわけ「ビリー・ザ・キッド」は人気曲、アメリカ民謡を巧みに取り入れた色彩的な管弦楽曲で、大衆にウケるのも頷けます。13分過ぎからの管打楽器の爆発がクライマックス。「交響曲第3番」は作曲者としても最大規模の作品で、20世紀の名交響曲の系譜を探るなら必聴と言えるでしょう。(2002/05/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.559106

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    ガーシュウィン:パリのアメリカ人/ポーギーとベス(ニュージーランド響/ジャッド)

    クラシックとかジャズといったジャンルの壁を超越して、20世紀の音楽界に聳える巨人ガーシュウィンのオーケストラ名曲集です。粋な雰囲気と華やかなオーケストレーションが光る「パリのアメリカ人」と、ノリのよいキューバのリズムとラテン系打楽器の饗宴が楽しい「キューバ序曲」の2曲のオリジナル曲はもちろん、無尽蔵のごとく湧き出てくる、歌曲や歌劇「ポーギーとベス」の名旋律を贅沢につなぎ合わせた、ベネットによる2つの編曲ものも素晴らしい出来映えです。どこかで耳にしたメロディーが次から次へと登場するのには、ガーシュウィンの天才を見せつけられる思いがします。(2002/05/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.559107

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    コーツ:弦楽四重奏曲第1番、第5番、第6番(クロイツェル四重奏団)

    ウィスコンシン生まれの女流作曲家コーツの作風をひとことで言うならば、一がグリッサンドで二もグリッサンド、三四がなくて五がまたグリッサンド、とにかくグリッサンドの用法が異様なまでに特徴的です(それだけではありませんが)。特に第5番はすさまじく、第2楽章では全楽器がゆったりとした周期で、幅広い音域の上下動を延々と繰り返し、第3楽章ではせわしない周期で、振幅を徐々に変えての上下動を果てることなく続けます(どちらも弦楽器にのみ可能な技!)。また第1楽章は微分音程を用いてのカノンだったりします。耳慣れた響きはどこをとってもありません。軟体動物かアメーバのような音楽と申せましょう。(2002/04/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.559091

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    アンダーソン:管弦楽名曲集(リチャード・ヘイマン & ヒズ・オーケストラ)

    まずは筆者の思い出話を。小学生の時分に、公会堂で子供たちに生のオーケストラを聴かせるという、ありがた~い行事があったのですが、その後のクラスのアンケートで「ペールギュント」や「新世界」といった並居る強敵?を打ち破って人気ナンバーワンを獲得したのが、番外のアンコールだったアンダーソンの「タイプライター」でした。でも単なる子供騙しだなんて思わないで下さい! 「そり滑り」や「ラッパ吹きの休日」といった、どこかで耳にした懐かしいナンバーの数々を改めてじっくり聴いてみれば、古き良き時代に生まれ出た、大人の耳にも立派に通用する、極上のエンタテーメント作品だということが感得できるのではないでしょうか。(2002/03/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.559125

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    バーバー:ヴァイオリン協奏曲/弦楽のためのセレナード/組曲「思い出」(ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管/オルソップ)

    アメリカ産ヴァイオリン協奏曲の中でも、バーバーの作品は最もポピュラリティを得ているものの一つといってよいでしょう。抜ける青空のように爽やかな主題がいつまでも耳に残る第1楽章、ほのかな甘い叙情味を加え、ピアノも参加した絶妙なオーケストレーションが印象的な第2楽章、一転して技巧的な無窮動の嵐となる第3楽章のそれぞれが、ヴァイオリンという楽器の特性を余すことなく活かしきった名曲です。堅牢な職人芸に支えられた併録の「スーヴェニール」は、一層親しみ易い性格を持ち、特に「へジテーション・タンゴ」など、この作曲家の持つ良い意味での大衆性が満開となっている格好のサンプルです。(2002/02/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.559044

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    バラーティ:交響曲第1番「アルプス交響曲」/闇の歌/光の歌(ブダペスト響/コヴァーチ)

    ハンガリーに生まれ、その後半生をアメリカで送ったバラティの、非常にパワフルなオーケストラ曲による1枚です。「アルプス交響曲」といえば、R.シュトラウスの同名曲が思い起こされますが、楽曲の内容はかなり対照的ともいえ、アルプスの偉容を綴った音楽ではあっても直接的な描写的要素は余りなく、作曲当時スイスに滞在していた作曲者自身のエモーショナルな体験がぶつけられた、といった感のある音楽となっています。「闇の歌」は、作曲者自身が娘を亡くした悲しみを綴った音楽と語っていますが、確かにペシミスティックな雰囲気に満ちており、終結部の圧倒的盛り上がりにも、肺腑を抉るような痛ましさがあります。(2002/02/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.559063