Home > Series > アメリカン・クラシックス

 CD & DVD/BD

アメリカン・クラシックス

Search results:547 件 見つかりました。

  • 詳細

    カーペンター:ヴァイオリン・ソナタ/弦楽四重奏曲/ピアノ五重奏曲(シュワルツ/ポスナック/ヴェガ四重奏団)

    カーペンターは、必ずしも音楽だけを生業としていたわけではありませんでしたが、その音楽はセンスのよさと確かな技術に支えられた、耳に心地の良いものです。ヴァイオリン・ソナタや弦楽四重奏曲は、バックスやディーリアスといった、ノスタルジー系のイギリス音楽の味わいに近いものがあり、透徹したリリシズムが大変に魅力的です。しかし一層充実した、個性的な内容を誇っているのは、最も遅くに作曲されたピアノ五重奏曲というべきでしょう。全音階的な響きを巧みに使用し、濃密な感情表現に成功した第2楽章のクライマックスや、第3楽章を支配する踏みしめるようなリズムと和音打撃など、特に印象的です。(2002/12/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.559103

  • 詳細

    バーンスタイン:交響曲第2番「不安の時代」/序曲「キャンディード」(フロリダ・フィル/ジャッド)

    いわずとしれた最高のミュージカル「ウェスト・サイド物語」からのナンバーを、演奏会用のオーケストラ組曲に再構成したシンフォニック・ダンスは、愉しさとノリのよさに満ち満ちていますが、このような形で耳にすると、いかにクラシックの手法に練達した作曲家が、その持てる技術を惜しげもなく注ぎ込んだ作品であるかということに、改めて思い至らされます。交響曲第2番「不安の時代」は、彼自身の信仰心なども盛り込まれたシリアスな作品ですが、と同時にジャジーな楽想も多く登場するようなところに、バーンスタインという作曲家のルーツを聴くような思いがします。(2002/12/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.559099

  • 詳細

    ストロング:交響詩「水の精」/スケッチ帳より組曲第1番 - 第3番(モスクワ響/アドリアーノ)

    ストロングは、アメリカの作曲家といっても作風は全くドイツ・ロマン派で、その作品からは、リストやワーグナー、ラフ、メンデルスゾーンやシューマンといった先達の木霊が響いてきます。「オンディーヌ」は、人間となって、人間の王子と結ばれたいと思うもかなわぬ、水の精の悲劇を描きますが、ドラマチックな展開とオーケストレーションの練達ぶりには魅せられます。組曲にも面白いナンバーがいくつもありますが、荘重な「パルテノンへの入場」などは、最も見事な例でしょう。オスティナート的な低弦の付点音符のリズムと、お約束的にクサさを持った主旋律の組み合わせが、なかなかオツな味わいです。(2002/12/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.559078

  • 詳細

    モロス:バレエ音楽「フランキーとジョニー」 /そんな永遠のブルース(ホットスプリングズ・ミュージック・フェスティバル管/ローゼンバーグ)

    生粋のニューヨーカーで、知る人ぞ知る映画音楽の大家モロス。早熟だった彼が「フランキーとジョニー」を作曲の素材として意識したのは何と12歳の頃。その後、コープランドの推薦で作曲に指名され、バレエ音楽として完成させたのです。2も20歳前の作品で、アイヴズ、カウエルといった先輩作曲家や、ジャズの影響を受けています。「ウィリー・ザ・ウイーパー」は作曲者の定義によれば"バレエ・バラード"と言う、歌と踊りの結合体。当盤の演奏家たちはメチャウマというわけではなく、特に合唱団の普通っぽさは独特の味。これもアメリカの音楽シーンの一つなのでしょう。(2002/11/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.559086

  • 詳細

    バーバー:ピアノ協奏曲/クリスマスに/メディアの瞑想と復讐の踊り(ブルツマン/ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管/オルソップ)

    まずは最高にカッコいいピアノ協奏曲、元々演奏者のヴィルトゥオジティを発揮することも意図されて作曲されただけあって、特に両端楽章では最高のノリと超絶技巧が炸裂し、爽快なことこの上ありません。もちろん軽薄なショーピースとは縁遠い、内実を伴った大変立派な作品です。その他「きよしこの夜」「もろ人こぞりて」などのクリスマス・キャロルを巧みに和声付けし、さらには対位法的に結合させた「クリスマスに」、まるでSF映画が始まるかのようなファンファーレが轟き、これでもかといわんばかりに盛り上げまくる「コマンド行進曲」など、ちょっと珍しく、そして楽しい曲が収録されているのも注目です。(2002/11/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.559133

  • 詳細

    グローフェ:デス・ヴァレー組曲/ハドソン川組曲/ハリウッド組曲(ボーンマス響/ストンバーグ)

    タイトルを見ただけで楽しくなってくるような曲ばかりが並んでいますが、聴いてみてもその期待を裏切らない一枚です! 圧巻は何といっても「デス・ヴァレー組曲」。特に、砂漠中に水を見つけた爆発的な喜びを、ご存知「おお、スザンナ」や「スワニー河」を賑々しく引用、さらには結合させることにより、見事に描いた「砂漠の水たまり」や、凄まじい砂嵐とそれに立ち向かう開拓者たちの雄々しい精神を描く「砂嵐」は、抜群の面白さです。またスターの吹き替え役を演じる少女という影を通じて、華やかなハリウッドの光を描く「ハリウッド組曲」も、ポップでノリのよい曲の連続で、実に楽しい限りです。(2002/11/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.559017

  • 詳細

    チャドウィック:序曲と交響詩集(ナッシュヴィル響/シャーマーホーン)

    長く教職につき、アメリカ音楽界の礎となったチャドウィックですが、当盤収録のオーケストラ曲の数々は、ギリシャ神話がらみのタイトルが沢山見られることからもうかがえるように、内容的にはどちらかといえば、地元よりもヨーロッパ指向のものとなっています。あえていうならば、「エウテルペ」の終盤等から感じられる「肩の凝らない」明るさが、アメリカ的といえるかもしれません。色彩的なオーケストレーションは見事で、例えば「死の天使」中盤のクライマックス、作品の完成に至らず絶命する彫刻家を描写する部分など、少々大袈裟なくらいのドラマチックさで盛り上げます。(2002/10/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.559117

  • 詳細

    ハリス:交響曲第7番、第9番(ウクライナ国立響/クチャル)

    あの冗談音楽の巨匠P.D.Q.バッハ(P.シックル)のお師匠さんだったりするロイ・ハリスですが、その作風は実にシリアス。堅牢な職人芸によって、管・弦・打それぞれのセクションをクッキリと浮かび上がらせながら、大オーケストラを隅々までカッチリ鳴らしてきます。当盤収録曲の大半に付けられている副題から想像されるほどには、政治的、あるいは「アメリカ万歳!」的な音楽、という印象をうけることはありませんが、活気のあるリズム(例えば交響曲第7番の後半)の取り扱いや、どの曲にも共通する、抜けるように雄大なスケール感のある響きからは、アメリカ的な作曲家として、高く評価されていたことがうかがえます。(2002/09/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.559050

  • 詳細

    オーンスタイン:ピアノ・ソナタ第4番、第7番(ウェーバー)

    まず生年と没年を見て驚いて下さい! そして聴いてもっと驚いて下さい!!優れたピアニストとしても活躍したオルンスタインは、多くのピアノ作品を残しましたが、この「濃さ」は尋常ではありません。後期ロマン派風、印象派風の美しい佇まいを見せるものから、過激な不協和音やクラスターが爆裂する前衛風のものまで、表面的スタイルはさまざまですが、どの曲からも、濃密な作曲者の情念が噴出しており、その凄まじい生命力には圧倒されます。当然というか、要求される技巧的難度もハンパではない超絶レベルです。ソナタ第7番に至っては、100歳近くになってからの作品ですが、このパワーは一体何なんでしょう!?(2002/08/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.559104

  • 詳細

    コープランド:交響曲第3番/ビリー・ザ・キッド(ニュージーランド響/ジャッド)

    どちらかと言えば知られざる名作を紹介し続けるナクソスのアメリカン・クラシックスですが、有名曲でもがっちり仕事をします。ここに聴くコープランドの2曲は、いかにもアメリカンな輝きを持ち、いずれも20世紀アメリカ音楽の代表作と位置づけられる名作なのです。とりわけ「ビリー・ザ・キッド」は人気曲、アメリカ民謡を巧みに取り入れた色彩的な管弦楽曲で、大衆にウケるのも頷けます。13分過ぎからの管打楽器の爆発がクライマックス。「交響曲第3番」は作曲者としても最大規模の作品で、20世紀の名交響曲の系譜を探るなら必聴と言えるでしょう。(2002/05/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.559106