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リスト ピアノ作品全集

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    リスト:ピアノ曲全集 62 - 宗教作品編曲集(カズン)

    若い頃には超絶技巧ピアニストとして名を馳せたフランツ・リスト。そんな彼が1865年に僧籍に入ったことには多くの人が衝撃をうけました。しかし、それまで女性関係や家族関係、芸術的な確執など多くの問題に悩まされていた彼が宗教的な世界に救いを求めたことは、とりわけ不思議なことではありませんでした。この頃には「詩的で宗教的な調べ」などの内省的な曲集が書かれていますが、更に年を重ねると一層精神的な深みを追求した作品が多く書かれるようになります。このアルバムに収録されたのは、ロッシーニのトランスクリプションを除き全て晩年の作品。和声はシンプルになり、時に粗削りともいえるようなゴツゴツとした旋律も現れます。リストが最期に求めた魂の平穏の昇華とも言える珠玉の曲集です。(2024/05/24 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.574546

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    リスト:ピアノ曲全集 61 - オペラ・トランスクリプション集(カズン)

    このアルバムには、若い頃のリストが得意としていたオペラの旋律のトランスクリプション5作が収録されています。冒頭に置かれたマイヤベーアの《ユグノー教徒》の旋律を用いた幻想曲は1836年の作曲。リストはこの曲を3回改訂していますが、改訂ごとに曲が整理されたため、この初稿が一番長いものとなっています。2曲目のメルカダンテの旋律による「スカラ座の回想」にはメルカダンテの他、誰のものかは特定できない旋律も使われています。幻想的ロンドは、スペインの作曲家マヌエル・ガルシアのサルスエラ《密輸人》の旋律に基づく作品。スペイン風の情熱的なリズムに支えられた技巧的な手の跳躍が使われた「ラ・カンパネラ」を思わせる曲です。《ローエングリン》のトランスクリプションは、比較的原曲に忠実なアレンジが施されています。最後の「マンドラゴラ」はリスト晩年の作品。37小節のみの断片ですが、当時リストが試みていた無調の使用など実験的な要素が見られます。演奏はイギリスのピアニスト、マーティン・カズン。オスカー獲得の映画『シャイン』でピアニストの“手”を演じたことでも知られています。(2024/03/22 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.574545

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    リスト:ピアノ曲全集 60 - シューベルト歌曲編曲集 3 (フィリペツ)

    (2023/04/28 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.574095

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    リスト:ピアノ曲全集 59 - シューベルト・トランスクリプションズ(ケリ)

    リストは敬愛するベートーヴェンやシューベルト作品を積極的にピアノ独奏用に編曲し、自らの超絶技巧もあわせて披露しました。このアルバムにはシューベルトの連弾作品をリストが独奏用に編曲したものを収録。シューベルトの連弾作品はどれも演奏効果の高いものですが、リストはさまざまなパッセージを付け加えるなどで更に華やかな効果を上げています。とはいえ、「ハンガリーのメロディ」はリストとしては珍しくもともとの編曲を少し簡単にアレンジ、若干弾きやすくなっています。「ウィーンの夜会」はシューベルトの9曲の「ワルツ・カプリス」を編曲したもの。リスト自身の愛奏曲でしたが、ここでは彼の自慢の弟子、ゾフィー・メンター(後にチェリストのデイヴィッド・ポッパーと結婚したことで知られる)が更にアレンジしたものが演奏されています。ドミニク・ケリはアメリカ合衆国セント・ルイス生まれ。ジェイムズ・コンロンやジェラード・シュウォーツをはじめとする指揮者と共にアメリカ国内の数多くのオーケストラと共演し、またリサイタルも多数行っています。中でもワレリー・ゲルギエフ指揮によるウォルト・ディズニー・コンサート・ホールでの演奏と、2019年のカーネギーホールでのリサイタルは高く評価されました。Naxosにはクレメンティの「モンフェリーナ集と小品集」(8.573711)の録音があります。(2021/11/26 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.574172

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    リスト:ピアノ曲全集 57 - 歌の本第1巻、第2巻/武装者の歌(ドッシン)

    華麗な技巧を駆使したピアノ曲で知られるリストは、生涯に80曲ほどの歌曲を作曲しました。その中の何曲かは何度も改訂が施されただけではなく、リスト自身がピアノ独奏用にも編曲しており、このアルバムに収録されているのは1843年に書かれた「歌の本第1集」と1847年の「歌の本第2集」です。第1集はゲーテなどドイツ語歌曲集の編曲版。こちらは歌曲とともに出版されました。その後、歌曲版は改訂されて第2稿が出版されますが、ピアノ版は初稿のまま伝えられています(第1曲「ローレライ」のみ1861年に改訂されました…トラック7)。第2集はフランス語歌曲集の編曲版。「おお、夢に来ませ」など歌曲として比較的演奏機会の多い曲が多く含まれる曲集ですが、1985年まで出版されることがなかったこのピアノ版はほとんど耳にする機会がありません。最後の「武装者の歌」は勇ましい男声合唱曲が原曲。超絶技巧作品を得意とするアレクサンダー・ドッシンの演奏で。(2021/03/26 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.574106

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    リスト:眠りから覚めた子供への祈り/前奏曲と詩的で宗教的な調べ/アルバムの綴り(コシャコフ)

    リストのピアノ作品全集第56集。リストは思い入れのある自作に何度も改訂を施しましたが、この「詩的で宗教的な調べ」もそんな曲集の一つ。現在よく知られているのは1853年の第3稿 S.173の10曲からなる組曲ですが、今回のアルバムの中心を成すのは2001年に出版された第1稿 S.171dの8曲。リストのピアノ曲全曲録音で知られるレスリー・ハワードが校訂したスコアが用いられています。トラック10は単独で作曲され、後に第4曲「死者の追憶」へと改訂された最も初期の作品です。トラック1は第6曲「眠りから覚めた子供への賛歌」の原型ですが、この曲は別の合唱曲としても作り直されるほどにリストのお気に入りでした。トラック2の「前奏曲」は第3曲「孤独の中の神の祝福」にフレーズが用いられているなど、リストの曲に対する思いの変遷が見て取れます。他、断片的な作品を収録。ロシアの若きピアニスト、コシャノフのデビュー・アルバムです。(2020/11/27 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.574148

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    リスト:ピアノ曲全集 55 - ヘッベルの「ニーベルンゲン」とゲーテの「ファウスト」の音楽より/オペラ・アリアと変奏曲のスケッチ(断章)(イヴァノフ)

    リストのピアノ曲全集、今作は彼と同世代の作曲家たちのオペラや劇音楽のピアノ版編曲という、リストが最も得意とした分野の作品を集めた1枚。その中の一人、エドゥアルド・ラッセンはデンマーク生まれの作曲家。リストは彼の才能を見抜き、当時のワイマール宮廷楽長の代理として推薦、自作の歌劇を指揮するように薦めたほどです。ラッセンが作曲した一連の「ファウスト」の音楽は当時高い人気を誇り、リストもこれらの曲の一部をピアノ用に編曲しました。また、ヘッベルの「ニーベルンゲン」は1861年に初演された戯曲で、ラッセンは序曲を含む11曲の音楽を劇のために買いており、リストはその中の2曲を編曲しています。ここでのリストの編曲は、若い頃のような派手な技巧を駆使することなく、落ち着いた味わいを持っています。後半のドニゼッティやウェーバー、メンデルスゾーン作品の編曲は、リストの面目躍如といった華麗な作品。中でも「結婚行進曲」では付点リズムの使い方がユニークな味わいを見せています。1990年、ベラルーシ生まれのイヴァノフはセンスの良いリズム感でこの曲をスマートに仕上げました。アルバムに添えられた2曲のフラグメント(断片)は恐らくリストの若い頃の作品。完成していたらどれほど素晴らしい曲になっていたことでしょうか。(2020/09/11 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.574149

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    リスト:ピアノ曲全集 54 - 後期ピアノ作品集(ハンガリーの歴史的肖像)(ヤンドー)

    華麗なピアニズムと派手な女性遍歴で世間を騒がせたリストは、その反動もあってか晩年には僧籍を取得するなど、内省的で勤勉な生活を送りました。それに伴い作品も変化し、用いられる音は少なく調性感も希薄になり、一部の作品では「20世紀の音楽を先取りしている」とまで言われるほどに独自の世界が展開されています。このアルバムではリストの様々な「後期作品」が収録されていますが、ハンガリーの偉人たちを音で描いた1870年から1885年の作品「ハンガリーの歴史的肖像」は幾分華麗で重厚な筆致が残っており、超絶技巧の持ち主リストの面影を彷彿させます。しかし、その他の作品には「葬送」「神」という言葉が多用されており、時には妖艶な旋律が顔を見せるものの、全体的には灰色味を帯びた難解な音楽になっています。とりわけ義理の息子ワーグナーの死に寄せた2曲は、リストの深い悲しみが感じられる印象的な旋律を持っています。NAXOSを代表する名手イェネ・ヤンドーの共感溢れる演奏で。(2020/01/31 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.574059

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    リスト:ピアノ曲全集 53 - 詩的で宗教的な調べ S173a (1847年版)(ヴァレチェク)

    若い頃は超絶技巧を売り物にしていたフランツ・リストも、年齢を重ね様々な苦難を経たことで少しずつ作風は内省的になり、彼自身が憧れた「宗教的な世界」へと近づいていきました。フランスの詩人ラマルティーヌの詩に感銘を受けて構想された「詩的で宗教的な調べ」は1834年にまず1曲(第4曲の原型)が作曲されましたが、1847年、1853年と改訂が繰り返され、彼の作風の転換にあわせながら、現在耳にする静謐な形へと落ち着いた曲集です。このアルバムには1847年の第2稿が収録されており、「夜の賛歌」や「朝の賛歌」など、第3稿には含まれなかった曲や、「死者の追憶」「眠りから覚めた子供への賛歌」などの第3稿の前段階の曲、第3稿では15分を超える大作となる「孤独の中の神の祝福」の原型など、華麗な技巧を駆使した曲と、音の少ないシンプルな曲が混在、リストの作風と思想の変遷を知ることができる興味深い曲集となっています。(2019/08/30 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.573773

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    リスト:ピアノ曲全集 52 - オーベールとヴェルディのオペラ・トランスクリプション集(ウォン・ワイイン)

    リストの華麗な編曲作品の中では比較的地味な存在であるオーベールの主題による一連の作品集。これは作品自体の出来不出来ではなく、単に原曲自体が現在忘れられてしまったことに由来するのでしょう。しかし、リストが活躍していた当時は大変人気のあった演目であり、例えば「《ポルティチの唖娘》のタランテラによるブラーヴラ風タランテラ」はリスト自身も気に入っていたのか、第1稿を発表して23年後に改訂版を作るほどの気合が入っていました(とはいえ、第1稿と第2稿の違いはほとんどありません)。この時代の幻想曲の定型ともいえる「序奏-主題-変奏」という形式によって書かれ、曲のすみずみまで華麗な超絶技巧が施されたリストらしい曲で、奏者には高い技術が要求される難曲です。同じ歌劇から主題が採られた「3つの小品」はリストの生前には発表されることがなく、タイトルに3つとありますが、2曲しかないという若干中途半端な作品。しかし完成度は高く、聴きごたえもあります。ヴェルディの主題による2つの作品も、同じく技術的には困難さを極めており、当時、これらを完璧に演奏することでリストは自らのカリスマ性を高めていました。香港生まれの若き女性ピアニスト、ワイイェイ・ウォンの見事な演奏が曲の魅力を引き出しています。(2019/05/24 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.573714