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オルガン・エンサイクロペディア
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父も祖父もオルガン奏者という、オルガン一家に生まれたウェズリーは、イギリスの様々な教会オルガニストとして活躍しました。同時に優れたオルガン作曲家であったことは言うまでもないことで、当盤ではその一端を紹介いたします。独特の穏健で温かみのあるムードの中、大バッハ流の荘厳な対位法と、同時代のピアノ作品に見られるような華麗な鍵盤書法が大いに展開する、といったところが彼の音楽の特徴と申せましょう。その最も良い例が、ヘ長調のアンダンテ(6)です。モーツァルトのジュピター交響曲の終楽章主題に似た動機による対位法的な労作、クライマックスでのアルペジオの乱舞と、わかりやすく演奏効果満点の展開です。(2007/09/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.570410 |
出版作がたった14曲しかない、フランスのオルガニスト兼作曲家デュリュフレ。しかし名作「レクィエム」を筆頭に、残された作品は、合唱やオルガンの宝物のようなレパートリーとなっています。当盤一枚で、遺作も含め、デュリュフレの全オルガン曲を網羅。壮麗な「コラール変奏曲」。29歳で非業の死を遂げた作曲家ジュアン・アラン(名オルガニスト、マリー=クレール・アランの兄)の名前による「前奏曲とフーガ」(特にフーガの高揚は必聴)。作曲者の死後、21世紀に出版されるまで知られていなかった「瞑想曲」。圧倒的な演奏効果を誇る「トッカータ」。これらの名作を聴けば、誰もがデュリュフレの偉大さを認識することでしょう。(2007/08/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557924 |
バッハ以降、最大のオルガン作曲家と言われるレーガーのオルガン曲は、過剰なまでの対位法と半音階的和声の駆使が、慣れ親しむための最大の障壁であると同時に、最大の魅力です。「交響的幻想曲とフーガ」は、レーガー自身が「ダンテの神曲・地獄篇にインスピレーションを得た」「自分の書いた作品の中で最も難しい」と語った作品で、期待通りの難渋さとなっています。幻想曲の威圧的な響き、果てしなく音が蓄積していくフーガの密度と、まさに圧倒的です。また必ずしも長命ではなかったレーガーですが、最晩年の作である「7つの小品」では、枯淡の味わいも出てきているように感じられます。「きよしこの夜」の引用にもご注目(第3曲)。(2006/12/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557891 |
北ドイツで活躍したバロック・オルガン音楽の雄、ブクステフーデの音楽の卓越した素晴らしさを俯瞰するシリーズ第5集です。演奏時間が15分を優に超える「今ぞ喜べ~」に特にご注目ください。ブクステフーデ得意のコラール幻想曲で、オルガンの機能を最大限に利用した、音色変化に富む名品です。短くシンプルながら、同じコラール幻想曲「主イエス・キリスト、われ汝を呼ぶ」も見逃せません。プログラムの両端に置かれたトッカータも、作曲家の長所が凝縮された逸品です。他に4曲のコラール前奏曲や、フーガなどの小曲を収録しました。ブラジル出身の女性オルガン奏者が、このブクステフーデ・シリーズ2回目の登場です。(2006/08/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557555 |
「人はすべて死すべきものなり」によるコラール幻想曲、そして演奏時間40分近くに及ぶ変奏曲とフーガは、例によって網の目のような対位法と入念を極めたヴィルトゥオジテ、そして頭痛がしてくるほど半音階的な和声に満ち満ちています。しかしレーガーマニアにはコレがたまらないのです。さんざんじらされた果てに、ほんの終わりの数小節でようやく、思い切り大音量で引き伸ばされた明確な終止形で大団円を迎えるのには、勧善懲悪の時代劇を見るかのような、予定調和の快感すら覚えます。6つのトリオは重厚長大路線はなく、簡素な一面もありますが、十分に理屈っぽい音の動きを見せており、こちらもまた濃厚なレーガー節といえましょう。(2005/12/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557338 |