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ヴィト, アントニ(1944-)

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    ペンデレツキ:管弦楽曲集3 - 交響曲第2番、第4番(ポーランド国立放送響/ヴィト)

    79年のクリスマスイブに作曲開始、翌年初頭に完成した交響曲第2番は、ペンデレツキの中で最も親しみやすい作品、という評さえありますが、果たしてどうでしょうか。うっかりしてると、「きよしこの夜」の引用にも全く気づかないかも。結局クリスマスっぽい雰囲気とは無縁で親しみやすくはないけれど、作曲後のポーランドの不安定な政情を予見させる、真摯な力作なのです。仏革命二百周年のために書かれ89年にパリで初演された第4番は、80年代後半の作曲者の作風を代表する作品。楽想は落ち着かず変転し、アイロニカルな雰囲気(そこがいい)に支配されます。(2000/05/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.554492

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    ペンデレツキ:管弦楽曲集4 - ヴァイオリン協奏曲第1番、第2番(ポーランド国立放送響/ヴィト)

    かつては前衛の旗手として活躍したペンデレツキは、70年代に作風を変えます。「ネオ・ロマン主義」などと呼ばれた作曲手法によりペンデレツキは、古い形式で新しい音楽表現が可能であることを示したのです。アイザック・スターンにより初演された、画期的な「ヴァイオリン協奏曲第1番」は、全編を暗いムードが支配します。どの部分をとっても音楽は極めて真摯で、聴き手は金縛りにあうかのような緊張感を強いられます。ムターにより初演された「第2番」は動きがより激しく、管弦楽はより色彩的で性格は第1番と異なりますが、緊張感の持続は変わりません。両曲とも単一楽章制を採用しています。(2003/06/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.555265

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    ペンデレツキ:クレド/母校ヤゲロニカ大学をたたえるカンタータ(ワルシャワ国立フィル/ヴィト)

    1960年代のペンデレツキを知る人が、この「クレド」を聴いたら、あまりのロマンティックさに目を丸くするかもしれません。何しろ、冒頭から切なく激しくとも美しい響きに満ち、調性から逸脱することもないのですから。この音楽性の変容を拒否する人もいるかもしれませんが、祈りの心を伝えるには、このような調和に満ちた音楽も必要なのでしょう。「ペンデレツキらしさ」を求める人は、その30年ほど前に書かれたカンタータをどうぞ。こちらにはおなじみの破壊的な音が横溢しています。(2010/11/17 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.572032

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    ペンデレツキ:交響曲第8番/怒りの日/ダヴィデの詩篇より(ワルシャワ・フィル/ヴィト)

    この盤が世界初録音となるペンデレツキの交響曲第8番です。19世紀から20世紀のドイツの詩人のテキストに基づいた声楽付きの作品(テクストはドイツ語)で、まるでマーラーの時代に先祖返りしたようなこの曲を、ペンデレツキはどのような思いで書いたのでしょうか?初期の作品「ダヴィデ詩篇より」と名作「怒りの日」との比較も興味深いでしょう。2007年3月に事故死したバリトン、ドラボヴィチを偲んで…。(2008/04/09 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.570450

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    ペンデレツキ:交響曲第7番「イェルサレムの7つの門」(ワルシャワ・フィル/ヴィト)

    前衛の旗手としても活躍したことのあったベンデレツキですが、やがて誰の耳にも「分かり易い」新ロマン主義に傾倒します。この朗読、声楽つきの大作、交響曲第7番もそういった路線で、声という楽器の持つエモーショナルな表出力を存分に活かしながら、表題に掲げられている内容を、壮大に歌い上げていきます。前衛時代を思わせるような鋭い響きを随所に挟み込みますが、あたかも後期ロマン派を思わせるような感覚です。また、題材も7に絡めば、楽章の数も7、7音の動機も登場する、七尽くしもこの曲の特色ですが、なんと第6番を完成させる前に、この第7番を書き上げたというのだから、念が入っています。(2006/12/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.557766

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    ペンデレツキ:ソロモンの雅歌/コスモゴニア(ワルシャワ・フィル/ヴィト)

    NAXOSの人気シリーズ、ヴィトのペンデレツキ(1933-)作品集。今回は合唱曲を5曲お届けいたします。今作も収録曲の作曲年代は40年に渡り、その作風の変遷を確かめることができる趣向になっています。1997年の「聖なるアーダルベルトの賛歌」は、まるでヴェルディの宗教曲を聴いているかのような平易で美しい和声を用いた曲です。聖ダニエル讃歌(8.557980に収録)と対をなす作品で、描かれているのは8世紀のプラハの人々のために殉教した司祭アーダルベルトの業績です。曲ごとに時代が戻っていく仕掛けとなっており、最後に置かれたストロフィは、彼が名声を確立した作品で、ギリシャ語、ヘブライ語、ペルシャ語のテキストと、断片的なフルートの音、パーカッションの応酬は、まさに「ゲンダイオンガク」そのものと言えそうな音楽です。この作品で、ポーランド作曲家同盟の第2回青年作曲家コンクールの第1位を獲得した若き作曲家は、その時どんな方向性を夢見ていたのでしょうか。(2012/10/24 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.572481

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    ペンデレツキ:テ・デウム/聖ダニエル讃歌/ポリモルフィア/シャコンヌ(ワルシャワ・フィル/ヴィト)

    多くの現代作曲家がそうであるように、ペンデレツキも時代によってその作風が大きく変化しています。1960年代はトーンクラスターの第一人者として前衛的な音を好んで書いていましたが、70年代以降は懐古的な作品も多く見られます。このテ・デウムは悲痛な叫びと諦念に満ちた美しい響きが交錯し、まるで夢のような世界を鮮やかに目の前に出現させる名曲です。おなじみヴィトの密度の高い演奏で。(2007/12/12 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.557980

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    ペンデレツキ:トランペット・コンチェルティーノ/ヴァイオリンとヴィオラのための二重協奏曲/交響曲第6番「中国の詩」(ゲリエ/クルス/チェ・ハヨン/ノールショピング響/ヴィト)

    ペンデレツキの交響曲第6番は、バス・バリトンと小オーケストラのための作品。ハンス・ベトゲがドイツ語に翻案した「中国の詩」を用いた8楽章で構成されており、要所要所に二胡のソロが挿入されています。第6番と附番されていますが、長い間スケッチのみが知られていたものを、第8交響曲『はかなさの歌』を完成させた後の2008年再度とりあげ、およそ9年の歳月をかけて完成させた、実質ペンデレツキ"最後の交響曲"となります。ベトゲの詩から想起するのはマーラーの「大地の歌」ですが、この交響曲はまさにマーラー風の響きを持つ後期ロマン派の作風に倣ったもの。哀愁を帯びた旋律が耳に残ります。2012年のヴァイオリンとヴィオラのための二重協奏曲(この演奏はチェロとヴァイオリン)と2015年のトランペット協奏曲は新古典派風の活発な作品。トランペット協奏曲でソロを吹くダヴィド・ゲリエは2003年ミュンヘン国際コンクール・トランペット部門で1位受賞。2004~2009年フランス国立管弦楽団、2009~2010年ルクセンブルク・フィルのソロ・ホルン奏者を務めたトランペットとホルン二刀流の名手。ここでは超絶技巧を駆使した素晴らしいトランペットを披露しています。(2023/10/13 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.574050

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    ペンデレツキ:ピアノ協奏曲「復活」/フルート協奏曲(ダグラス/ドゥルゴスツ/ワルシャワ・フィル/ヴィト)

    今回のペンデレツキの新録音は、なんと1986年チャイコフスキー国際コンクールの覇者バリー・ダグラスをソリストに迎えた「ピアノ協奏曲」を中心とした1枚。技巧派として知られる彼が繰り広げる華麗な音色がマッチした、およそペンデレツキの作品とは思えないプロコフィエフやラフマニノフ風の壮大なピアノ協奏曲を聴くことで最近の彼の求める方向性が見えてくるように思えてきます。2001年から2002年にかけて初稿が作曲され、初演はサバリッシュ指揮のフィラディルフィア管、ソリストはエマニュエル・アックスでした。2007年に改編版が作られ、ここでは作曲家自身が指揮するシンシナティ交響楽団とダグラスが演奏を担っています。全体は10の部分からなり、タイトルの「復活」には9.11からの影響も含まれているとのことで、最終部に現れる美しすぎる聖歌を耳にすると不思議な感動が呼び起されることでしょう。1992年のフルート協奏曲はペンデレツキらしさが横溢するものであり、この不定形な音の動きが却って安心できる音楽です。(2013/04/24 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.572696

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    ペンデレツキ:フォノグラミ/ヤコブの目覚め/アナクラシス/デ・ナトゥラ・ソノリス第1番/パルティータ/ホルン協奏曲(ワルシャワ・フィル/ヴィト)

    2008年にペンデレツキ自身の指揮によって日本初演が行われたホルン協奏曲(独奏は名手ヴラトコヴィチ)は、その幾分懐古的な音使いと、ホルンの超絶技巧が相俟って、すぐさま人気作品となり、瞬く間にCDリリースも行われ、多くの人たちが「現代におけるペンデレツキの存在価値」について思いを馳せるきっかけとなりました。このホルン協奏曲は、初演時から幾分の改編を経て、2010年に録音されたもの。当時の熱狂ぶりから一歩離れた冷静な聴き方ができるのではないでしょうか?他の5つの作品は、60年代の“尖ったペンデレツキ”を中心に選曲。ヴィトによる安定感のある演奏は、ペンデレツキ・サウンドの変遷をじっくり味わわせてくれること間違いありません。こてこてのゲンダイオンガクからジャズの影響、インプロヴィゼーション、そしてネオ・ロマンティシズム。ペンデレツキの語法は、まるで流れる水のような柔軟さを持っています。(2012/07/18 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.572482