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どちらかというと「辛気臭い」と言われがちなブラームスの名曲「ドイツ・レクイエム」の隠れたる名演です。グリュンマーの楚々とした歌声、フィッシャー=ディースカウの張りのある低音。そして何よりケンペらしいゆったりとしたテンポと重厚な管弦楽の響き。完全無比と崇められるクレンペラー盤に比べても何の遜色もないほどの出来なのに、モノラルのせいか、なぜかあまりCD化されることもなかった演奏(一時期疑似ステレオ盤が出回りました)です。この機会にじっくりとその真価をお確かめください。(2009/12/16 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.111342 |
ブラームスのピアノ曲は一種、ピアノの「自然な」書法に逆らって書かれている感があり、手がけるピアニストにとっては、音楽性はもとより、その困難な書法の克服がネックでもあります。その中でも最右翼とも言える、リストの高弟タウジッヒのために書かれた「パガニーニ変奏曲」。恐るべき技巧に満ちたこの変奏曲を、ペトリは師ブゾーニ譲りともいえるはったりのない堅固な技巧と、スケールの大きさをもって難なく弾ききっています。1巻の13変奏のグリッサンドや最難曲である2巻の11変奏は震撼ものでしょう。(2001/05/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110634 |
1927年に全曲録音したショパンの練習曲に代表されるように、当初バックハウスはシューマン、リストを含む広いレパートリーの持ち主でした。やがてブラームス、ベートーヴェンを中心とするドイツものに集中するようになり、これらは揺るぎない評価を今でも保っています。ショパンなどを弾いていた頃から、彼の演奏スタイルは堅実で無駄な虚飾を排するオーセンティックなものでしたが、決して譜面の呪縛にとらわれたものでも無味乾燥なものでもなく、一種の「語り口」を持った説得力のあるものでした。これらブラームスの小品、わけてもOp.76-2においては、バックハウス=重厚壮大という先入観を打ち破る、独特の軽みが聴かれます。(2006/08/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.111041 |
1935年、シュナーベル校訂によるベートーヴェンピアノソナタ全集が出版されて以来、彼はその専門家と見なされてしまったきらいがあります。しかし彼のレパートリーは(とりわけ若い頃は)広く、リスト、シューマンを含む多岐にわたるものでした。中でも彼は実際に接触のあったブラームスの作品に対する洞察の深い解釈は、他のブラームス奏者と一線を画するものがあります。若きブラームスがヴィルトゥオーゾ協奏曲として世に送り出したにも関わらず、「ブラームス=枯淡」と誤った解釈をされがちな第1番を、シュナーベルは56歳という年齢を感じさせない闊達さをもって弾いています。(2001/11/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110664 |
ドイツの古典的な作品を重厚に弾くピアニストというイメージが強いバックハウスですが、若い頃は卓越した技巧家として通用しており、ショパンの練習曲全集などの録音もしています。このCDに収録されている作品は、ブラームスの作品のなかでも異色の、技巧的華やかさを前面に打ち出したものが中心で、なかでも「パガニーニ変奏曲」は、リストの高弟タウジヒに献呈された難曲です。バックハウスは、協奏曲共々、技巧的な問題を問題なくクリアーし、堅固な演奏を披露しています。なお「パガニーニ変奏曲」においては第1巻のコーダをカットし、第2巻へつなげるという変更が行われています。(2003/07/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110699 |
アルトゥール・シュナーベル(1882~1951)は、20世紀前半の全盛期にはドイツのベルリンを本拠にして、実演や録音に大活躍したピアニストです。ユダヤ人であったため33年にドイツを離れ、以後はアメリカのニューヨークとイギリスのロンドンを拠点に活動しました。ベートーヴェン弾きとして有名ですが、シューベルトやシューマン、ブラームスなどロマン派作品の演奏録音でも、その華美を排した、木質の響きで高い評価を得ていました。このCDに収められた2曲は、第二次世界大戦をはさんだ35年と47年に、ロンドンを訪れた際に録音されたものです。(山崎浩太郎)(2001/12/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110665 |
ルービンシュタインの40代の血気盛んな演奏ぶりを堪能できる1枚です。とりわけブラームスの激しさは特筆ものですが、この録音自体は、演奏にしろ録音にしろ彼自身の満足の行くものではなかったようで、本来ならば発売されることはなかったというのも有名な話です。しかし瑞々しい情感に溢れたチャイコフスキーとともに、永遠の名演として愛されていくことは間違いないでしょう。マーク・オーバート・ソーン復刻(2008/04/09 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.111271 |
ドイツ系の作品を重厚に弾くピアニスト。そんなイメージが先行するバックハウスですが、実のところ、キャリアの若い頃はヴィルトゥオーゾとして腕を鳴らしていました。ショパンの練習曲集におけるこなれたピアニズムはあまりにも有名ですが、このCDに収録されたブラームスにおいても、重装戦車並みの迫力あふれた名人芸を披露しています。超巨大協奏曲である第2番変ロ長調はもとより、ワルツやハンガリー舞曲ではところどころバス音を下げ炸裂させるなど、ロマン派の流儀を見せています。(2004/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110766 |