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New Releases - 2021年10月 発売タイトル

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    レフラー/ラッグルズ/カウエル/ハンソン:アメリカの管弦楽作品集(アメリカの眺望)(デュピュイ/バスク国立管/トレヴィーノ)

    ロバート・トレヴィーノとバスク国立管弦楽団による2枚目のアルバムは、19世紀から20世紀にかけて活躍した4人のアメリカ人作曲家の作品集。アメリカ生まれのトレヴィーノはこのCDの原盤解説(英語)の中で「ガーシュウィン、コープランド、バーンスタインだけがアメリカ音楽ではない」「多様な文化的背景を持った個人が相互に感化し、影響し、結びつきながら大きな理想を追求してゆくことがアメリカ的」と語り、作風の異なる4人の作曲家を通して、見過ごされがちなアメリカ音楽の側面を伝えます。チャールズ・マーティン・レフラーはベルリンに生まれ、欧州を転々とした後に1882年に渡米し、ボストン交響楽団のヴァイオリン奏者としても活躍しました。「アルザスの作曲家」と自称し、その作風はフランス印象派の流れを感じさせます。メーテルリンクの人形芝居に想を得た「ティンタジールの死」は26分ほどの堂々たる交響詩で、レフラーが好んだヴィオラ・ダモーレが活躍します。評論家のティム・ペイジはこの作品を「リムスキー=コルサコフの『シェエラザード』をフォーレがオーケストレーションし直したものと思えばイメージがつかめるだろう」と評しています。「無調の人」として知られるカール・ラッグルズは、生前は作曲よりも絵を描くことを好んだというエピソードがあります。残された音楽作品は極端に少ないながら、その厳格で突き詰めた作曲技法は近年再評価されています。「エヴォケーション」は4楽章で10分ほどの曲。ラッグルズの特徴である緻密な管弦楽法が示されています。3人目は保守的な新ロマン主義音楽の作曲家ハワード・ハンソン。「夜明け前」は彼の若き日の作品で、今回が世界初録音となります。7分弱の短い曲ですが、リヒャルト・シュトラウスを思わせる壮大な響きで雄大な自然が感じさせます。ヘンリー・カウエルはトーン・クラスターなど実験音楽で知られる人。その先進的な作風は後続世代に大きな影響を与えました。演奏時間20分ほどの「オーケストラのための変奏曲」は後期の作品。実験的な要素は影をひそめているものの、サックスの美しい響きや、ピアノやパーカッションの活躍など、次々と変化する情景が見事です。 (2021/10/08 発売)

    レーベル名:Ondine
    カタログ番号:ODE1396-2

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    J.S. バッハ:ヴィオラ・ダ・ガンバとオルガンのための作品集(バッハ・フォー・トゥー)(リシュカ/カート)

    【名手ロミーナ・リシュカとマルニクス・デ・カットが描き出す、バッハの多面的な魅力】ハトホル・コンソートを率いてルネサンスやバロックに止まらず、近年は現代、クロスオーバーにまで進出して目覚ましい活躍を見せるヴィオラ・ダ・ガンバの新世代の旗手ロミーナ・リシュカ。カウンターテナーそして指揮者としても活躍し、自ら主宰するプルート・アンサンブルのほかジェズアルド・コンソートなどの活動を通じ、やはり古楽から現代までをレパートリーとするベルギーのオルガン奏者マルニクス・デ・カット。この共演盤の企画は、二人がガンバとポジティフ・オルガンで演奏したバッハのソナタBWV 1027終楽章が、デ・カットが学生の頃練習したオルガン独奏のためのトリオ(BWV 1027a)の1声部をガンバに置き換えたものであったことから派生して生まれました。そのバッハ自身の編曲例に倣い、オルガンのためのコラールとトリオ・ソナタから1つの声部をガンバに置き換えて演奏することで、これらの多声的な面白さをさらに引き出そうという試みは、見事な効果を上げています。ガンバもバスのほか高音と中音の楽器が作品によって使い分けられ、担当する声部に変化を持たせることで、より多彩な魅力を引き出しました。(2021/10/08 発売)

    レーベル名:Ramee
    カタログ番号:RAM2005

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    豪奢な様式~ヴェックマンと17世紀ドイツ北方のチェンバロ芸術(ムーラン)

    【ポスト=フレスコバルディ世代の、南国に憧れた北方人たちによる精緻かつ大胆な鍵盤様式】Ricercarレーベルではシャイデマンとシャイトに光を当てたソロ・アルバム(RIC394/国内仕様盤NYCX-10026)で誠実にして新鮮なドイツ音楽解釈を聴かせたフランスの古楽鍵盤奏者、ヨアン・ムーラン。17世紀ドイツ音楽への深い愛着と確かな適性をさらに印象づける今回のアルバムでは、北ドイツでおもにオルガン音楽の世界で名を残した大作曲家たちに光をあて、彼らが「足鍵盤なしの鍵盤音楽」、つまりオルガンのみならずチェンバロでも演奏可能な音楽にどのような貢献を果たしたか、細やかな解釈でじっくり聴かせてくれます。タイトルになっている「豪奢な様式 Stylus Luxurians」は、モンテヴェルディら同時代のイタリア人作曲家たちが声楽で追求したセコンダ・プラッティカ(第二様式)にも比しうる17世紀ドイツ音楽特有の概念で、荘重様式(Stylus gravis)と呼ばれたルネサンス以来の厳格ポリフォニーとは一線を画した、不協和音や装飾音型をふんだんに盛り込んだバロック器楽様式のこと。ここではオルガン芸術の一大拠点ハンブルクで活躍したマティアス・ヴェックマンの作品を中心に、その友人で欧州各地を旅して様々な作曲手法を身に着けたフローベルガー、ブクステフーデの前任者としてリューベック聖母教会で活躍したトゥンダー、ヴェックマンの師の一人でやはりハンブルクの重鎮だったシャイデマン、そしてヴェックマンより後のハンブルクを活躍拠点にしたリッターと、周辺の重要人物たちの作品も収録。ルネサンス様式が徐々にドラマティックな語法に彩られ、やがてバッハのチェンバロのためのトッカータのような音楽が導き出されるまでの過程が、名工フィリップ・ユモーの克明な再現製作による17世紀フレミッシュ・モデルのチェンバロの美音で一音、また一音……と丁寧に紡がれてゆく美しさは息をのむほどです。(2021/10/08 発売)

    レーベル名:Ricercar
    カタログ番号:RIC433

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    シベリウス:交響曲第2番、第5番/3つの歌(ボルイ/バーデン=バーデン南西ドイツ放送響/ロスバウト)

    モーツァルトやベートーヴェン、そしてマーラーや1950年代以降の音楽の解釈・演奏が高く評価された指揮者ハンス・ロスバウト(1895-1962)。シベリウス作品の録音はとても少なく、1954年と1957年にベルリン・フィルハーモニー管弦楽団と録音した「フィンランディア」などの小品集の他、数えるほどしか知られていません。この2枚組には1955年と1961年にスタジオ録音された3曲の交響曲と珍しい歌曲を収録。全てが初出音源、かつロスバウトとしては他にも録音のないレパートリーで、彼らしい緻密なアプローチと柔軟なテンポ設定による見事なシベリウスが堪能できます。歌曲でソロを歌うキム・ボルイ(1919-2000)はヘルシンキ出身のバス歌手。1960年からストックホルム王立歌劇場に所属し、80年に引退するまでオペラとコンサートで活躍、また、デンマーク音楽アカデミーで後進の指導にあたるなどフィンランドの声楽界の発展に寄与しました。いずれも、SWRのオリジナルテープから丁寧にリマスターされており、モノラルながら聴きやすい音となっています。(2021/10/08 発売)

    レーベル名:SWR Classic
    カタログ番号:SWR19105CD

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    ミヒャエル・ギーレン・エディション 10~1945年以降の音楽集(1969-2010)

    ミヒャエル・ギーレン(1927-2019)の名演を集めた大人気シリーズの掉尾を飾る第10集。今回は1945年以降に書かれた、ギーレンが得意とする「現代音楽」をフィーチャー。8曲の初出音源とギーレン自身の2作品も含む興味深い作品集です。ここで聴かれる作曲家のほとんどはギーレンと個人的に親しく、彼もこれらの作品を積極的にサポートしていました。中でもキューバ出身の作曲家、ホルヘ E.ロペスは、ギーレンによって作品を演奏されたことで世界的知名度を獲得、このアルバムに収録されている「Breath ? Hammer ? Lightning」もギーレンがドイツ初演を行うなど彼の作品の普及に努めました。また、活躍当時からマーラーやシェーンベルクなどの大編成の作品の解釈で定評のあったギーレンらしく、複雑な書法で知られるアロイス・ツィンマーマンやリゲティの作品をはじめ、ジョージ・クラムやノーノ、ブーレーズまでレパートリーに加えており、ここでもギーレンの特徴ともいえる、スコアを隅々まで読み込んだ緻密な演奏を聴かせます。(2021/10/08 発売)

    レーベル名:SWR Classic
    カタログ番号:SWR19111CD

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    ブラームス/メンデルスゾーン/チャイコフスキー/ドヴォルザーク:ヴァイオリン協奏曲集(ヘンデル/シュトゥットガルト放送響/ミュラー=クライ)(1953-1967)

    ポーランド出身のヴァイオリニスト、イダ・ヘンデル(1928-2020)が弾く名ヴァイオリン協奏曲集。ベルリンでカール・フレッシュに、またパリでジョルジュ・エネスコに師事、情熱的な感情表現と、巧みな演奏技術によって「ヨハンナ・マルツィやジネット・ヌヴーと並ぶ伝説のヴァイオリニスト」と呼ばれ、デビューから70年にわたり聴衆を魅了してきたヘンデル。録音の少ないことでも知られ、この1950年代から60年代の一連の録音はとても貴重なものです。バックを務めるシュトゥットガルト放送交響楽団を指揮するのは当時首席指揮者のハンス・ミュラー=クライ。ニュアンスに富んだ彼女の演奏を支えています。(2021/10/08 発売)

    レーベル名:SWR Classic
    カタログ番号:SWR19427CD

  • 『フライブルク・ライヴ 1959』

    1959年に行われたベニー・グッドマンのヨーロッパ・ツアーから、アニタ・オデイをフィーチャーしたドイツはフライブルクでのライヴ盤。SWR JAZZHAUSの大ベストセラーが待望の再登場です。グッドマン・オーケストラの鉄壁のアンサンブルと軽快なスウィング、それと一体となったアニタ・オデイの素晴らしいヴォーカルが冴え渡った一夜の記録。モノラルながら非常にクリアで質感のあるサウンドも特筆出来るもので、大いに盛り上がるホールの様子もよくわかります。(2021/10/08 発売)

    レーベル名:SWR Jazzhaus
    カタログ番号:JAH-404