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New Releases - 2024年11月 発売タイトル
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【フランス・バロックのリュート芸術を総括する大家を多角的に見つめなおす充実企画】通奏低音楽器として開発され、17世紀には独奏楽器としても発展をみた大型リュートの一種、テオルボ。その名手の一人で希代のギター奏者でもあったロベール・ド・ヴィゼーは、フランスにおけるリュート音楽の栄華の歴史が終わろうとしていた時期、その最後の名匠となった作曲家でした。現代ギターでも古楽器でも、演奏機会や録音が少なくないバロック作曲家の一人ですが、フランスで幅広い活躍をみせるティボー・ルーセルが3人の敏腕演奏仲間と共に製作した今回のアルバムは、前後の時代に発表された他の作曲家たちの声楽曲などを交え、ド・ヴィゼーの音楽世界をより多角的に味わえるようにした選曲が魅力。プログラムの中軸をなすのは、彼の作品出典として名高いヴォドリ・ド・セズネ写本(1699年から筆写開始)にある組曲5編で、これらは他にもパリのフランス国立図書館にある写本(Res 1106・Res F 1820)やボルドー~トゥールーズ間にあるアジェンの古文書館の写本を比較参照して演奏しています。声楽伴奏でも力を発揮したテオルボという楽器の存在意義をルイ13世の時代に遡って検証、ヴィオールとの相性も18世紀の出版譜で堪能するプログラムの中、ソロでの活躍もめだつ歌手ドヴィレルやヴィオール奏者リニョルらの作る響きも格別。ALPHAに名盤の多い名技師ユーグ・デショーによるエンジニアリングで、撥弦と残響の自然な味わいがよく伝わるのも嬉しいところです。(2024/11/15 発売)
レーベル名 | :Château de Versailles Spectacles |
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カタログ番号 | :CVS127 |
【天才の原点ここに!少年モーツァルト最初の劇音楽を全編、作曲当時の楽器と奏法で】モーツァルト11才の年、オペラの本場イタリアに向かう前に故郷ザルツブルクで1767年に仕上げた『第一戒律の責務』は、後に偉大な歌劇作曲家として歴史に名を残すことになるこの天才少年が、生涯で初めて完成させ披露した音楽劇。後に彼を解雇した大司教コロレドの前任者であるザルツブルク大司教ジギスムント3世の依頼により、同じザルツブルク宮廷に仕えるミヒャエル・ハイドンおよびアントン・カイェタン・アードルガッサーと手がけた合作ですが、他2者が手がけた第2・3部の楽譜は消失、モーツァルトによる第1部だけが残るオラトリオです。台本はドイツ語ですが(宗教的ジングシュピールとも呼ばれるのはそのため)、すでに当時最新のイタリア音楽語法が見事に使いこなされており、初演時の好評で褒賞が与えられたのも頷けます。意外に録音が出ない重要作の一つで、今回は実に10年以上ぶりの新全曲録音。女性作曲家の復権にも尽力しフランスを中心に着実に成果を上げてきた指揮者カミーユ・ドラフォルジュの指揮のもと、躍進中ののジョルダン・ムアイシアはじめ欧州歌劇界最前線の名歌手たちが鮮やかな歌唱を聴かせる中、熱気充分でありながら抜群の結束力をみせる古楽器オーケストラが鮮やかな演奏でこれに応え、少年作曲家の才能の迸りをよく伝えてくれます。モーツァルト作品に没頭した自身の少女時代を振り返りながらのドラフォルジュの解説を含む、Chateau de Versailles Spectaclesならではの充実したライナーノート(仏、英、独語)にも注目です。(2024/11/15 発売)
レーベル名 | :Château de Versailles Spectacles |
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カタログ番号 | :CVS137 |
【作曲者晩年の曲集から浮かび上がる、劇的かつ繊細な「もう一つの晩課」!】イタリア・ルネサンスの音楽語法を知り尽くした上で、17世紀の新しい声楽書法を極めバロック初期の発展を促した巨匠モンテヴェルディ。カトリック礼拝でも特に音楽が多用された晩課の祈祷文を用い、新旧の技法を網羅的に駆使してまとめた『聖母マリアの夕べの祈り(晩課)』(1610)は彼の代表作の一つと目され名盤も少なくありませんが、本盤はそれとは異なる作品集。モンテヴェルディが晩年にまとめた充実曲集『宗教的・倫理的な森』と歿後出版された曲集から、当時の音楽礼拝の慣習に従って聖母マリアに捧げる晩課向けの曲を抽出、マドリガーレからの転用編曲やバロック流儀の即興を交え、完全に新しい晩課曲集を構成しています。ALPHAでレーベル創設初期から多くの名盤を制作してきたヴァンサン・デュメストル率いるル・ポエム・アルモニークは、17世紀フランス音楽と共にイタリア初期バロックを何より得意とする団体。ここでも作曲家晩期に辿り着いた境地を示す名品の数々を隅々まで精緻な解釈のもと、はっとするほど美しく説得力に富んだ表現で形にしてゆきます。活躍目覚ましい6人の独唱者とSATB各6名の合唱に対し、器楽勢はヴァイオリンと木管コルネット各2にサクバット(トロンボーン)3、通奏低音には弓奏弦3、撥弦3、木管1にポジティフオルガンという編成。詩句が明瞭に聴こえる美声とセンスよい古楽器演奏とが織りなす、新たな発見に満ちた究極のモンテヴェルディ世界をどうぞ。(2024/11/15 発売)
レーベル名 | :Château de Versailles Spectacles |
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カタログ番号 | :CVS145 |
チプリアーニ・ポッターはイギリスのピアニスト兼作曲家で、幼少期に父から音楽教育を受け、その後イギリスの音楽家や、ウィーンでベートーヴェンの紹介によりアロイス・フェルスターに師事、帰国後すぐに人気作曲家、ピアニストとして名声を得ました。彼の音楽は魅惑的なメロディーが特徴で、特に交響曲が評価されています。このアルバムには彼の2つの交響曲を中心に収録。交響曲ハ短調は初稿、改訂稿ともに彼の生存中には演奏されることはありませんでしたが、古典的な形式の中に様々なアイデアが重ね合わせられた興味深い作品。第1楽章は劇的な再現部と印象的なコーダが特徴的なソナタ形式。第2楽章は5部形式で田園的な雰囲気を持ち、第3楽章は付点リズムのメヌエット風スケルツォ。フィナーレはトッカータのような序章で始まり、哀愁のある主題が展開されます。交響曲変ロ長調も存命中には演奏されず、1839年に演奏された改訂版は第1楽章の一部が残存していますが、このアルバムでは1821年の初稿が演奏されています。コンチェルタンテは、当時の名手たちのために書かれたと推測され、初演の際のコントラバスはドメニコ・ドラゴネッティが担当しました。序曲「嵐」はポッターの最後の管弦楽曲で、以後は小品の作曲、もしくは過去作品の改訂のみを行ったとされています。 (2024/11/15 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :555500-2 |
「パッヘルベルのカノン」として、クラシック音楽に馴染みのない人にもその名を知られるバロック期の作曲家パッヘルベル。cpoレーベルでは「オルガン曲の偉大な作曲家」や「宗教音楽家」としてのパッヘルベルの姿を丹念に追っています。パッヘルベルは、ニュルンベルクで過ごした晩年に教会音楽家として多くの宗教音楽を作曲しました。彼は特に「マニフィカト」(聖母マリアを賛美する歌)を多数手がけ、優れた創造力と劇的な表現力を発揮しました。このアルバムに収録された2曲のマニフィカトは、2つのオーボエとファゴット、6つのパートの弦楽アンサンブル(オルガンと通奏低音を含む)と、それぞれ2人のソプラノ、アルト、テノール、バスの声楽アンサンブルで演奏されます。彼の声楽作品の多くは、息子カールが売却したとされ、現在はイギリスのテンベリーにあるセント・マイケルズ・カレッジの図書館に保存されており、その大部分が唯一の現存する写本として重要です。これらの作品には、ラテン語の宗教音楽や夕べの礼拝用の曲が含まれ、ニュルンベルクの主要教会で演奏されていたことが示されています。演奏は第1集と同じく、自身もテノール歌手であるヤン・コボウの指揮によるヒムリッシェ・カントライです。(2024/11/15 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :555515-2 |
バッハの評伝の著者として知られるフォルケルのピアノ協奏曲をピリオド楽器で演奏したcpoらしい企画。全曲世界初録音。フォルケルは1749年にコーブルク近郊に生まれ、地元のカントルから音楽を学びました。その後、ゲッティンゲン大学で法律を学ぶ傍ら、音楽理論や歴史の研究にも取り組み、音楽教育や学術的なコンサートの開催を通じて音楽の発展に寄与しました。熱烈なバッハ信奉者であった彼は1802年にバッハの初の伝記を出版し、バッハの偉業をドイツの国民的遺産として称賛したことでも知られています。フォルケルの作品には22の協奏曲があり、そのうち12曲の筆写譜が現存しています。このアルバムには世界初録音となる4曲のピアノ協奏曲を収録。彼の作曲活動は1769年から1796年まで続き、初期の鍵盤楽曲ではチェンバロを想定していたようですが、後期になるとフォルテピアノを指定することが増えてゆき、この録音でもフォルテピアノを使っています。(2024/11/15 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :555563-2 |
バルトークよりも4年早く生まれたドホナーニは優れたピアニストでもあった作曲家。作品にはハンガリーのさまざまな民族音楽の要素が取り込まれているものの、バルトークの作品ほどに民族色は濃くなく、どちらかというとブラームスに近いドイツ・ロマン派風の音楽です。リヒャルト・シュトラウスのヴァイオリン・ソナタは23歳の作品。華やかな演奏効果が得られるとともに高度な演奏技術が要求される曲です。演奏はハンブルク生まれのヴァイオリニスト、ヘレン・ヴァイスを中心としたメンバーによるもの。ヴァイスは幼少期から活躍を開始し、15歳でハンブルク交響楽団と共演し、1年後に若い音楽家のためのコンクール「Concertino Praga」で第1位を受賞。エルプフィルハーモニーやベルリン・フィルハーモニーなどで一流オーケストラと共演し、室内楽にも参加しています。ポール・リヴィニウスは1970年生まれで、5歳からピアノを学びました。ドイツ連邦ユーゲント管弦楽団やグスタフ・マーラー・ユース管弦楽団のメンバーを務め、室内楽トリオでも受賞歴あり。モーツァルト・ピアノ四重奏団のメンバーです。セレナードではNAXOSでもおなじみのガブリエル・シュヴァーベと1981年上海生まれのヴィオラ奏者ツェン・ウェンシャオが参加。親密な演奏を披露しています。(2024/11/15 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :555565-2 |
ギリシャ神話を素材にしたカンタータ『イーノ』は、アタマスの後妻イーノが、前妻ネペレとの間に生まれた2人の子供を邪魔に感じ、彼らを亡き者にしようと企てるという物語。作曲時のテレマンはすでに80歳を過ぎていましたが、その音楽は年齢を感じさせない若々しいものでした。今回の録音ではイーノ役をボストン古楽音楽祭のメンバーでもあるアマンダ・フォーサイスが務め、圧倒的な歌唱で聴き手を魅了します。他にはテレマンのオペラ作曲家としての実力を感じさせるモノドラマから陽気な喜劇のアリアが並べられています。(2024/11/15 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :555658-2 |
cpoの人気シリーズ、グラジナ・バツェヴィチの交響的作品全集を締めくくる第3集。1942年から45年に書かれた交響曲第1番は、このアルバムが世界初録音。第1番と附番されているものの、実際には2番目の交響曲で、1938年に書かれた実質上の第1番はバツェヴィチ自身によってカタログから削除されてしまいました。この曲も出版が許可されておらず、今回は自筆譜に基づいて演奏が行われています。「ポーランド序曲」は1954年の作品。こちらも出版されることのなかった作品ですが、複雑な変拍子を用いた活力あるリズムが優れた効果を生み出しています。他には1955年作曲の新古典派的な「パルティータ」と亡くなる2年前の1967年に書かれた「In una parte」を収録。ウカシュ・ボロヴィチ指揮のケルンWDR交響楽団は、初期の実験的な作品から、多彩な音色を用いた後期の作品まで、見事な演奏を披露します。(2024/11/15 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :555661-2 |
川村友乃は3歳からヤマハの音楽教室で学び、同音楽振興会から奨学金を得て英国王立音楽院に留学、クリストファー・エルトンと故マリア・クルシオに師事し研鑽を積み、現在はイギリスを中心に活動しています。この「回想」と題されたアルバムでは数多くの名曲の中から、彼女の好きな曲や思い入れのある曲を厳選、卓越した技術と詩的な感性で各々の作品を生き生きと演奏しています。アルバムには彼女の自作である「変奏曲」も収録されています。(2024/11/15 発売)
レーベル名 | :Divine Art |
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カタログ番号 | :DDX21116 |