シアトル交響楽団
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“動物の角”の意味を持つホルン。楽器としての起源は紀元前6世紀に遡ることができます。スカンジナビア半島では古くから戦場での信号としてブロンズ製の楽器が用いられていた他、狩猟の場では「コルノ・ダ・カッチャ」と呼ばれる楽器が重用されていました。これは、馬上で後ろの仲間に獲物が出たことを知らせるために、コイル状になった円筒管の先端にベルがつけられたシンプルな楽器。主としてフランスで発展し17~18世紀になるとオーケストラに採用され、バルブの開発により音程が調節可能になるなどの発展を遂げて現在に至ります。このアルバムではバロック、古典派からロマン派までのさまざまなホルンが活躍する作品が選ばれており、楽器の勇壮で華麗な響きを存分に堪能していただけます。(2020/10/23 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.578177 |
「この“エコーズ”と題されたアルバムは、良く知られた名曲を、現代の感覚にマッチした作品へと変貌させること。」指揮者シュワルツはこのコンセプトを元に、彼の親しい6人の作曲家へ、編曲を依頼しました。出来上がった作品の楽しい事と言ったら!「火の鳥」はまるでスパイ映画のサントラですし、ブラームスのピアノ曲は、甘い甘いムード音楽へと変貌しています。有名な「トランペット・ヴォランタリー」は魔法にかけられたかのような不思議な味わいを持ちました。もともとカッコいいモンクの曲や、シュワルツ自身の編曲も楽しめます。ぜひ「その手には引っ掛からないぞ」と心を強くして聴いてください。でも、1時間後にはすっかり虜になっていることでしょう。(2011/08/17 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.559679 |
第二次世界大戦の最中、オネゲルが書き上げた交響曲第2番。これは1936年にバーゼル室内管弦楽団の創立10周年記念のためにパウル・ザッハーが委嘱したものでした。しかし曲の完成が遅れ、その間に刻々と世相は混乱を極めていきます。作品の持つ暗い陰鬱な雰囲気は、確かにそんな当時の空気を反映したものですが、終楽章に現れるトランペットで奏される壮麗なコラールは、そんな重苦しさを一瞬にはねのける輝かしさを有しています(トランペットの使用は任意ですが・・・)。ラザロフの2つの作品は、シアトル交響楽団の性能を存分に発揮させるために書かれた作品で、とりわけ「ポエマ」は指揮者シュワルツの結婚祝いでもあり、華麗さとロマンティックな雰囲気が見事に融合した美しい曲です。(2012/07/18 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572748 |
大不況のさなか、ニューヨーク州リッチモンド・ヒルで生まれ、幼い頃から映画館などでピアノを弾いて生計を立てていたというモートン・グールド。そんな体験からか、長じては、クラシックとポピュラー音楽を絶妙に組み合わせた多くの作品を書き、「音楽の楽しさ」を広く伝えることで、名声を高めました。このアルバムではそんな彼の多彩な作品をまとめて楽しむことができます。合奏協奏曲では、もちろんバイオリンが大活躍しますが、そのバックを務める管弦楽も何とも闊達で楽しそうな雰囲気です。聴いているだけで踊りだしたくなるような洒落た節回しがステキです。かと言って全てがそんな楽しい音楽ばかりではありません。戦争関係の番組のために書かれたいくつかの曲は、悲しみを最大限に伝える工夫が凝らされています。しかし、全編に漂う悲壮感に若干混じる皮肉さこそが彼の本領だったのかも知れません。(2012/06/20 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.559715 |
イタリア系移民の子としてニューヨークに生まれたクレストンは過去の大作曲家たちの音楽に魅せられ、基本的に作曲を独学で学び、大恐慌後のアメリカで好んで演奏されるほどに成長しました。伝統的な書法のため暫く忘却の時代が続きましたが、本人の死後ようやく、再び見直されているのです。例えばホイットマンに触発された「揺籃の中から」の、ピアノを中心とした美しい響きは、聴き手を魅了して止まないことでしょう。「交響曲第5番」や「祈りと舞曲」の後半のようにリズミカルな作品は、決して調性がわかりやすくないのに、不思議な魅力を発散、思わず興奮を誘います。DELOSレーベル音源の再発売盤。(2004/04/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.559153 |
クレズマーとは、結婚式や祭りなどの場でユダヤ人の音楽を演奏する演奏家のことでしたが、今日では音楽そのものを指す言葉です。初期はヴァイオリンが使われたりもしましたが、今日のクレズマーでは、ジャズなどのアメリカ音楽の要素と渾然一体となり、クラリネットやフルートがソリストとして超絶技巧を発揮する音楽として、現代の作曲家が手がけるほどに発展してきています。特にお薦めするのは、伝統的なクレズマーの演奏スタイルを意識した、アルゼンチン出身のゴリジョフの小品(ここでは初演者たちが録音)。これぞユダヤの祈りとアメリカのジャズの融合で、ストレス解消にも、もってこいです。(2005/03/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.559403 |
2人の作曲家による傾向の違う作品を並べることにより、近代アメリカの全貌が見えてくるようなアルバムです。コープランドの「アパラチアの春」組曲は、現在では「知らぬ者はない」と言ってもよいほどの名曲であり、1945年にピューリッツァー賞を受賞したことで更に名声を高めたことでも知られています。「交響的頌歌」はボストン交響楽団50周年の記念としてクーセヴィツキーから委嘱されたもので、音楽の精神そのものに捧げられる音楽です。かたやクレストンは、本名をジュゼッペ・グットヴェッジョというイタリア系のアメリカ人。教師としては高く評価されましたが、その作品は1960年代頃から忘れられてしまいました(かろうじて一部の作品が残っています)。しかし、この交響曲第3番はグレゴリオ聖歌にインスパイアされたという感動的なキリストの物語を描いたもの。保守的な作風とはいえ、やはり感動を呼ぶ曲を書くというのは素晴らしいことなのではないでしょうか。(2012/06/20 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.571203 |
コダーイ(1882-1967)の「ハーリ・ヤーノシュ」は本来は劇音楽として書かれた作品です。もともとはハンガリーの詩人ガライ・ヤーノシュの「Az obsitos(兵士の休日・・・カールマンもこの題材でオペレッタを作曲)」に登場する荒唐無稽な話を語る“自称”冒険家の物語で、これを元にパウリニとハルシャーニが台本を書き、コダーイが音楽を担当、「5つの冒険」というジンクシュピールができたもので、この中から6曲を抜粋したものが、現在演奏されるこの「ハーリ・ヤーノシュ組曲」というわけです。曲ごとに使用する楽器が異なり、ハンガリーの民族楽器ツィンバロンまで登場するという楽しいもので、聴いているだけで夢心地になれそうな想像力に富んだ音楽です。ブダペスト・フィルハーモニック協会80周年記念のために書かれた「ガランタ組曲」も心躍る舞曲です。同時収録のドホナーニ(1877-1960)のチェロ協奏曲は、単一楽章でありながらも、本格的な協奏曲であり、抒情的で美しいメロディに満ちた聴きごたえのある名作。名手シュタルケルの納得の演奏が花を添えています。(2012/08/22 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572749 |
既にリリースされた「春の夢」(8.570601)や「中国の夢」(8.555866)で、その熱に浮かされたような特異な世界の片鱗を垣間見せてくれたブライト・シェン。彼の音楽にはいつでも東洋的なものと西洋的なものが奇妙に混在し、それこそが無限の可能性を秘めた何かを感じさせてくれるのです。トラック1の「赤い絹の踊り」は彼の特徴を端的に示した作品で、喧噪と静寂が入り混じった刺激的な音で溢れかえっています。トラック3の「不死鳥」はシアトル交響楽団とデンマーク国立交響楽団の共同依嘱作品で、時や文化、場所など全てを超越した希望の象徴として書かれた作品です。(2009/05/27 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.559610 |
やや保守的な作風、あるいは過去の大作曲家と酷似した名前が祟っているのか、20世紀屈指の交響曲作家の一人であるにもかかわらず、ウィリアム・シューマンの音楽は十分に評価されているとは言い難い状況です。交響曲第3番は、バロックの形式に範を求める一方で、擬バロック的な味わいは控え目なものとなっていますが、オーケストレーションの巧みさ、とりわけトッカータでのアイデアの多彩さには目を瞠るばかりです。第5番は弦楽のみという地味な編成ですが、その限られたパレット中からでも、実に様々な音色が聴こえてきますし、声部同士の絡み合いの妙はいよいよ冴え渡っています。(2007/02/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.559317 |