シアトル交響楽団
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2018/19年シーズンよりシアトル交響楽団の音楽監督を務めるデンマークの指揮者トーマス・ダウスゴーによる興味深い選曲が冴える1枚。《アンチクリスト=反キリスト者》をテーマにしたアルバムの冒頭に収録されたランゴーの作品は、タイトルそのままのオペラであり、6つの場面、それぞれにキリストの教えに反する者が登場して信条を歌うという内容。今回ダウスゴーは前奏曲のみを取り上げていますが、原典版の世界初演であることに注目。また、宗教とはまるで関係のなさそうなシュトラウスの「アルプス交響曲」は、構想段階でニーチェの「アンチクリスト」からの影響を受けているといわれています。ダウスゴーは、オーケストラの性能を存分に引き出し、全編にわたり華麗な音を紡ぎ出しており、ベナロヤ・ホールに響き渡る音を丹念に捉えた録音も聴きどころ。(2019/10/25 発売)
レーベル名 | :Seattle Symphony Media |
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カタログ番号 | :SSM1023 |
ロシア五人組のなかでも、とりわけ管弦楽法に優れた才能を発揮したリムスキー=コルサコフ。このアルバムに収録されたオペラからの管弦楽組曲の数々は、そんな彼の特筆を知るのにふさわしいものと言えるでしょう。組曲「雪娘」は春の精と冬の精との許されぬ愛が生んだ悲劇の物語。とりわけ「道化師の踊り」が知られていますが、悲しげに始まる「序曲」から聞きごたえ充分です。海の英雄となった「サトコ」の物語、こちらも伝説から採ったという、亡霊になっても愛する人を守る娘「ムラダ」、そして彼の最後のオペラで、風刺に満ち少々教訓めいた終わり方をする「金鶏」から素晴らしい音楽を並べました。演奏はシュワルツとシアトル交響楽団で、彼らの見事な演奏はシェエラザード(8.572693)でも聴くことが可能です。(2012/02/15 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572787 |
NAXOSレーベルとしては、バティス盤に続く2枚目となるリムスキー=コルサコフ(1844-1908)の名作「シェエラザード」です。リムスキー=コルサコフの絶頂期に書かれたこの作品は、一貫した物語にはなっていませんが、全曲に渡って独奏ヴァイオリンが「シェエラザード」のモティーフを演奏し、聴き手を想像の世界へといざなって行くのです。重厚な響きと、散りばめられたオリエンタリズム。まさに名曲です。「皇帝サルタンの物語」は今ではほとんど全曲演奏されることはありませんが、第3幕で、主人公のグヴィドン王子が魔法の力で蜂に姿を変え、悪役の2人の姉妹を襲う場面で使われる「熊蜂の飛行」は独立した作品として、こちらも誰一人知らぬ者はないほどの名曲です。(2011/04/13 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572693 |
シェエラザード(8.572693)に続く、シュワルツとシアトル交響楽団のリムスキー=コルサコフ作品集の第2弾です。これらの作品、既にNAXOSに録音があるのですが、いかんせん十何年も前のもの。そろそろ新しい録音で聴きたいと思っていた方も多いのではないでしょうか?このシュワルツの演奏、まさに申し分のないもので、痒いところに手が届くかのような素晴らしいリムスキー・コルサコフを聞かせています。中でも聴きものは「スペイン狂詩曲」でしょう。スペイン民謡とロシア音楽の融合から生まれたこの作品、切れ目のない5楽章形式で書かれています。ホセ・インセンガが編纂した「スペイン民謡集」のメロディがそのまま使われていて、元はヴァイオリン協奏曲として創案されたという通り、ヴァイオリンが大活躍するという興味深いものです。精緻なオーケストレーションと狂おしいまでのスペイン情緒は、この曲を一度聞いた者を虜にするだけの吸引力を備えています。他の序曲や管弦楽作品も大迫力で聴き手に迫ります。ロシア音楽の楽しみがここにあります。(2011/11/16 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572788 |
ワーグナーの名歌劇から名場面を抜き出して、オーケストラのみで演奏するという試みは、多くの指揮者が行っていて、そのどれもが高い効果を上げています。ここでは名指揮者シュウォーツによる「さまよえるオランダ人」の序曲と、「ニーベルングの指輪」からの名場面をお聞きください。歌がなくては成立不可能と思える「ヴォータンの別れ」なども、歌の部分をうまくカバーする楽器の音色に思わず舌を巻くこと間違いなし。神々の黄昏の「夜明け」での金管楽器の冴えにも感動です。録音 1987年10月21日…1/1986年3月…2.5/1992年2月19.20日…3.4
ワシントン シアトル・オペラ・ハウス(2012/09/19 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572767 |
このシリーズに「オペラからの管弦楽曲集」というタイトルが付けられなかったのは、このアルバムのトラック1に収録されている「ファウスト序曲」が、独立した管弦楽作品であるためです。これはゲーテとベートーヴェンにインスパイアされた26歳のワーグナーが「ファウスト交響曲」を構想しながらも、結局のところ完成させることなく、その第1楽章を「序曲」としたためで、もしかしたら、この作品はリストの同名の曲を凌ぐほどの劇的なものになっていたかもしれません。他には「ローエングリン」と「パルジファル」からの音楽を収録。第3集(8.572768)もお楽しみに。DELOSより移行盤
録音 1987年10月21日…2.4-7/1992年2月19.20日…1.3 ワシントン シアトル・オペラ・ハウス(2012/09/19 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572768 |
シアトル交響楽団のワーグナー・シリーズ第3弾。オーケストラの機動力を最大限に生かしたスペキュタクラーな音、細部まで行き届いた表現力など、胸躍るワーグナーが楽しめます。このアルバムのテーマは「愛と情熱」。「タンホイザー」における高き理想と官能による葛藤、「マイスタージンガー」における歌合戦に秘められた愛の物語、そして誰もが認める「トリスタンとイゾルデ」の愛の交歓・・・これらは例え物語を知らずとも、鮮明に目の前に浮かび上がることでしょう。現代最高のワーグナー・ソプラノの一人、アレッサンドラ・マークの絶唱がこの曲集に香り豊かな華を添えています。(2012/10/24 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572769 |
モラヴィア(現チェコ)生まれのワイスゴールは幼時からユダヤ教会堂の聖歌隊に参加、出発点から声楽曲に親しみました。少年時に家族とアメリカに移住した後は、合唱指揮者として経験を積み、作曲家としても活躍。ユダヤ人としてのアイデンティティーを示す作品を多く残し、オペラや規模の大きな歌曲の分野では、アメリカの最も重要な作曲家の一人と位置づけられています。声楽曲ではありませんが「ロシュ・ハシャナのための儀式」はウィーン楽派の音楽を吸収した成果も示し、輝かしいシンフォニックな傑作と言えるでしょう。得意の歌曲における音楽の密度の濃さはさすがで、管弦楽付き歌曲「東方の庭園」は作曲者が自分の最も美しい曲と述べたものです。(2005/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.559425 |