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ロンドン交響楽団

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    チャイコフスキー/ヴィエニャフスキ:ヴァイオリン協奏曲(エルマン/ロンドン響/バルビローリ 他)(1929, 1950)

    エルマンの有名な警句、「ヴァイオリンは歌う楽器である。」その言葉を誰よりも体現したヴァイオリニストは、他ならぬエルマン自身でした。現在の美学的基準からすると、彼の演奏スタイルはあまりに奔放であるかのように聞こえるかもしれません。しかしヴァイオリンからかくも濃厚な調べを引き出し、旋律線を歌わせる演奏者が他にいたでしょうか?チャイコフスキー(エルマンはこのCDの収録において、アウアー版に自身のヴァリアンツを加えています。)の節回しだけに限らず、ヴィエニャフスキにみられる「リズムの脈動感」という点においても、エルマンは自在なテクニックをもって、曲に「唄」というべき生命を与えています。(2002/04/01 発売)

    レーベル名:Naxos Historical
    カタログ番号:8.110912

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    トーマス:歌劇「楡の木陰の欲望」(ハドリー/レンツ/ロンドン響/モリス)

    父イフレイムが家を去り残された息子エベンは、腹違いの兄弟シミオン、ピーターと農場で暮らす。父が再婚したと知ると2人の兄は、かねてからの願い通りゴールド探しにカリフォルニアへ。父が連れて帰った後妻アビーは何とエベンと恋に落ち、彼女は息子を出産するが、エベンの子と噂に。農場の跡継ぎ話のもつれからエベンも家出をしようとし、混乱したアビーは自分の愛を証明するため遂には息子を殺し...。このドロドロ話、さぞや難解は音楽にと思えばさにあらず、クラシックとポップス双方の音楽語法を身につけたトーマスは幻想的に、時には気恥ずかしいほどの旋律を用いてわかりやすく、登場人物の心理を赤裸々に描写します。(2003/10/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.669001-02

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    J.S. バッハ:イタリア協奏曲/半音階的幻想曲とフーガ(シュナーベル)(1936-1950)

    このアルバムはシュナーベルのJ.S.バッハの商業録音を全て含んだものです。シュナーベルのレパートリーはあまり広くなく、どちらかというと、シューベルトやベートーヴェン、モーツァルトなどを得意としていた彼にとっては、バッハはあまり親密な作曲家とは言えなかったようで、ハ短調のトッカータでも特異な解釈を繰り広げています。とは言え、死の前年に録音された「前奏曲とフーガ ニ長調」の穏やかな美しさは一聴に値するものです。(2008/07/16 発売)

    レーベル名:Naxos Historical
    カタログ番号:8.111286

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    J.S. バッハ:ヴァイオリン協奏曲集/モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番(ハイフェッツ)(1946-53)

    20世紀の偉大なマエストロ、ハイフェッツの高い技術を駆使した演奏は、しばしば「冷た過ぎる」とされたものですが、バッハとモーツァルトに関しては、その解釈が逆に「ロマンティック過ぎ」と評され、当時の聴衆の間でも少々物議をかもしたと言われたほどでした。ここに収録されたバッハの二重協奏曲は彼自身が2台のパートを多重録音したもので、彼の音楽的嗜好がよくわかる逸品とされています。(2008/07/16 発売)

    レーベル名:Naxos Historical
    カタログ番号:8.111288

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    J.S. バッハ/ヘンデル/グルック/メンデルスゾーン/シューベルト:歌曲集(フェリアー)(1946-1950)

    20世紀の最も偉大な英国人歌手の一人であるキャスリーン・フェリア(1912-1953)の多彩な表現を聴く1枚。バッハやヘンデルなどのアリアやシューマン、シューベルトの歌曲を完璧な技術で歌いこなしています。また、1949年にオスロの放送局で録音された8曲の中には、唯一残存している、彼女のレパートリーとしては珍しいヴォルフの歌曲が4曲含まれていて、ファンにとってはたまりません。(2012/11/21 発売)

    レーベル名:Naxos Historical
    カタログ番号:8.112071

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    J.S. バッハ:ミサ曲 ロ短調 BWV 232 (シュヴァルツコップ/ゲッダ/フィルハーモニア管/カラヤン)

    06年8月3日、エリーザベト・シューマン、ロッテ・レーマンの後継として、ドイツ・リートの第一人者の位置に立ち、また美貌を兼ね備えたオペラのプリマとして活躍したシュヴァルツコップフが亡くなりました。ドイツ語の正確なディクションと抑えめがちな表現、そしてやや深みのある美しい声は、ヴォルフ、R.シュトラウスで最も高い評価を受けました。オペラ、合唱においては力業にはよらなくとも圧倒的な存在感を示しました。フルトヴェングラーの指揮の下でソロを務めたバイロイトでの「第9」、そしてこのカラヤンによる「ロ短調ミサ」での歌唱は、ファンの中では伝説に近い名唱として語り継がれていくことでしょう。ボーナス・トラックには、エリーザベト・シューマンやフェリアなどの、往年の大歌手達の貴重なソロが収録されています。(2006/10/01 発売)

    レーベル名:Naxos Historical
    カタログ番号:8.111053-54

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    バルトーク:中国の不思議な役人/ブラームス:交響曲第1番(ロンドン響/パステルナック)

    ロンドン交響楽団と若手指揮者、パステルナックによるバルトークとブラームスです。指揮者パステルナックはニューヨーク生まれ。16歳の時に奨学金を得て、マンハッタン音楽院で学びます。ネーメ・ヤルヴィ、デーヴィッド・ジンマン、ヨルマ・パヌラなど錚々たる顔ぶれから教えを受け、2002年バルセロナのカダケス国際指揮者コンクール(第1回優勝者はジャナンドレア・ノセダ)で第2位を獲得。将来が期待される新鋭です。このアルバム、そんな彼の若々しい情熱が満ち溢れた好演で、おどろおどろしさよりもシャープさを前面に出したバルトーク、見通しの良いすっきりとしたブラームスと、これらの曲に食傷気味の耳にも新鮮な風をお届けいたします。(2011/03/16 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.572448

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    ビーラー:クィンテセンス II/交響曲第2番/弦楽のためのシンフォニア/オーボエ・コンチェルティーノ/ボールド・ソプラノ・ファンタジー/ファゴットとホルンのためのコンチェルティーノ(ヴァーレク/シュワルツ/マナハン/オルソップ)

    ウィスコンシン州立大学で音楽理論の教授を務めたアラン・ビーラー。彼の作品はオーケストラを用いた壮大な響きを駆使したものが多く、このアルバムでも重厚な音が楽しめます。交響曲第1番はNAVONAレーベルからリリースされています(NV5976)。(2017/09/29 発売)

    レーベル名:Ravello Records
    カタログ番号:RR7802

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    ヒナステラ:パブロ・カザルスの主題による変奏曲/協奏的変奏曲(ロンドン・フィル/イスラエル室内管/ベン=ドール)

    伝説的名チェリストで作曲家でもあるカザルスと親友であったヒナステラは、カザルスの生誕100周年の記念祝賀祭のために一つの変奏曲を作曲しました。最初は弦楽五重奏と弦楽オーケストラという編成で書き上げたのですが、当時ワシントン・ナショナル交響楽団の音楽監督であったロストロポーヴィチから「作品を世界初演したい」という申し出があり、ヒナステラは作品をより大きな編成へと生まれ変わらせ、一層の輝きを与えたのです。この曲を作曲するにあたって、彼がどれほどカザルスに敬意を払っていたかは、後にBoosey&Hawkes社から出版される際に付された「作曲家ノート」に詳しく綴られています。もちろん曲の中にも偉大なるチェリストの面影はいたるところに散見され、とりわけ第4曲での「鳥の歌」の扱いは永遠なる友情の証しとして強く印象に残ります。(2010/03/17 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.572249

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    ヒナステラ:バレエ音楽「パナンビ」/「エスタンシア」(ロンドン響/ベン=ドール)

    アルゼンチンを代表する大作曲家、ヒナステラの作品から、民俗色が最もストレートに反映された時期の作品であるバレエ音楽二題です。出世作である「パナンビ」は、印象主義など影響も認められますが、腹にずっしりと響いてくるような大胆な打楽器の用法など、作品番号1として世に送り出した若者の野心が感じられる内容となっています。「エスタンシア」では、より民族的要素、旋律的要素がストレートに表出されており、まさに血沸き肉踊る場面が頻出します、そのあたりがこの曲が彼の作品中で1、2を争う人気曲となっている理由でしょう。本曲は組曲形式での抜粋による演奏、録音が多くなっていますが、当盤は、朗読や声楽も含んだバレエ全曲による収録となっています。Conifer Classicsの再発売盤です。(2007/01/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.557582