ビレット, イディル(1941-)
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ショパンのポロネーズには、前巻に収録された成熟期以降に作曲された7曲の他に、若書きならではの弱さが見られながらも、独特のチャーミングさと初々しさが魅力な作品群があります。同じく故国の民族舞曲のリズムを用いても、マズルカの独白指向と少し違い、ポロネーズはより壮大・雄大指向を有しているのが、早くからうかがわれるのも興味深い点です。また収録曲中、過去多くの腕自慢のピアニストによって愛奏されつづけてきた「アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ」作品22は別格に素晴らしく、ショパンのあらゆる作品中でも最も華のある名人芸的書法に満ちていて、聴き応え満点です。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.554535 |
身体は故国ポーランドを遠く離れても、ショパンが生涯を通じて作曲し続けた心の詩、それがポーランドの民族舞曲であるマズルカです。ショパンは三拍目(ときに二拍目)に特徴的なアクセントを持つ独特の三拍子というこの舞曲のリズムと形式を借りつつ、作曲の時々の心情を反映するかのように深い内容を盛り込むようになり、独自の芸術音楽へと昇華させていくことになります。この巻はその昇華の過程の前半を通観するものですが、作品番号の若い曲では強かった素朴な民族的色彩が、次第に独特の憂愁の色を濃くしながら、洗練された作曲技法の中に溶け込んでいく過程をお聴きになっていただけることと思います。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.554529 |
前巻に引き続いて、ショパンが最もこだわりを持って書き続けたマズルカの数々をお楽しみいただきます。この巻ではいよいよ最晩年の作品を含む後期の作品群も登場しますが、これらこそ「ショパン・ピアノ音楽奥の院」ともいうべき至高の境地を示すものです。そもそもは大衆によって歌われ、踊られていたマズルカですが、ここで苦悩の色すら浮かべながら(例えば作品68-4等が良い例です)展開される音楽は、もはや民族舞曲といった枠を完全に超越した、魂の独白ともいうべきものでしょう。和声や対位法といった技法も洗練され尽くされ、一分の隙もありません。なりは小さいながらも、まさに比類のない深遠な世界です。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.554530 |
(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.550356 |
(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.550357 |
ショパンの最大公約数的イメージの一つに「夢見るように甘美でロマンティック」というものがあります。そして実際、彼はそのような傾向を持つ音楽を数多く作曲しましたが、夜想曲こそがその筆頭ともいうべき分野でしょう。テンポはゆったりで、左手の単純な伴奏音型に対し装飾音たっぷりの右手を対置させるという、シンプルかつ奥の深い書法によって、打鍵後に音は減衰するという楽器の宿命を越え、ピアノが見事なまでに豊かな歌を獲得している様は、ショパンの面目躍如です。夜想曲の代名詞ともいえるほどポピュラーな第2番、アンコールによく用いられる第20番をはじめとする名旋律の数々をお楽しみ下さい。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.554531 |
初期においてはシンプルな書法の多かったショパンの夜想曲も、作曲者自身の円熟に伴い徐々に凝った書法を見せるようになり、ピアノにおける装飾的旋律書法の極致ともいえる状態に到達します。最後期の第17、18番といった作品における、光と影を交錯させながら奏されるアラベスク風装飾音の夢幻の美しさ、あるいは第16番における絶妙としかいいようのない、右手の2声同時進行旋律+左手の伴奏1声の絡み合いには、思わずため息が漏れてしまいそうです。またコラール風の静謐な部分と、熱く悲愴味溢れる旋律が勇壮に歌い上げるクライマックスを持つ人気作、第13番にも大変印象深いものがあります。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.554532 |