ワーグナー, リヒャルト(1813-1883)
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数多い録音が残されながらも、フルトヴェングラーは録音に重きを置く指揮者ではありませんでした。しかし1952年に収録した「トリスタンとイゾルデ」を聴き、ようやくスタジオ録音の価値を認識し、やがてHMVプロデュースの元、ウィーン・フィルと共に「ニーベルングの指環」の全曲録音に着手します。しかしこのワルキューレを録音した後、病に倒れ、その夢は叶わぬものとなりました。死の直前のものとはいえ、彼のトレードマークである緩急をつけた脈動感あふれる演奏は健在で、うなりをあげんばかりの「騎行」のスリリングさは、ワルキューレの録音史において、永遠に名を残すものでしょう。(2006/11/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.111056-58 |
戦後のバイロイト音楽祭に登場したブリュンヒルデ歌いたちのなかで、もっとも偉大な歌手の一人が、アストリッド・ヴァルナイ(1918~ )です。彼女のルーツは、戦時中のメトロポリタン歌劇場にありました。メルヒオール、トローベル、トルボルク、ショルといった名歌手たちとの共演により、その芸術は鍛えられたのです。この《ワルキューレ》はヴァルナイの伝説的なデビュー公演です。ロッテ・レーマン急病のため代役となった彼女は、それまでジークリンデを舞台で歌ったことは一度もなかったそうです。しかしこの成功が、その息の長いオペラ生活の扉を開いたのでした。(山崎浩太郎)(2001/03/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110058-60 |
指揮にブルーノ・ワルター(1876-1962)、ジークリンデ役にロッテ・レーマン(1888-1976)、ジークムント役にラウリッツ・メルヒオール(1890-1973)、そしてオーケストラはウィーン・フィルと、豪華なメンバーを集めて録音された《ワルキューレ》第1幕は、SP時代の代表的名盤のひとつといわれます。第1幕だけでなく全曲の録音も計画されていたのですが、第2幕の一部だけで中断してしまいました。それから3年後、未録音の第2幕第1、2、4場がベルリンで別の演奏者たちにより完成されました。このCDはこの2種の録音を合成したものです。(山崎浩太郎)(2003/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110250-51 |
神々の長ヴォータンの双子の兄妹であるジークムントとジークリンデとの間に生まれた子ジークフリート。指環を守る巨人ファーフナーを倒して指環を手に入れ、さらに唯一の急所を除いて不死の力を得た彼は、ヴォータンが姿を変えたさすらい人の妨害を退ける。そして火の山にいるブリュンヒルデの眠りを覚まし、二人は強く愛し合う。壮大な楽劇「ニーベルングの指環」で3番目に演奏される「ジークフリート」。全4部それぞれ演出家と出演者を変える、シュトゥットガルト州立歌劇場の「指環」プロジェクトのライヴ録音。日本にも活躍の幅を広げつつあるツァグロセクの指揮でお届けします。(2007/03/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.660175-78 |
20世紀半ばにおいて、ヘルデン・テノールといえばメルヒオールのこと、メルヒオールといえば最大のワーグナー歌いのことを意味しました。そしてヘルデンの役どころで最も難しいとされるジークフリートにおいて当然のことながら、彼は伝説的とも言える歌唱を残しています。若きフラグスタートと共演した他盤もさることながら、落穂拾い的なこのCDにおける歌唱も見逃せません。胆力に満ちた伸びやかな声は、まさに不世出の声。ワーグナー作品の黄金期を担った、豪華な立役者たちが共演しているのも聴きものです。(2004/09/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110091-92 |
妻ブリュンヒルデに指環を預け、ラインの旅に出たジークフリートは、復讐を目論むハーゲンに急所を知られ、背中を刺され殺される。ブリュンヒルデがジークフリートを焼く炎の中に指環を投げ込むと、炎はヴァルハラ城を焼き、神々は滅び、指環はラインの乙女たちのもとへ・・・。楽劇「ニーベルングの指環」の大団円、「神々の黄昏」がもたらす感動は、膨大なクラシック音楽の中でも唯一無二のものです。ツァグロセクのシュトッゥトガルトにおけるプロジェクト、ライヴ録音による新しいリング・サイクルがここに完結。日本でもお馴染みのヘルデン・テノール、ボンネマを中心とした歌手陣も注目です。(2007/06/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.660179-82 |
「メルヒオール」。かつて人々はどれほどの畏敬と感動を込めてその名を呼んだことでしょう。まさに不世出のヘルデン・テノールとは彼のこと。その朗々たる声、スケールの偉大さ、品格ある容姿、いずれを取っても、ワーグナーを歌うために生まれてきたような歌手でした。「神々の黄昏」のジークフリート役は、生涯なんと107回つとめていますが、惜しいことに一般に流布されている録音はわずか二つしかありません。バイロイトを1931年に去ること5年、最盛期の彼の声を堪能できる、貴重な一枚です。共演のローレンス、ホフマンも負けじと好演。長大な楽劇の最終夜を飾るに相応しい演奏です。(2003/01/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110228-30 |
OEHMSレーベルから次々とオペラ全曲盤をリリース。そのどれもが極めて高い完成度を誇るヴァイグレの最新作は、ワーグナーの「ワルキューレ」です。前作「ラインの黄金」では、演出を含めて批評家、聴衆の双方から大絶賛されましたが、今作はそれ以上にいろいろな面で期待が持てるものであり、緊迫した人間ドラマや、迫力あるワルキューレたちの絡みなど聴くべきところの多い仕上がりを見せています。とりわけ、オーケストラの鳴りのよさは特筆すべき点で、スコアの隅々までもが、切れの良い音で浮かびあがりることで、ワーグナーが音で語りたかった部分が白日の下に晒されたとも言える、オケ好きにも満足の行く演奏です。ヴォータンは前作に続くステンスフォルトで、逡巡する父親の思いのたけを歌いあげます。ブリュンヒルデは、今作では日本でもおなじみのスーザン・ブロックが担当。力強さと繊細さを併せもつ、かわいらしいブリュンヒルデ像を作ります。(2012/01/11 発売)
レーベル名 | :Oehms Classics |
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カタログ番号 | :OC936 |
2015年の「ラインの黄金」に続く香港フィルハーモニーとヤープ・ファン・ズヴェーデンの《ワーグナー:ニーベルングの指環》ツィクルス第2回目は、堂々たるキャストを揃えた第1夜「ワルキューレ」全曲です。前作と同じく演奏会形式で行われた全曲上演は、現代における最高の歌手を揃えた白熱の歌唱と、緊密なアンサンブルを誇る香港フィルハーモニーの見事なコラボレーションによる極上の名演となりました。登場人物は少ないながらも、緊迫感溢れる第1幕での若き恋人の濃密なやりとり、ゲルネが演ずるヴォータンの登場できりっと引き締まる第2幕、有名な「ワルキューレの騎行」で幕を開ける華やかな第3幕、そして幕切れでのヴェテラン歌手ペトラ・ラングが演じるブリュンヒルデとヴォータンの胸に迫る対話。どの場面でも安定した歌唱と重厚なオーケストラの響きが楽しめる。これぞ「21世紀の理想的なワーグナー」です。なお、ズヴェーデンは2018年のシーズンからニューヨーク・フィルハーモニックの音楽監督に就任することが決定しています。(2016/11/23 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.660394-97 |
リンブルフ交響楽団とブラバント管弦楽団が合併し2013年に誕生した、南ネーデルラント・フィルハーモニー管弦楽団(南オランダ・フィルハーモニー管弦楽団)。2016-17年のシーズンより当団初の首席指揮者を務めるドミトリー・リスとの、初めてのアルバムが登場しました。プログラムは、リスの故国ロシアを代表する作曲家の一人チャイコフスキーの名作交響曲と、ヨーロッパのロマン派を代表するワーグナーの舞台作品からの1曲。一見、両作品の間に関連性は無さそうですが、チャイコフスキーは交響曲第4番作曲の10年ほど前、この「前奏曲と愛の死」をワーグナー自身の指揮で聴いた時の素晴らしさを周囲に伝えており、その管弦楽法にも強い関心を抱いたといわれます。リスと南ネーデルラント・フィルによる演奏は、この2人の作曲家が管弦楽の歴史に残した改革の足跡に思いを馳せつつ、聴く者に深い感動を呼び覚ますものとなっています。(2019/01/30 発売)
レーベル名 | :Fuga Libera |
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カタログ番号 | :FUG754 |