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Grand Piano: アルバム一覧

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    ヴォジーシェク:ピアノ作品全集 2 - 主題と変奏/2つのロンド/欲求/喜び/即興曲(ウルバン)

    ボヘミア出身の作曲家、ヴォジーシェク(1791-1824)は、プラハでトマーシェクの元で修業した後、フンメルに師事し、ベートーヴェンと親交を結び、シューベルトに影響を与えたという人です。しかし、彼もまたシューベルトと同じように30歳半ばまで生きながらえることが出来ず、その上、作曲家として活動していたのは生涯の最後の6年間のみだったというのは、本当に残念なことです。彼の作品は当時としては先進的な作風であり、長生きしていれば、ロマン派を代表する作曲家になっていたに違いありません。このアルバムには、そんなヴォジーシェクの特徴的な作品が収録されています。なかでも「即興曲」は、この分野での初の作品であるとされ、ショパンすらも凌駕しているのです。ピアニスト、ウーバンはザグレブ出身。彼女の祖父ヤンはアルメニアで知られる作曲家で、彼女は祖父の作品でも素晴らしい演奏をしています。(2015/05/27 発売)

    レーベル名:Grand Piano
    カタログ番号:GP671

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    ヴォジーシェク:ピアノ作品全集 3 - 12の狂詩曲(ウルバン)

    第1集(GP670)では即興曲と幻想曲、第2集(GP671)では様々な小品とそのユニークな作風が楽しい、ボヘミア出身の作曲家ヴォジーシェク(1791-1825)のピアノ曲集第3集は、彼の作品の中でも比較的知名度の高い「12の狂詩曲」です。ベートーヴェンに賞賛されたというこの狂詩曲集は、当時としてはかなり先進的な作風を持ち、すでにロマン派の域に達しているといってもよいかもしれません。この曲が出版されたのは1818年で、当時は優れた評価を受けています。曲によってはショパンを先取りするかのような面持ちもあり、どれも自由な発想と豊かな楽想に満ちています。「技巧的に難しい」と評された作品ですが、全体的には素朴な美しさが漂っています。このアルバムも、アルメニアの女性ピアニスト、ウーバンが見事な演奏を繰り広げています。(2016/02/24 発売)

    レーベル名:Grand Piano
    カタログ番号:GP672

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    ウストヴォリスカヤ/シルヴェストロフ/カンチェリ:ピアノと管弦楽のための作品集(ブルーミナ/シュトゥットガルト室内管/T. ザンデルリンク)

    ロシア周辺の3人の現代作曲家が書いたピアノと管弦楽のための作品集。どの曲も親しみやすく耳に優しいものばかりです。ショスタコーヴィチに師事し、強い影響を受けたペトログラード生まれの女性作曲家、ウストヴォリスカヤ。その作品は常にショスタコーヴィチと比較されるも、独自の神秘的な作風は一部の愛好家に強く愛されています。この《協奏曲》は幾分調性感に支えられながらも、その音列は不可思議な肌触りを持っており、決して溶け合うことのないティンパニの響きが独特な味わいを加えています。シルヴェストロフの《ポストリュード》は想像通りの穏やかな作品。ロマン派の残滓が色濃く感じられる静謐な響きに彩られています。カンチェリの《SIO=そよ風》は、彼の故郷であるグルジア民謡が効果的に用いられた印象的な音楽です。こちらはドレスデン・シュターツカペレ創立450周年の委嘱作品で、懐かしいメロディを伴いながら吹いて来る風がダイレクトにイメージできる曲です。最後のシルヴェストロフの「賛歌」は冒頭の3秒を聴いただけでなぜか涙が溢れてくるほどの懐かしさを伴う"心にしみる曲"です。(2016/10/21 発売)

    レーベル名:Grand Piano
    カタログ番号:GP678

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    エカナヤカ:12のピアノ・プリズム(エカナヤカ)

    スリランカのコンポーザー・ピアニスト、タニャ・エカナヤカの最新アルバム。2016年から17年にかけて作曲された「ピアノ・プリズム」は、それぞれ12の主音を元に書かれています。クラシカル・ミュージックのみならず、民族音楽、ロック、ポップス、映画音楽から様々なインスピレーションを受けており、彼女のファースト・アルバム「リインヴェンションズ」(GP693)のスリランカ民謡を下地にする手法をさらに推し進め、そのほかアメリカやスコットランド、中国、ネイティヴ・アメリカンなど、彼女の音楽的ルーツとなる国々などの要素も取り込まれた作品で、12曲のスタイルにお互い構造的な関りを持たせました。最終曲「HANA」は、滝廉太郎の「花」にインスパイアされています。「プリズム」のタイトルは、様々な国、音楽ジャンル、年代がエカナヤカとピアノを通して屈折し、新たな音楽へと再構成されるといった意味合いと、プリズム自体が持つ物質的な魅力を連想させるもの。次から次へと景色が広がり、聴く者の想像力を刺激する美しいアルバムです。(2018/09/28 発売)

    レーベル名:Grand Piano
    カタログ番号:GP785

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    エカナヤカ:リインヴェンションズ - ピアノのための狂詩曲集(エカナヤカ)

    スリランカの作曲家エカナヤカ(1977-)。彼女は曲を作るとき、キーボードに向かって、ほんの数分でメロディが自然発生するのだそうです。このアルバムに収録された作品は、どれもスリランカで知られる民謡のメロディと、古典的な作品をう融合させたもので、彼女が好んで使う「ヴァンナム」とはサンスクリット語の「ヴァーナム=記述的な賛美」を語源としたもので、ほとんどが特定の動きを表しているものです。ショパン、ベートーヴェンなどの何となく聞いたことのある旋律が織り込まれつつも、どれもが微妙な揺らぎを持ち、時に全く違うものとして現れてきます。既視感と違和感がバランス良く体にしみこんでくる不思議な音楽です。アルバムタイトル通りの「Reinventions=新たに作成されたもの」を感じてみてください。(2015/05/27 発売)

    レーベル名:Grand Piano
    カタログ番号:GP693

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    エクマリアン:ピアノ作品集(アイラペティアン)

    19世紀から20世紀にかけて、アルメニア音楽の発展に重要な役割を果たしたマカール・エクマリアン。彼はリムスキー=コルサコフに作曲を師事したのち、トビリシで教師として後進の指導にあたり数多くの生徒を育てました。ヨーロッパの伝統的な様式にアルメニア民謡を採り入れた作品は高く評価され、なかでも1892年に完成された彼の最高傑作とされる合唱とピアノ(またはオルガン)のための「パタラグ(聖体儀礼)」は現在でもアルメニアの教会で演奏されています。このアルバムではアルメニアを代表するピアニスト、ミカエル・アイラペティアンが「パタラグ」を自らピアノ独奏用に編曲、12曲を選び演奏しました。神秘的な雰囲気が漂う静かな祈りの音楽です。他には1892年に出版された美しい夜想曲や、エクマリアンが愛したアルメニア民謡のアレンジを収録。どことなくエキゾチックな旋律が耳を捉えます。(2022/01/14 発売)

    レーベル名:Grand Piano
    カタログ番号:GP894

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    エスポージト:ピアノ協奏曲第1番「ファンタスティコ」/ピアノ・ソナタ第1番/インディゴ・ミラージュ(エスポージト/デリア/カストリニャーノ)

    「ベートーヴェンからガーシュウィンまで様々なレパートリーに完全に直面できる最高レベルの音楽性を持つピアニスト」とイタリアの批評家に賞賛されたロベルト・エスポージトの作品集。イタリア南東部の街トリカーゼで生まれたエスポージトは、アリゴ・ボイト音楽院で学び、ハンガリーとボストンに留学。その後はイタリアに戻り、ピアノ曲のレパートリー拡大に努めています。2014年に発売されたファースト・アルバム「The Decades」はイタリアの民族音楽と即興的なジャズが組み合わされた10曲の小品で構成されていましたが、今回のアルバムでは、エスポージト渾身の作品である「ピアノ協奏曲」がメインの収録曲となっています。19世紀から20世紀にかけてのロマンティックな様式に基づくピアノ協奏曲は、彼の心に最も近いイディオムであるジャズと民族音楽の要素が取り入れられており、古典的でありながらも斬新なスタイルを持っています。(2018/06/27 発売)

    レーベル名:Grand Piano
    カタログ番号:GP781

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    エネスク:ピアノ作品全集 1 (ソラウン)

    20世紀の傑出した音楽家の一人、ルーマニア出身のジョルジュ・エネスコ(1881-1955)。彼は、数多くの作品を残した作曲家、そして卓越したヴァイオリニストとして後世に強い影響を与えています。彼の作品の多くは、ルーマニア民謡に影響されたものであり、例えば有名な「ルーマニア狂詩曲」はその民俗色豊かなメロディが広く愛されています。また自身が優れた奏者であったせいか、ヴァイオリンを用いた作品にも素晴らしいものが多いのですが、実はピアノ独奏曲にも重要な作品があることはあまり知られていません。この第1集には、スクリャービン風の流麗で妖艶な雰囲気を持つ初期の夜想曲、ルーマニア民族音楽に傾倒していた頃の組曲、そして戦後に作風を転換させたと言われる1920年代のソナタ第1番を収録、しられざるエネスクの側面を知る格好の1枚となっています。演奏しているのは、ブカレストで開催された第13回ジョルジェ・エネスク国際ピアノ・コンクールで第1位を獲得したスペイン出身のホス・デ・ソラウンです。(2016/06/29 発売)

    レーベル名:Grand Piano
    カタログ番号:GP705

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    エネスク:ピアノ作品全集 2 (ソラウン)

    20世紀の傑出した音楽家の一人、ルーマニア出身のジョルジュ・エネスコ(1881-1955)の独奏ピアノのための作品第2集。ヴァイオリン奏者としてのイメージが強いエネスコの、また違った面を知ることができる貴重なシリーズです。第2集に収録されている4つの作品は、それぞれの作曲年代におよそ30年の開きがありエネスコの作風の変遷を辿ることができるでしょう。最も初期の「組曲」は陰鬱な民謡をうまく取り入れた表現的な音楽です。同じ頃に書かれた「前奏曲とフーガ」からは、バッハの前奏曲を模倣することで、対位法の技術を学ぼうとしたエネスコの努力の跡が伺われます。「フォーレの名による小品」はF(ファ).A(ラ).E(ミ)の音を用いたメロディが鮮やかな2分半ほどの短い曲。そしてアルバムの中心をなす「ソナタ第3番」はすっかり独自の語法を身に付けたエネスコの堂々たる作品です。演奏しているのは、ブカレストで開催された第13回ジョルジュ・エネスコ国際ピアノ・コンクールで第1位を獲得したスペイン出身のホス・デ・ソラウンです。(2016/08/26 発売)

    レーベル名:Grand Piano
    カタログ番号:GP706

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    エネスク:ピアノ作品全集 3 (ソラウン)

    20世紀の傑出した音楽家の一人、ルーマニア出身のジョルジュ・エネスコ(1881-1955)の独奏ピアノのためのシリーズは、この第3集で完結となります。今作でも演奏しているのは第13回ジョルジュ・エネスコ国際ピアノ・コンクール(2014年 ブカレスト開催)で優勝したホス・デ・ソラウン。この第3集では10代の作品を中心に収録。ウィーン、パリ双方の伝統を継承した作風による小品の数々は、スケルツォはブラームス風であり、即興曲はフォーレ風でもありと、様々なスタイルがブレンドされています。《組曲》は彼の初期作品の中でも最高の出来栄えで、バロックと世紀末前後の音楽が融合した愉快な曲。トッカータ風の「終曲」の爽快さは格別です。少しずつ独自の語法を獲得していく若者の姿が見えてくる興味深いアルバムです。(2016/10/21 発売)

    レーベル名:Grand Piano
    カタログ番号:GP707