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ジェイムズ1世王朝の宮廷リュート奏者として知られるジョンソンの作品集です。彼の父ジョン・ジョンソンも音楽家として有名でした。ダウランドとほとんど同時期に活躍し、パヴァン、アルメイン、ガリアルドなど古い形式を踏襲しながらも、9コースリュート(ルネサンスの調弦法に基づく分類)の可能性を極限まで生かした精緻で感傷的な肌触りのよい音楽を残しています。演奏するのは、おなじみナイジェル・ノース。オリジナル曲の中に、彼が改編した曲も組み込み、すばらしい演奏効果をあげています。なおジャケットに描かれた絵は、彼が仕えたジェイムズ1世の息子、ヘンリーで、第1曲の「王子のアルメイン」などは彼のために書かれた作品です。(2011/01/12 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572178 |
アンソニー・ジラール(1959-)は現代フランスにおけるもっともユニークな作品を送り出す作曲家のひとりです。彼はフォーレ、ドビュッシーから連なる伝統を受け継ぎ、そこにミニマリズムと東洋の神秘的な要素を付け加え、独自の音楽を作り出します。彼の音楽はタイトルもとても凝っていて、例えば「痴愚神礼讃」は16世紀にロッテルダムのエラスムスが書いたエッセイのタイトルを借用していますが、それだけではなく神秘主義教団へのオマージュでもあり、ミニマル的な音楽は聴き手の正常な思考を麻痺させるかのようなものでもあります。「詩的で謎めいた」感触はこのアルバム全てを支配していて、どの曲も味わい深い余韻を残しつつ、音は消えていきます。(2013/03/20 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572993 |
技巧派ピアニストとして知られるパレイの求めに応じて、シアトル生まれの女流作曲家シルヴァーが作曲したのがこのピアノ協奏曲ですが、そんな経緯もあって内容の方はパワフルそのものです。ピアノパートが極めてヴィルトゥオジックな書法に貫かれる一方、オーケストラも大変に凝った作りとなっており(特に鐘などの打楽器の効果的かつ刺激的な用法は印象的)、結果としてエモーショナルな表出力は大変に高いレヴェルにあります(調的要素も多分にあり)。当盤で独奏を担当するのももちろんパレイその人、実に熱のこもった激烈な凄演を聴かせてくれます。よく歌うカッコいい音楽をお求めの向きにはお薦めですゾ。(2003/08/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557015 |
2017年に生誕80年を迎えるウクライナの作曲家シルヴェストロフ。アルヴォ・ペルトのようなロシア・アバンギャルドの作曲家の例に漏れず、1960年~70年代までは前衛的な作品を書いていましたが、ある時から現代的な作風を放棄し、瞑想的な作品を書き始めます。そして1996年、愛する妻ラリッサ・ボンダレンコを失ったことをきっかけに書かれた「使者」と「ラリッサのためのレクイエム」が一部のファンの人気を獲得(ECMレコードの主宰者マンフレート・アイヒャーが彼の音楽を愛していたことも一つの要因)し、現在では静かなブームが起き始めています。このアルバムには、シルヴェストロフの代表作「使者」をはじめ、郷愁を誘う数々の曲が収録されており、シルヴェストロフを初めて聴く人にとっても良い道標となることでしょう。(2017/09/29 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573598 |
現在ベルリンで生活を送るキーウ出身の作曲家ヴァレンティン・シルヴェストロフ。活動の初期の頃は前衛的な作品を書いていたものの、1974年にソ連作曲家同盟から除名されてしまい公の場での活躍が難しくなりました。彼はこの頃から作風を変換、後期ロマン派を思わせる美しい響きを用いた懐古的な作品を書き始め、これらは現在までに多くの人に愛されています。このアルバムに収録されているのは、彼の6番目の交響曲にあたる「献呈」と80年代の代表作の一つ「後奏曲」の2作。「献呈」はシルヴェストロフの親友でもあるヴァイオリニスト、ギドン・クレーメルのために作曲され、ミュンヘンでクレーメルによって初演されました。冒頭こそ不協和音に満ちていますが、曲の白眉はマーラーのアダージェットを思わせる最終楽章にあり、自身の演奏の録音を聴いたクレーメルが思わず「映画『ヴェニスに死す』の世界のようだ」と叫んだというほどに、安らぎと憧れに満ちた世界が広がります。「後奏曲」も冒頭こそ十二音音楽を思わせる激しい曲想ですが、少しずつピアノの優しく懐かしい響きが曲を支配し、最後は静寂の中に音が消えていきます。どちらもシルヴェストロフらしい、調性や伝統的な旋法を用いながらも、ドラマティックさと抒情性が交錯する独自の作風で書かれています。「献呈」でヴァイオリンを演奏するのはポーランドの名手ヤヌシュ・ヴァヴロフスキ。ポーランド現代作品の初演を数多く行うとともに、録音でも高く評価されており、このアルバムでも1685年製の銘器ストラディヴァリを駆使して,美しい音色でシルヴェストロフの音楽を歌い上げています。(2024/05/10 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.574413 |
「ポスト・モダニズム」の作曲家として伝統的な調性や旋法を用い、ゆったりとしたテンポで聴き手の望郷や回顧の念を呼び起こす音楽が人気が集めるヴァレンティン・シルヴェストロフ(1937-)。しかし、彼がこのような作風に転向したのは1970年代以降であり、それ以前にはマデルナに大絶賛されるほどの前衛的な作品を書いていました。このアルバムには3曲の世界初録音を含む、シルヴェストロフの80年代以降の作品が収録されています。冒頭の「ナイチンゲールへの頌歌」はジョン・キーツの詩(ロシア語訳)を用いた、アルバム中最も「先進的な」響きを持つ作品。もともとは室内オーケストラの伴奏による歌曲でしたが、シルヴェストロフが試行錯誤を重ね、この形に仕上げたものです。2014年の「カンタータ第4番」と2015年の「ピアノ・コンチェルティーノ」には、いくつかの共通する素材が用いられています。2003年の「詩と音楽の瞬間」にはパウル・ツェランの詩が断片的に用いられており、聴き手のイメージを喚起しています。同じく2003年に書かれた「交響曲第7番」も、冒頭こそ不協和音の嵐が続くものの、いつしか曲は落ち着き、失ったものを追憶するかのように静かに消えていきます。(2020/08/14 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.574123 |
よく耳にするけれど、この曲って何?というクラシック音楽、山ほどありますが、当盤の3がその典型かもしれません。この美しい女性二人のデュエット(三度のハモりの練習曲みたいですが)は、ドリーブのオペラの一節なのです。さて、オペラの醍醐味は一人で歌うアリアだけではありません。オペラと言えば尋常ならざる人間関係がテーマ、二人で歌う場面が盛り上がるのは当たり前。そんなデュエットの名曲をディスクいっぱいに詰め込みました。美しい旋律をこれでもかと撒きちらすプッチーニ、どこまでもドラマを追求するヴェルディを中心に、たっぷりご堪能ください。(2003/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.555797 |
時と空間を超え、祈りの音楽は常に、人の心に染み渡る美しいものです。当盤に収録されたのは、ユダヤの会堂であるシナゴーグで歌われる典礼。西欧のセファルディの音楽がアメリカに伝わり、植民地時代から現代に至るまで伝えられてきたものです。チャントは、お馴染みのグレゴリオ聖歌に似て、男声のユニゾン(時にオクターヴ上で児童が参加)で歌われます。合間に聖書の言葉を読み上げるカントールの声質は、いささか風変わりかもしれませんが、雰囲気を損なうものでは全くなく、むしろ独特のエギゾチックな味わいがあります。チャントやワールド・ミュージックを愛好する方にお薦めしたい、貴重な録音です。(2005/06/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.559411 |
2005年の雪深い10月のある日、オスロの古い図書館にて、シンディングの宝石のような小品集を録音することが決まりました。グリーグに比肩するほどの素晴らしい作曲家のはずなのに、留学先のドイツでナチスに協力したため、祖国ノルウェーからは「反逆者」の烙印を押されてしまったシンディング。確かに彼の交響曲はドイツ系の香りがしますが、このヴァイオリンの小品集はノスタルジックでセンチメンタル。まさに北欧の香りがそこかしこに漂っています。わずか数百グラムの古いヴァイオリンとヨハン・スヴェンセンが愛用した古いグランドピアノを使って演奏されたこれらの作品の何と味わい深いこと!ヴァイオリン協奏曲(8.557266)で説得力たっぷりの演奏を披露した若き名手クラッゲルードの冴え渡る技巧と甘やかな表現力はここでも光り輝いています。(2009/11/25 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572254 |
クラッゲルードとイーレ・ハドランの演奏するシンディングのヴァイオリン作品集第2集。先に発売された第1集(8.572254)が大好評。甘い旋律と夢見るようなハーモニーは、この作曲家になじみのない人の心にも強烈な印象を植え付けたようです。このアルバムには、これまたとびきり愛らしい小品と、ロマンティックなヴァイオリン・ソナタ、そして有名過ぎる「春のささやき」などが収録されています。シンディングは若き頃ヴァイオリンもピアノも学びはしたものの、演奏家として活動するには技術が足りないことを自覚。指揮者としての道も諦めてしまい、早いうちから作曲家としてのみ音楽活動にかかわることを決意したといいます。彼は一生涯、後期ロマン派の作風を崩すことはありませんでした。ただ、独自の作風を確立しなかったことも非難されたこともあってか「古風な様式のソナタ」では4分の7拍子や4分の5拍子などの変拍子を使ってみたりもしていますが、やはりスタイルを大きく逸脱することはなく、以降の作品も、変わることなく美しい響きで満たされています。晩年は様々な要因で悲惨な生活を強いられた彼ですが、彼の音楽はこれから復興の一途をたどるに違いありません。(2010/01/27 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572255 |