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ブゾーニのピアノ作品集第6集は、彼の初期の作品から2つの大きな作品を中心に収録しています。リストの「幻想曲とフーガ」はもともとリストがマイアベーアの「予言者」のメロディを基に作曲したオルガン曲で、リスト自身「2台ピアノ」での演奏は想定していたようですが、まさかピアノソロに編曲されるとは思いもよらぬものだったのではないでしょうか。ブゾーニの編曲はリストの原曲にほとんど忠実なもので、もちろん技術的にも困難なものを要求していることは間違いありません。彼の編曲の腕前を存分に堪能できるはずです。ピアノ・ソナタはブゾーニが10代半ばに書きあげた大作ですが、1980年代まですっかり忘れ去られていました。ロマン派後期の音楽の特徴溢れる意欲的な曲で、ブラームスと、アントン・ルービンシュタイン双方の影響を感じさせる劇的で壮大なロマンティシズムに溢れています。前奏曲とアルペジョの練習曲は、不安気な音が交錯する晩年の作品。飛び交う音の粒を支える不気味な低音部が一種異様な雰囲気を醸し出しています。(2010/01/27 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572077 |
ブゾーニはイタリアの作曲家として認知されていますが、その生涯のほとんどをドイツで過ごし、晩年はベルリン芸術アカデミーで作曲の教鞭もとっていました。彼はピアノのヴィルトゥオーソとして活躍、そのピアノ作品もリストに負けず劣らず絢爛たるものばかりです。このアルバムに収録された曲は、全てオペラとの関係を持っていて、それは直接的なトランスプリクションの時もあれば、華麗なパラフレーズの時もあります。あまりにも華麗になってしまった場合は、演奏時の困難さを考慮してか、「練習曲」としての体裁を取っているところも面白いものです。モーツァルトのセレナードを基にした練習曲は、ちょっと聴くととても軽やかで簡単そうに聴こえますが、実は5声部を弾き分けなくてはいけないという、ゴドフスキーもびっくりの難しい曲だったりします。ジークフリートの葬送行進曲は、ほぼ原曲を忠実になぞっていますが、やはりブゾーニらしくひねった編曲をしています。「この曲をもしリストがピアノ独奏に編曲していたらどんな風になっていただろう?」と考えながら聴くのも楽しいものです。ブゾーニのピアノ作品のシリーズを全て受け持つハーデンの冴えた技巧は、ここでも光ります。(2011/02/16 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572422 |
「騒乱の時代」と言われる1920年代。アメリカでは第一次世界大戦の特需で経済が発展、伝統が破壊され、生活には自動車やラジオが入り込み、人々は常に娯楽を求めました。またロンドンとパリでは他の国々を圧倒するほどの文化が栄え、多くの英国のアーティストがパリの舞台に登場、ロンドンでは歌手や指揮者だけでなくフランスの作曲家の作品が流行するなど、両国は絶え間ない文化交流が行われていました。そして、流行を始めたジャズを取り入れたダンスが普及し、これらのエレガントな音楽は多くの人々を魅了しました。このアルバムには、その当時のイギリスとフランスの交流から生まれた数々の作品が収録されています。作曲家の名前は、現代ではほとんど忘れられてしまいましたが、どれも聴けば瞬時に魅了されるほどの楽しい曲ばかり。20世紀初頭の酒場で歌われていたような男女の関係の機微を歌った曲もあったり、ミュージカル風の曲があったりと、思い切り楽しめる1枚です。(2018/10/31 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573973 |
ロベルト・フックス(1847-1927)はオーストリアの作曲家。彼の卓越した作曲技術は、滅多に人を褒めることがなかったブラームスでさえをも感嘆させたといいます。とりわけオーケストラ作品における音の使い方が見事で、彼のセレナードは当時大人気を獲得しました。またウィーン音楽院の楽理科教授として多くの生徒を指導したことでも知られ、その中には20世紀音楽を牽引した音楽家たち、マーラー、ヴォルフ、シベリウス、ツェムリンスキー、マデトヤ、コルンゴルトなど錚々たる名前も見られます。作曲家としては前述のセレナードを始め、多くの作品を残しており、この24年間に渡って書かれた3曲のヴァイオリン・ソナタは、フックスの美質である緻密な構成と繊細な響きが際立つ魅力的な作品。時折聞こえてくるハンガリー民謡風の旋律も印象に残ります。演奏しているチョン・ヘジンは香港舞台芸術アカデミー(HKAPA)で西崎 崇子に学んだヴァイオリニスト。豊かな表現力と美しい音色が特徴です。(2020/09/11 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.574213 |
ウィーン音楽院(現ウィーン国立音楽大学)における音楽理論の教授としてマーラーやヴォルフ、シベリウスなど多くの門弟を育てる傍ら、管弦楽曲や室内楽曲など数多くの作品を書きあげたロベルト・フックス。彼は6曲のヴァイオリン・ソナタを残しており、このアルバムには第4番から第6番までが収録されています。3つの作品は1905年から1915年までの10年間にわたって書かれた円熟期のもの。ゆったりとした第1楽章で始まる第4番、深い抒情性を湛えた第2楽章がひときわ耳に残る第5番、全曲にわたって憂愁な雰囲気が漂う第6番と曲の性格もそれぞれ。ブラームスをも感嘆させたという卓越した作曲技術に支えられた見事な筆致で書かれ、どの曲も緻密な構成を持つとともに、時に半音階和声も用いられるなど変化に富んだ旋律が魅力的です。演奏しているチョン・ヘジンは香港舞台芸術アカデミー(HKAPA)で西崎崇子に学び、その後はモスクワでセルゲイ・クラフチェンコに師事し数々のコンクールで入賞したヴァイオリニスト。豊かな表現力と美しい音色が特徴です。(2024/05/10 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.574547 |
2005年に発売された「アメリカン・プレイス」は、やはりロンドン交響楽団とファレッタの見事な演奏で、グラミー賞の2部門にノミネートされるなど、大きな反響を呼びました。このアルバムでは、様々な形態の作品で、その多様性をみせてくれています。作曲家の母方の祖父であるヴァン・ホーク(彼は有名なクルーズ会社“ホーランド・アメリカライン”のエンジニアでした)に捧げられた「アトランティック・リボン」はヨーロッパとアメリカを結ぶ海を描いていて、金管楽器やヴィヴラフォンによって醸し出される音色の妙が見事であり、どことなくドビュッシーの名作を思わせる部分もあります。他には、抒情的なバイオリンとオーケストラのためのロマンスである「アメリカン・ラプソディ」や、不可思議な音像を結ぶ「神の謎」などタイトルからして、ワクワクさせるものが並びます。録音 2011年8月18-19日 ロンドン アビー・ロード・スタジオ(2012/09/19 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.559723 |
オクラホマ大学音楽学部の学長を務めた、ケネス・フックスの音楽は、非常に爽やかな叙情性に満ちていて、その耳当たりのよさには驚かされてしまいます。特にイングリッシュ・ホルンを独奏楽器とした珍しい「夕暮れ」は、スピリチュアル・ソングの影響を受けて書かれているということもあるのでしょう、その楽器の何か物悲しいような音色もあって、感動的な音楽となっています。「アメリカン・プレイス」は、アメリカ音楽の先達に対するオマージュということですが、これも多彩で親しみやすいサウンドに満ちています。「闇の外」では、一部ゲンダイオンガク的な響きも登場しますが、全体としては、やはり爽やか系です。(2005/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.559224 |
ここに収録された「落ち行く男」は、フックス(1956-)における重要なテーマであり、以前リリースしたピアノ曲「落ち行くカノン」や「落ち行く三重奏曲」(8.559733に収録)と密接な関連があります。これらのテーマ、もともとは2007年に発表されたドン・デリーロの小説「Falling Man」であり、9/11の事件の際、破壊されたワールド・トレード・センターの瓦礫に躓き、恐怖と混沌の感情に襲われた男を描いたものですが、この作品に強い感銘を受けたフックスが、この物語からこの歌を創り上げ、それを様々な作品に転用。そのどれもが衝撃的な風景を思い思いに映し出すのです。この悲しみは永遠に消えることはないでしょう。「ムーヴィー・ハウス」はジョン・アップダイクの小説「金持ちになったウサギ」に触発された作品で、アメリカ人の完成と欲求を象徴的に描いたものです。「無垢と経験の歌」はボルコムの作品と同じく、ウィリアム・ブレイクの詩に基づいたもの。人間の存在の厳しさと牧歌的な無邪気さを併せ持つこの詩は、多くの芸術家に刺激を与えましたが、このフックス作品は独特の視点でこの詩を自らのものにしています。(2014/09/24 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.559753 |