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ケネス・フックス(1956-)は現代アメリカ有数の作曲家の一人で、彼の作品は世界中で愛聴されています。ここでは3つの作品を収録。最初の「落ち行くカノン」はフックスの友人であるピアニスト、オライリーのために作曲されたもので、2010年に書かれた「落ち行く男」の素材がモティーフとして使われています。「落ち行く男」の元になったのは、デリーロの小説であり、9/11の事件の際、破壊されたワールド・トレード・センターの瓦礫に躓き、恐怖と混沌の感情に襲われた男を描いたものですが、ここからフックスは様々な音楽を導き出したのでした。トラック12のトリオも同じものから派生した曲です。弦楽四重奏曲第5番は、もう少し耳に優しい響きを持っていますが、第3楽章には同じ「落ち行く男」の素材が使われているなど、現代のアメリカの抱えるカオスを見事に表現しています。「落ち行く男」はすでに録音済とのことで、こちらも発売が待たれるところです。(2013/05/22 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.559733 |
目の前に一瞬にして田園風景が広がるかのような、これらのセレナード。この曲を作曲したローベルト・フックス(1847-1927)は、ブラームスに大絶賛されたにも拘わらず、死後1年もしないうちにほとんど聴衆から忘れ去られてしまったと言います。確かに彼の作品は、その時代の潮流からは乗り遅れ、また同世代のブルックナーの影響(ワーグナーの流れ)も全く見いだせず、ただ単に「耳当たりの良い音楽」として評価されてしまったのは頷けます。しかし、教師としての腕は確かであり、彼の音楽は秘かに次世代の作曲家たち、マーラー、ツェムリンスキー、コルンゴルトへ受け継がれていったことは間違いありません。(2011/05/18 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572222 |
オーストリアに生まれ、教師としても多くの作曲家を育てあげたローベルト・フックスですが、彼自身は先進的な作曲語法には興味がなかったようで、その作品は、まるでブラームスの時代に遡ったかのように古風で端正な佇まいを見せています。数多くの作品を残していますが、生前もっとも人気を博したのは5曲のセレナードであり、NAXOSではすでに第1番と第2番がリリースされ(8.572222)高い人気を得ており、今回の第3番~第5番の登場で、その全貌を知ることができることでしょう。第3番はまさにブラームス風ですが、冒頭の寂しげな旋律は、後のシベリウスの「悲しきワルツ」を彷彿させます。第4番はその17年後に書かれたもので、一層練り上げらたオーケストレーションと心地よいメロディに満ちた豊かな作品です。そして第5番は、まるでマーラーの交響曲を予感されるようなアダージョで始まり、時折辛口な音をはさみつつも、全体的にはウィーン的な軽妙さと優雅さを持つ名作となっています。精妙な響きを堪能したい人にオススメの1枚です。(2012/05/16 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572607 |
アメリカの現代作曲家ケネス・フックスの最新作を収録した1枚。ファレッタが指揮するロンドン交響楽団が演奏するフックスのアルバムはこちらで5枚目となり、2005年の「アメリカン・プレイス」はグラミー賞にノミネートされるなど、作品も演奏も高く評価されています。このアルバムでは、現在フックスが魅了されているというアメリカの抽象画家、ヘレン・フランケンサーラーの絵からインスパイアされたというピアノ協奏曲がメインに置かれています。フックスは1983年に初めて彼女の絵を見て以来、その自由でクリエイティヴな美学に強い影響を受けたといい、これまでにも3つの作品が生まれていますが、このピアノ協奏曲は、彼の作品スタイルにも変化を与えるほどにインパクトの強い作風となっています。3つの楽章にはそれぞれフランケンサーラーの絵画のタイトルがつけられていますが、決して難解な作風ではなく、自然で美しい曲調を持った楽しい作品です。他にはカウンターテナーが歌う「生命の詩」、エレキギターが活躍する「氷河」、ジャズ風の「Rush」の3曲が収録されています。ジャケットに使用されているのはフランケンサーラーの「Silent Wish」です。(2018/08/29 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.559824 |
ジョアン・ファレッタが指揮する作品集(8.559824)で第61回グラミー賞(ベスト・クラシカル・コンペンディアム部門)を受賞したアメリカの作曲家ケネス・フックス(1956-)の吹奏楽作品集。フックスは高校時代に初の吹奏楽作品を作曲、その後、アルフレッド・リードからシンフォニック・ウィンドのオーケストレーション指導を受け、ジュリアード音楽院ではパーシケッティに師事、吹奏楽作品への造詣を深めました。フックスはこれまでにもアメリカ空軍をはじめとした多くの団体のために吹奏楽作品を書いており、このアルバムに収録された作品も様々な団体や個人から委嘱されたもの。フックスが愛する絵画からインスパイアされた2曲の「牧歌」、サクソフォン協奏曲、ファンファーレなど楽器の特性を生かしたユニークな7作品を楽しむことができます。(2020/08/14 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573567 |
図体が大きい割には、肩に載せて構えなければならないというヴィオラは、小回りの利くヴァイオリンはもちろん、チェロと比しても運動性に恵まれません。そんな物理的制限や、華やかとは言い難い独特の音色のため、ヴィオラ独奏というジャンルは、なかなか表舞台に登場することはありません。しかしやってできないわけでない、という何よりの証拠となるのが、この名女流ヴィオリスト、リリアン・フックスによる、無伴奏作品の数々といえましょう。この楽器からはめったに聴けないような技巧的なパッセージからは、彼女のヴィオラの可能性のあくなき追求にかける、熱い思いが伝わってくるかのように感じられます。(2006/09/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557932-33 |
英国近現代の2人の作曲家、ジェフリー・ブッシュとジョーゼフ・ホロヴィッツの歌曲集。16世紀、17世紀の詩と文学を愛したブッシュは、自身の歌曲にもこの時代の詩を用いることが多く、これらの端正な言葉が現代的なメロディで歌われる時に起きる微妙なずれが彼の作品の特徴でもあります。(同時代の詩には著作権の問題があり、彼は使用を好まなかったようです)しかし、彼の孫ケイにささげられた「イエスタディ」では1917年生まれのコーズリーの詩を使用。彼はこのコミカルな文体をとりわけ愛していたようです。「動物園のアーキー」は様々な仕掛けが施された小曲集。秩序のない言葉遊びでもあります。/もう一人のホロヴィッツはウィーンで生まれ、12歳の時に家族とともにイギリスに移住してきた人。ユーモラスな曲調の中に、時折ウィーン風の甘さが感じられます。どの曲も声の魅力が丁寧に生かされています。 (2017/07/28 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.571378 |
イギリスの近代音楽は、最近人気が出てきたとは言え、まだまだその全貌が知られているわけではありません。たとえばこのアルバムに収録されている4人の作曲家については、その名前すらご存知ない方も多いのではないでしょうか。これらの作品はイギリス国内でもほとんど演奏される機会を持たず、1960年代の始めに「前衛音楽」が省みられたときにも、古風すぎる作風ゆえ、その網から漏れ出してしまったという経歴を持ちます。その上、いくつかの作品は、作曲家自身によって「習作である」とみなされ公開もされなかったというもので、ここで録音され、多くの人に聴いてもらえる機会を持つことは、格別大きな意義を持つものではないでしょうか。曲ごとのコントラストが美しいブッシュの組曲、教会音楽の作曲家として知られるレイトンの陰鬱なパルティータ、平和主義者であったと言われるワーズワースのブラームス風のソナタ(ぎりぎり調性を保っている)、6つの交響曲で知られるクックの新古典派を思わせる快活なソナタ。どれもが独特な味わいを有しています。(2014/07/23 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.571352 |
そんな疑問を感じた方ぜひ聴いてみてください。恐らくこの作品は、ソプラノ歌手マリア・ルイジア・ボルシが自身の真価を問うものなのだと思うのです。あまりにも美しくあまりにも切ない歌。本来は弦楽四重奏とメゾ・ソプラノのための作品ですが、ここではオーケストラの伴奏に載って切々と歌われます。音の一つ一つに意味があるようなこの静かな叫びの意味を知りたくて、テキストを読み込んでみたくなりました。元々は英語の詩をイタリア語に翻訳した文章…最初はよくある男女の物語だと思いました。気の弱い男が憧れの女性に思いを告げ、嬉しい返事をもらい、そのまま夕暮れの道を歩み、一夜を共にする…なるほど、タイトルの「日没」はそこから来ているのだな。しかし物語は一転します。その内容を知った時、この曲をもう一度繰り返して聴いてみたくなりました。そんな強い訴求力を持つ歌を歌うこの歌手。日本にも度々来日して、聴衆を魅了している若手です。本当に素晴らしい歌い手の登場です。もちろん全ての曲が極上です。(2014/10/22 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573412 |
Orfeoレーベルでおなじみのブルガリアの歌姫、クラッシミラ・ストヤノヴァ。NAXOSでは彼女の初アルバムとなるのが、プッチーニの珍しい歌曲集です。リヒャルト・シュトラウスや宗教曲で強い存在感を示している彼女、現在最も注目しているのが、ヴェリズモ・オペラだと語っていましたが、このプッチーニもその時代に属し、アリアとはまた違う細やかな感情表現と強靭な声が要求される、歌手にとって大層手応えのある歌曲集なのです。世俗的な曲、サロン風の曲、神聖な曲まで、彼女は全ての歌を絶妙な歌唱で表現し、普遍的な愛の心から、国家の賛美と言った大掛かりな世界までを見事に表現しています。また「ベアタ・ヴェスケラ」と「王の御旗は進み」の2曲では、自身でメゾ・ソプラノ・パートを歌う(多重録音)ことで、この1枚を完璧な仕上がりにしています。(2017/03/24 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573501 |