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2016年にも来日、レパートリーの広さで定評のあるドイツの指揮者セバスチャン・ヴァイグレ。OEHMSレーベルで進行中のこのリヒャルト・シュトラウスのシリーズは、ヴァイグレが「最も得意である」と語る作曲家であるだけに、どれも力の入った見事な出来映えを誇っています。今回の「アルプス交響曲」はとりわけ多彩な響きを駆使した映画音楽のような作品であり、ヴァイグレはオペラで培った巧みな統率力と表現力で、雄大なアルプスの風景だけでなく、シュトラウス(1864-1949)が作品に秘めたニーチェの影響(アンチクリスト)までをも丁寧に描き出そうとするかのようです。(2016/09/21 発売)
レーベル名 | :Oehms Classics |
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カタログ番号 | :OC891 |
快進撃を続けるセバスチャン・ヴァイグレとフランクフルト歌劇場のオペラ全曲シリーズに、いよいよリヒャルト・シュトラウス(1864-1949)の大作「影のない女」が登場します。モーツァルトの「魔笛」を意識したと言われる作品ですが、内容は難解であり、なかなか全容を捉えることは難しいとされています。とはいえ、リヒャルト・シュトラウスを得意とするヴァイグレのこと、全体を見通し良く纏め上げていることは言うまでもありません。大管弦楽と、多数の歌手を必要とする大掛かりなオペラですが、全てがバランスよく、納得の行く仕上がりとなっているのはさすがです。染物氏バラクを演じたテリエ・ステンスヴォルトは、2014年のシーズンをもって舞台から引退。これが「さよなら公演」となりましたが、そんなことは微塵も感じさせない充実した歌唱を聞かせます。(2015/09/23 発売)
レーベル名 | :Oehms Classics |
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カタログ番号 | :OC964 |
モリエールの戯曲を元にした歌劇「町人貴族」において、シュトラウス(1864-1949)とホフマンスタールが目指した「演劇と音楽の完全なる融合」は、結局実を結ぶことはありませんでした。しかしこの長すぎる歌劇の中の劇中劇「ナクソス島のアリアドネ」は、その後シュトラウスによって独立した物語に改訂され、皮肉たっぷりのプロローグを付け加えられて、新しい装いに生まれ変ったのはご存知の通りです。別々に用意された喜劇と悲劇、そして終演時間の制約…歌手と作曲家、そのほかの登場人物の軋轢と世間体。そして愛のもつれ。これらに上手く折り合いをつけ、更なる問題提起まで織り込んだこのオペラ(その上、ほかのオペラに比べて上演時間も短めです)は、聞けば聞くほどに魅力が増すものです。わがままなプリマドンナを歌うニュルンドを筆頭に芸達者をそろえたこの上演、ヴァイグレがぴりりと全体を制御しています。(2015/01/28 発売)
レーベル名 | :Oehms Classics |
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カタログ番号 | :OC947 |
ヴァイグレとフランクフルト歌劇場管弦楽団による「リヒャルト・シュトラウス管弦楽作品集」第6集。2013年からスタートしたこのシリーズの終わりを飾るのはニーチェに基づく「ツァラトゥストラ」と、チェロが大活躍する「ドン・キホーテ」の2曲が収録されています。常任指揮者就任が決定した読売日本交響楽団とも、2016年にシュトラウス作品を演奏したヴァイグレ。この時の演奏が就任の決め手の一つでもあるほどに、シュトラウスを得意とするヴァイグレの面目躍如といった陶酔感溢れる「ツァラ」と「ドン・キホーテ」です。「ドン・キホーテ」でチェロを演奏しているのは、1988年生まれの韓国系ドイツ人チェリスト、イサン・エンダース。シュターツカペレ・ドレスデンの首席チェロ奏者に弱冠20歳で就任した逸材で、退団後は世界中で活躍。2016年には来日し、J.S.バッハの「無伴奏チェロ組曲」全曲を演奏し賞賛を浴びました。彼の表情豊かな演奏は、ドン・キホーテの夢想と現実を映し出しています。(2018/08/24 発売)
レーベル名 | :Oehms Classics |
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カタログ番号 | :OC893 |
2014年はリヒャルト・シュトラウス(1864-1949)の生誕150年にあたります。OEHMSレーベルでは、そんな彼の偉業をたたえて新しいプロジェクトを立ち上げました。それは現在ワーグナーの一連の作品で素晴らしい演奏を披露しているヴァイグレが指揮するフランクフルト歌劇場管弦楽団の芳醇なる響きで楽しむ交響詩集です。まず第1弾は「英雄の生涯」と少々珍しい「マクベス」の組み合わせで、「誇大妄想的」と言われるシュトラウスの音楽から余分なものをそぎ落とした極めて現代的な表現を楽しむことができます。(2013/10/23 発売)
レーベル名 | :Oehms Classics |
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カタログ番号 | :OC888 |
ヴァイグレとフランクフルト歌劇場管弦楽団によるリヒャルト・シュトラウスの管弦楽作品集第5集は、20代の若きシュトラウスによる2曲の交響詩を収録。「死と変容」は曲を先に書いてから、彼の友人であるアレクサンダー・リッターに曲にふさわしい詩を書くように依頼し、スコアの冒頭に掲げたという曲。当時の彼自身の死生観が凝縮された名作です。もう1曲の「イタリアから」は明るく伸びやかな曲。旅行先で見たイタリアの風光明媚な景色が曲に反映されており、シュトラウスにおける標題音楽の始まりをなす作品とも言われています。リヒャルト・シュトラウス作品を得意とするヴァイグレは絶妙なオーケストレーションを余すことなく伝えるニュアンスに富んだ演奏を聴かせます。(2017/12/22 発売)
レーベル名 | :Oehms Classics |
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カタログ番号 | :OC892 |
「英雄の生涯」「マクベス」(OC888)に続く、ヴァイグレ&フランクフルト交響楽団によるリヒャルト・シュトラウス(1864-1949)作品集の第2集です。今回はなかなか表現の難しい(気恥ずかしい)「家庭交響曲」と彼の交響詩中、最も人気の高い「ティル」のカップリング。ともすれば散漫になってしまいがちな「家庭交響曲」での集中力、「ティル」での活発で飄々とした表現。ヴァイグレの手腕をとことん堪能できる素晴らしい1枚となっています。(2014/09/24 発売)
レーベル名 | :Oehms Classics |
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カタログ番号 | :OC889 |
ヴァイグレによるリヒャルト・シュトラウス(1864-1949)の管弦楽作品集の第3集です。今回選択されたのは交響詩「ドン・ファン」とシュトラウスの初期の作品である「交響曲へ短調」の2作です。名作である「ドン・ファン」については説明は不要でしょう。ニコラウス・レーナウの詩に基づいた伝説上の人物「ドン・ファン」が、シュトラウスらしい多彩な管弦楽法で描かれているいて、聞き手にも多大なる満足感を与える作品です。それに対し、交響曲は、青年期の作品であり、シュトラウスらしさは散見されるものの、まだまだ独自の個性を発揮するところまでは至っておらず、そこが却って微笑ましいとも言える曲なのです。初演時にブラームスには酷評されたものの、聴衆には好感を持って迎えられたようですが、次第に忘れ去られてしまい、現在ではあまり聴く機会がありません。まだ交響詩の概念はなく、曲の構成はベートーヴェンに対するオマージュであるともされますが、なかなか意欲的な作風が貫かれていることも確かです。(2015/09/23 発売)
レーベル名 | :Oehms Classics |
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カタログ番号 | :OC890 |
1981年、ハンガリーのブタベストに生まれ、6歳からピアノを、13歳からホルンを始めた今最も注目のホルン奏者の一人です。父もホルン奏者、母はオーボエ奏者、祖父はピアニストという音楽一家に育った彼は、フランツ・リスト音楽院でフェレンツ・タルヤーニに師事し、2002年からベルリンのハンス・アイスラー音楽院でクリスティアン・フリードリッヒ・ダルマン及びマルクス・ブルガイヤーに学びました。17歳の時にコンチェルティーノ・プラハで第1位及び特別賞を受賞。その後も数多くのコンクールに入賞し、2005年には24歳にしてミュンヘン国際コンクール第1位を獲得しました。オーケストラ歴は2000年ブダペスト祝祭管弦楽団の第1ホルン奏者、フランクフルト歌劇場管弦楽団、ドレスデン国立歌劇場管弦楽団(契約)、そして2005年11月よりバンベルク交響楽団のソロホルン奏者となり、現在に至ります。彼の演奏は、本当にのびのびとした明るい音色が特色で、バボラークに続く俊英として期待されています。(2011/04/13 発売)
レーベル名 | :Oehms Classics |
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カタログ番号 | :OC789 |
ドイツ注目のチェリスト、ノルベルト・アンガー。ベルリン芸術大学でダヴィド・ゲリンガス、ハインリヒ・シフらの薫陶を受け、パリで開催された「ロストロポーヴィチ国際コンクール」で優勝、2011年のチャイコフスキー国際コンクールで第4位入賞など華々しい成果を収め、現在は世界中のオーケストラと共演、数多くのプロジェクトに参加しています。このアルバムで彼が取り組んだのは、リヒャルト・シュトラウスとワーグナーの作品集。シュトラウスには若き頃のチェロ・ソナタがありますが、ワーグナーにはチェロのための作品はありません。そこで彼が演奏したのは「ヴェーゼンドンク歌曲集」や『トリスタン』の序曲でした。歌うような語り口と深い音色が耳を捉えて離しません。ピアニスト、シェーフも彼の演奏にぴったり寄り添い、全ての曲に彩りを添えています。(2019/02/15 発売)
レーベル名 | :Oehms Classics |
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カタログ番号 | :OC1701 |