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21世紀クラシックス

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    グバイドゥーリナ:ファッハヴェルク/シレンツィオ(ドラウグスヴォル/ルーグイン/ロツベルグ/トロンハイム響/ギムセ)

    ロシア、タタール自治共和国出身の女性作曲家、グバイドゥリーナ。幼少時から作曲家を目指し、モスクワ音楽院でニコライ・ペイコとヴィッサリオン・シェバリーンに作曲を学びます。あまりに独自の音を模索したため、当時のロシアではなかなか受け入れられなかった彼女を擁護したのがショスタコーヴィチであったことは、その後の彼女の経歴に少なからずの示唆を与えたことは間違いなく、以降の彼女の作品は、楽器の使い方も音の使い方もまるで類をみない特異なものでした。1980年代にクレーメルがヴァイオリン協奏曲を「ソ連」の外で演奏したことで、名声が飛躍的にあがり、世界的評価を受けることになります。2011年、彼女の80回目の誕生日を記念して、作曲家立ち合いのもと、このアルバムに収録された「ファハヴェルク」の世界初録音が行われました。彼女が愛するロシアのアコーディオン「バヤン」の音色で始まる神秘的な作品は、何かを強く訴えかけてくること間違いありません。(2011/12/14 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.572772

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    インス:管弦楽、トルコの民族楽器と声楽のための協奏曲/交響曲第2番「コンスタンティノープルの陥落」/ピアノ協奏曲(ビルケント響/インス)

    とことんまで、トルコにこだわる作曲家インス(1960-)。今回のアルバムでもそのポリシーが炸裂。強烈な音世界を見せてくれます。まずは民族音楽と楽器を用いた「協奏曲」から。日本でもおなじみのあの音色がふんだんに使われていて、妖しい雰囲気満点の音楽となっています。メインの交響曲第2 番は、古代から続いたローマ帝国が滅亡するきっかけとなった1453 年に起きた戦いを描いたもの。現在のイスタンブルの前身である、東ローマ帝国の首都であった都市コンスタンティノープルが、オスマン帝国のメフメト2 世の侵攻により陥落するまでの情景です。こちらは民族楽器は使われていないのですが、東洋的で哀調を帯びたなメロディや、迫力たっぷりな戦いの場面はイヤというほど耳に残ることでしょう。最後は無情感を残して曲を閉じます。暴力的な音と打楽器的な扱いを受けるピアノが面白い「ピアノ協奏曲」、作曲家が編愛する「赤外線」の音楽、と、どれも興味深い曲ばかり。この人の作品はどれも面白いのだろ(2011/09/14 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.572554

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    ディ・ヴィットリオ:シンフォニア第1番「アイソレーション」、第2番「ロスト・イノセンス」(ニューヨーク室内管/ディ・ヴィットリオ)

    第1 曲目の冒頭。まさに「おおっ」と叫びたくなるレスピーギへのオマージュ。音の扉を開けるごとに目まぐるしく世界が変わっていきます。これが何とも気持ちよいのです。パレルモで生まれ、ニューヨークで美術と古代哲学を学んだディ・ヴィットーリオ(1967-)は、ローマとフィレンツェ、ロンドンで指揮を始めます。その後ニューヨークでオットリーノ・レスピーギ室内管弦楽団を指揮し、注目を浴びました。ここに収録された作品は、彼の様々なスタイルを垣間見せてくれるもので、前述のレスピーギのようなイタリア風のものから、交響曲第2 番に見られるドイツ的な語法、ルネサンス風の和声で書かれた瞑想的で女性的な「アヴェ・マリア」、ヴィヴァルディからの影響を受けているという「交響曲第1 番」、捉えどころのないメロディなのだけど、どこかしら整っている「クラリネット・ソナタ」。全部聴いたら、もう一度最初から聴いてみたくなる作曲家です。(2011/09/14 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.572333

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    レンツ:「天は語る」…第7番 ミステリウム - イングエ(バンクス)

    正直、解説も何も読まずにこれを聴いた時、「あれ?プレスミス?」と思ってしまうかもしれません。注意深くアーティストなどを見れば間違いないことはすぐにわかるのですが。この作品はルクセンブルク生まれの作曲家、ジョルジュ・レンツ(1965-)の連作「天は語る・・・」の一つの部分です。タイトルの「イングウェ」とはアポリジニの言葉で「夜」の意味。聖書や天文学などと精神性を結びつけた観念的な作品で、8.557019で第3番と4番を聴くことができ、こちらもボーイ・ソプラノやシンバルなどを使った独特の音が展開されていますが、この第7番で使われているのは、なんとエレクトリック・ギター。ジミヘンとオーストリアの砂漠に広がる広大な夜の風景をイメージしているのだそうです・・・。ギターを弾いているのは、1986年生まれの若きギタリスト、バンクス。天はついにエレキ・ギターまでをも味方につけたようです。(2011/07/13 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.572483

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    カカバーゼ:ファントム・リスナーズ/アラビアン・ラプソディ組曲/マーメイド(ヴァース)

    イギリス、アルトリンチャム出身の作曲家カカバーゼ(1955-)は5歳でピアノを始め、その後コントラバスを学びます。10代の初めから作曲を始め、合唱作品や室内楽、音楽劇などを書いています。ロンドンの王立ホロウェイ・カレッジで音楽を専攻し、ブライアン・デニスに作曲を師事、数年学んだ後、ギリシャや中東のダンスに興味を持ち、踊りながら教えるようになりました。そのエキゾチックなメロディと特徴的なリズムは彼女の創造力と漲る血潮を刺激したようで、ここで聴ける作品にもその影響が色濃く漂っています。一度聴いたら決して忘れられない、強い印象と切ない感傷を残す魅力的な曲集です。(2011/07/13 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.572524

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    インス:交響曲第5番「ガラタサライ」/言葉のないレクイエム/ビフォー・インフラレッド/ホット、レッド、コールド、ヴィブラント(ビルケント響/インス)

    トルコ系アメリカ人の作曲家、カムラン・インス(1960-)はイスタンブール工科大学で作曲を教えながら、活発な創作活動を行っています。彼の音楽はどれもエネルギーに満ち、聴く者を自然に元気にさせる力を備えています。交響曲第5番「ガラタサライ」はトルコの最も有名なサッカー・チームの創立100年を祝して作曲されたものです。トルコ国中にサポーターを持ち、2006-07シーズンには稲本潤一も所属していたという強豪。どれほど祝祭ムードを盛り上げても足りることはありません。インスはそんな希望を120%かなえたようです。「通常の彼の作品よりは穏健である」と評されてはいますが、合唱とソプラノ、テノール、ボーイ・ソプラノの独唱を従えたオーケストラの巨大な音響は、聴き手の心を守り立てるには充分過ぎるほどです。「ホット、レッド、コールド、ヴィブラント」はミニマル・ミュージックの爽快感に若干の衝撃が加わった曲。スパイスの効いた逸品です。「言葉のないレクイエム」は2003年に起こったイスタンブールへのテロリストによる爆撃を悼み書かれた曲。こちらは少数民族の歌い手による悲しげな歌で始まり、大音量で断絶されるまでそれは続きます。攻撃、混乱、パニックが音で表され、祈りの歌で曲を閉じます。(2011/06/15 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.572553

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    ナルブタイテ:「神の御母」による3つの交響曲(カナウス国立合唱団/Aidija室内合唱団/リトアニア国立響/セルヴェニカス)

    バルト諸国の1つであるリトアニア生まれの女性作曲家、ナルブタイテ(1956-)はその幽玄な作風と神秘的な感覚に満ちた音楽で知られています。1970年後半に作曲家としてデビューし、世界各国で演奏される機会も多い彼女の曲ですが、実際にはなかなか音として聴く機会がなく、この演奏がリリースされることを喜ぶファンは多いはずです。「神の御母による3つの交響曲」は2002年から2003年にかけてブランデンブルクの州立管弦楽団に依嘱された作品で、キリストとマリアの3つのエピソードが描かれています。序と終わりの祈りのテキストは、中世ドイツの女性作曲家ヒルデガルト・フォン・ビンゲンの手によるもので、この凝った構成にも熟考の跡が伺われます。(2011/05/18 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.572295

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    シチェティンスキー:合唱作品集 - ノウ・ユアセルフ/ライト・トゥ・ライトゥン/レクイエム(カントゥス室内合唱団/ソカチ/グローリア室内合唱団/レワコヴィチ)

    ウクライナの現代作曲家、シチェティンスキー(1960-)は光り輝く崇高な精神性に満ちた音楽を作曲し続けています。その曲想はあくまでも難解ではなく、人々の意識に直接語りかけるもの。新旧の正教会聖歌、ウクライナの懐かしいメロディ、グレゴリオ聖歌、バロックや19世紀のオペラのメロディ、そして20世紀の尖った音、これらが柔軟な形で入り乱れ、新しい統一を図ります。どの曲も、人の声の限界を超えることなく、優しく心に訴えるのです。どうぞ、そっとこれらの「新しい歌」に耳を傾けてみてください。(2011/05/18 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.579005

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    バラダ:カプリチョス第2番、第3番、第4番(カルデネス/ターナー/ピッツバーグ・シンフォニエッタ/ローレンス・ロー)

    スペイン生まれの異色作曲家、レオナルド・バラダ(1933-)の作品はどれも一癖も二癖もある独特なもので、それは交響曲であっても、オペラであっても、いつなんどきも強い主張をしているものですから、聴き手としては黙って通り過ぎるわけにはいきません。今作はカプリチョス(狂詩曲)と題された1連の組曲です。自由なラテンアメリカのダンス音楽集である第2番、ボランティアの軍隊へ敬意をあらわすための5つの小曲からなる第3番、そしてジャズのイディオムを持つ第4番。暴力的なパワーを持ちながらも、どこか足取りがふらつくような、ユーモラスさと悪魔的な嘲笑を持ち合わせた作品群です。(2011/03/16 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.572176

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    カサブランカス:ダーク・バックワード・オブ・タイム/後奏曲/愛の詩/3つのエピグラム(バルセロナ響&カタルーニャ管/コンデ)

    1956年、バルセロナ生まれの現代作曲家カサブランカスの管弦楽作品集です。ハムレットの7つの情景(8.579004)も衝撃的な音色に満ちていましたが、こちらも負けてはいません。アルバム・タイトル曲の「過ぎ去った暗黒の時」は、バルセロナ交響楽団とカタロニア全国オーケストラ(OBC)によって委嘱された作品です。暗示に満ちた不可解なタイトルですが、この曲もやはりシェークスピアへの賛辞が込められているといいます。ただ、それはとても抽象的であり、どちらかというと先入観にとらわれることなく、音の響きを純粋に楽しむべく作品と言えるでしょう。演奏には大編成のオーケストラを必要としますが、瞬間になっている音は少なめで、透明感溢れる室内楽的な静けささえ感じさせる不思議な肌触りを持っています。他には比較的有名な「3つの警句」を始めとした興味深い作品が収録されています。(2010/09/15 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.579002