18世紀クラシックス
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マンハイムの作曲家 F.X.リヒター(1709-1789)の最も脂の乗った時期の大交響曲を6 曲収録しました(第1 集8.557818 も好評発売中)。1744 年に発表されたこれらの作品は、極めて整ったゆったりした楽章と、見事な対位法の粋を極めた早い楽章から出来ています。少しだけ遅く生まれたワーゲンザイル(1715-77)が当時の先端を行くスタイルを模索したのに比べ、リヒターはバロックの伝統を熟成させることに力を注ぎ、確固たる作品を作り上げて行きました。ハッキネンとヘルシンキ・バロックは作品の美質をこの上ないほど素晴らしく再現することに成功したのです。(2009/07/29 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.570597 |
高名なピアノ製作者として知られるプレイエルは、ハイドンに作曲を師事、ヴァンハルにピアノを学びピアニストとして各地で活躍しました。このアルバムに収録された作品は、今までにほとんど知られていないものばかり。例えば、変ロ長調協奏交響曲は、彼がF.X.リヒターの代理人としてストラスブールで最初に働いた時に書かれた1760年代のもので、本来単一楽章とされていますが、第1楽章があったことは文献からも明らかで、ここでは、ヴィオラと鍵盤楽器のために書かれたスコアを元に復元した楽章を第1楽章として演奏しています。他にも珍しいヴァイオリン協奏曲など、緻密な研究に基づいた興味深い作品が並びます。(2009/06/24 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.570320 |
ヴァンハルの作品は、私たちがウィーンのみやびな音楽に持つイメージにぴったり。事実、彼はウィーンで長期にわたり成功を収めました。その秘密は、時代の空気を読んで作曲の力点を交響曲から室内楽、さらには鍵盤音楽に移すなどの器用さにもあったのでしょう。当盤はフルートと三人の弦楽奏者による四重奏曲を収録。この楽器編成は、ヴァンハルならではのエレガンスを最高に発揮します。何も考えず、この優美な音楽に身を浸すだけで幸せな気分になれます。チェリビダッケに師事し、ナクソスではお馴染みの指揮者グロットが吹くフルートと、アメリカの若き弦楽トリオによる演奏でお届けします。(2007/07/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.570234 |
ハイドンとほぼ同時代、すなわち音楽家が王侯貴族の庇護の下で生計を立てていた時代にあって、史上初のフリーランス音楽家であったといわれるヴァンハルのヴァイオリン協奏曲です。いずれの曲も、過剰な名人芸に耽るというよりも、協奏的な魅力のツボは押えながらも、優雅さが前に出ている、といった作風になっています。また、変ロ長調の1曲には、モーツァルトがソリストとして演奏したという記録が残っているということでも注目されます。現在の知名度に反して、いかに彼が人気のあった作曲家であったか、同時代の音楽家か高く評価されていたかを示すエピソードといえるでしょう。(2006/12/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557815 |
しばしば「交響曲の父」と称されるのが、いわゆるマンハイム楽派のヨハン・シュターミッツ。その最も有能な弟子が当盤でご紹介するベックです。この今日では名前を知る人も少ない作曲家の非凡な才能は、当盤を聴けばわかります。交響曲というジャンルがまだ初期の時代、劇的な激しさと大胆な和声に彩られた「6つのシンフォニア」は、幼稚さとは無縁の熟達した音楽なのです。特に「第1番ト短調」の両端楽章の劇性は出色。長調作品は、いずれも爽快で、気持ちよく聴けます。こういう人物がいたからこそ、ハイドンやモーツァルトらが交響曲を高めることができたのかもしれません。交響曲の歴史に思いを巡らすのに好適なアルバムです。(2005/09/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.554071 |
ヴァンハルには、モーツァルト、ハイドン、ディッタースドルフの3巨匠と一緒に、弦楽四重奏を演奏したこともあるというエピソードが残されています。そのことからも、彼が現在の知名度とは対照的に、当時の楽壇でいかに高い評価を得ていた存在であるかが、うかがい知れようというものです。当盤ではなんといってもハ短調交響曲が注目されますが、まさに疾風怒濤の展開で、この作曲家の優れた手腕と感性を示すものです。特に終楽章の疾走感ティンパニの打ち込みを伴った主要主題など、非常に印象的です。もちろんその他の長調作品も充実しており、例えば変イ長調交響曲の第2楽章でのホルンの絶妙な用法など、聴きどころが沢山あります。(2005/05/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557483 |
アントン・ツィンマーマンの名前を聞いてもピンと来ないのは当然です。18世紀半ばに彼が活躍したハンガリー(現在はスロヴァキア)のブラティスラヴァは、政治、経済、文化、宗教の中心地であり、音楽の華も咲き誇る都市でした。彼はあらゆる分野で作品を残しましたが、今日ではその名を忘れられています。当盤の収録曲は「6つの弦楽四重奏曲」からの前半の3曲で、ハイドンの影響が濃厚に感じられますが、その優美な楽想は、18世紀ならではの魅力を湛えた未知の音楽との新たな出会いの喜びをもたらします。メヌエット2曲を含む5楽章制の採用も注目されるところ。ブラティスラヴァに集った音楽家たちの演奏であることも見逃せません。(2004/02/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.553952 |