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カラス、サザーランドの両女史の出現以降、コロラトゥーラは胸声を使った強靭なものが主流となりました。しかしそれ以前の歌手たちは頭声をおもに使い、繊細で軽やかな歌唱をしていたのでした。少し口にこもった響きの、しかし絹糸のような柔軟さと美しさを持つ歌声は、迫力においてこそ今日の発声法に劣るものの、その至芸は驚嘆すべきものがあります。タイトル・ロールを務めるロバンは、その歌唱法を伝える最後の世代に当たる名ソプラノで、ラクメを当たり役として名をはせました。彼女の自在に飛び回る「ソプラノ・レッジェーロ」の歌声は、ガリ=クルチ、ポンス、ファラーといった往年の名歌手たちを知る聴き手には、魅力的に響くことでしょう。(2007/05/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.111235-36 |
1世紀前の大プリマドンナ、ネリー・メルバ(1861-1931)。既にNaxosは、彼女のヨーロッパ録音をことごとく復刻しました。そして今度はアメリカ録音の企画をスタート!1907年、メルバはニューヨークのマンハッタン・オペラに招かれ、この時ヴィクターに録音を残しました。このCDに含まれているのは全て1907年3月の録音。45歳のメルバはまさにキャリアの絶頂期、しっとりと白く美しい手でハートを柔らかく撫でられるような魅力は、これらの録音に完璧に収まっています。特に貴重なのが、メルバ自身がピアノを弾きながら歌うトスティ。リラックスして、和音を崩し気味に弾きながらの歌は、まるでプリマドンナが自分だけのため歌ってくれているよう!マーストンの復刻も大変素晴らしい出来です。(2005/02/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110334 |
100オーストラリア・ドル紙幣に肖像が刻まれている程の名歌手、ネリー・メルバ(1861-1931)。彼女は、伝説的名教師として知られるマティルデ・マルケージから19世紀歌唱法を徹底的に叩き込まれ、その美学を貫いた人です。パッと聞いただけでは、今日のドラマティックな歌唱とあまりに違うので戸惑うかもしれませんが、しかしよく耳を傾けて聞いていると、彼女以外の誰にもなしえない上品で豊かな薫り、スラリとした気品高い歌にすっかり心奪われてしまうことでしょう。このCDには1909年から1910年の米国録音を集めています。当時メルバは40代の末、歌唱はあらゆる点で完成の域の見事なもの。メルバ自身がピアノを奏でている録音や、名フルート奏者、ジョン・レモーネがオブリガートをつけている録音もあり、たっぷり楽しめます。(2005/08/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110335 |
「ピーチ・メルバ」の愛称で知られるデザートの考案者として知られるメルバ。しかし彼女がソプラノ史上で果たした業績を振り返ってみると、マスネの与えた「マダム・ストラディヴァリ」の愛称こそ、ふさわしいといえましょう。ワーグナーからドニゼッティを始めとするベル・カント・オペラと、驚異的な広いレパートリーを持つ彼女は、まさにストラディヴァリウスに匹敵する声の持ち主でした。このCDには、彼女のもっとも初期の録音のうち、主にイタリア系の作品が収められており、メルバの卓越したコロラトゥーラの技術などを聞くことが出来ます。(2002/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110737 |
オーストラリア生まれのネリー・メルバ(1861-1931)は1880年代から1920年代まで、ロンドンを中心に活躍した大プリマ・ドンナです。当時の英米仏のオペラ界では、イタリア・オペラとともにフランス・オペラの人気が隆盛を極めていました。メルバの本領もフランス・オペラにあります。このCDではメルバがレコード録音を開始した直後、フランス・オペラやポピュラーな歌曲、《ボエーム》のミミ役のアリアなどが収められています。メルバのCDは断片的なアンソロジーが多いので、このマーストン覆刻によるグラモフォン完全録音集の意義は大きいものです。(山崎浩太郎)(2003/01/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110738 |
オーストラリア出身で、19世紀後半から20世紀前半の約40年間、ロンドン、ニューヨーク、パリで名声をほしいままにしたソプラノ、ネリー・メルバ(1861‐1931)。グラモフォン・レーベルの全録音をマーストンによる復刻で聴くシリーズの第3集は、1910年前後のパリとロンドン録音をあつめています。メルバはプッチーニの《ラ・ボエーム》を英米にひろめた功労者ですが、ここでは珍しくフランス語版が聴けます。また《トスカ》や《ローエングリン》のような作品、そして名ヴァイオリニストのヤン・クーベリックとの共演もあるのがこの盤の魅力です。(山崎浩太郎)(2003/04/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110743 |
ピーチメルバにその名を残す大プリマドンナ、ネリー・メルバ。この第4集では引退間近の録音を集めています。中でもコヴェント・ガーデン告別公演のライヴ録音が貴重。メルバが長年愛したミミ、その最後の姿に劇場全体が万感の思いになっている様子が伝わってきます。聴衆への別れの挨拶も完全収録。さらに驚くべきは最終セッション、「月の光」の神々しさ!「スウィング・ロー」の大きな温かさ!偉大な芸術家の集大成にはただ脱帽です。復刻もマーストンで実に良好!(2004/07/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110780 |
この"ディドとイアネス"の録音が最初にリリースされた1953年1月、「ついに我々はこのオペラの満足な記録を手に入れた」とグラモフォン誌で称賛されました。特にフラグスタートは「見事な声と完全にコントロールされた歌い方」とあり、他の出演者についても「活発なベリンダを演じたシュヴァルツコップ、充分意地悪な魔女のマンディキアン、内気さを持ち併せた威厳のあるイアネス役のヘムズリー」と評論家はこぞってこの録音を大絶賛したのです。(2007/11/14 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.111264 |
弦楽のためのアダージョでその名が知られるバーバーは、優れたバリトン歌手であり、また人前に立つことはなかったものの、ピアノの腕前も素晴らしいものでした。しかし、実は指揮者としても素晴らしい能力を持っていたようです。彼の交響曲第2番は、バーバー自身もスコアを破棄しようとしたほどの難解な曲。どうしても主題の展開などがわかりにくい面もあり、曲の姿を捉えることが難しい作品とされています。この自演盤が全てを解決するわけではありませんが、作曲家自身が言いたかったことについては全て表されていると言ってよいでしょう。そして、チェロ協奏曲は悠然とした音楽で、メディアは表現的な音楽。ファンが待ち望んでいた復刻盤です。(2011/01/12 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.111358 |