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Naxos Historical: アルバム一覧

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    ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第4番 - 第6番、第19番、第20番(シュナーベル)(1932-1935)

    シュナーベルによるベートーヴェン解釈といえば、一般に「楽譜の青写真」のような演奏即ち作曲者の意図を反映したものというイメージがあります。しかしながら彼の意図したところは、ペダンティックな楽譜の丸写しした演奏ではなく、その背後に潜む音楽を引き出すことにあったのでした。事実シュナーベル自身が校訂した楽譜を見ると、彼がベートーヴェンのオリジナルの楽譜をどれだけ変更していたかがわかります。とはいえ、彼の解釈は、エキセントリックなものや古典的均衡を乱すものでなかったのは確かでした。貴族的とも言えるスタイル、入念な仕上がり、とりわけそのフレージングの端正さこそが、彼の演奏の真骨頂でしょう。(2002/12/01 発売)

    レーベル名:Naxos Historical
    カタログ番号:8.110694

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    ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第7番 - 第10番(シュナーベル)(1932-1935)

    シュナーベルが先陣となった「ベートーヴェン・ピアノ・ソナタ録音協会」盤には、シュナーベルの演奏によるベートーヴェンのピアノソナタ全曲と、変奏曲、バガテルなどが収録されていますが、今回ナクソスではCD化するに当たり、従来のLPが持っていた問題~ノイズあるいは過度のイコライジングによる歪みを除去し、原音に最も近い形で再プレスしました。第3弾に当たるこのCDでは中期のソナタ4曲を収録。もっとも美しいとされる7番・8番の緩除楽章において、旋律をたゆみなく歌わせるシュナーベルの卓越した集中力が聞き所です。(2003/02/01 発売)

    レーベル名:Naxos Historical
    カタログ番号:8.110695

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    ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第11番 - 第13番(シュナーベル)(1932-1934)

    ベートーヴェンのピアノ・ソナタを全体で見た場合、その作風の大きな転換点がいくつか見て取ることが出来ます。このCDに納められた作品22から27にかけては、いわば古典派の模範的ソナタからの脱却をベートーヴェンが図ろうとした時期とみなすことができます。作品22がその萌芽とも言える曲で、作品26においては形式面で完全に独自の形式、即ち第1楽章が実質的には欠けるという大胆な形を取っています。優れた理論家でもあったシュナーベルは当然のことながら作曲家のこれら実験的試みを見逃すことなく、極めて知的な解釈を披露しています。(2003/05/01 発売)

    レーベル名:Naxos Historical
    カタログ番号:8.110756

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    ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第14番「月光」、第15番「田園」、第16番(シュナーベル)(1933-1937)

    ロマン派の多くのピアニスト達が、標題的あるいは情緒的な解釈をベートーヴェン作品に施していたのに背を向け、シュナーベルは楽譜上に書かれたものを、青写真を解析するように解釈しました。しかし彼の演奏は杓子定規で冷たいものではなく、常に古典的品格と清澄さが漂うものでした。「月光」の第3楽章のように名人芸が要求されるところでも、けっして行き過ぎた芸当をひけらかすことなく、常に彼独特の解釈の支配下に置かれています。「田園」はとりわけ彼のそうした古典的解釈のもっとも成功した例で、格調の高さとメロディーの歌わせ方は傾聴に値します。(2003/12/01 発売)

    レーベル名:Naxos Historical
    カタログ番号:8.110759

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    ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第17番、第18番、第21番(シュナーベル)(1932、1934)

    「ドラマ的ソナタ期」とも分類される1802~1808年にかけて、ベートーヴェンは従来の古典的ソナタを脱却し、斬新なソナタを編み出しました。提示部における転調、突発的に挿入される楽句、やがてそれらが渾然と一体となり展開された後、高らかに再現部で解決されるという、それは一連のドラマ仕立てともいえるソナタとなっています。また「テンペスト」に見られるようなレシタティーヴォ的部分や、「ワルトシュタイン」における華々しいグリッサンド楽句など、ピアノの表現力も大きく前進させたのでした。学究肌と思われがちなシュナーベルですが、彼はこの時期の壮大な様式のソナタを、隅々まで分析・解釈し、朗々と歌い鳴らしています。(2004/03/01 発売)

    レーベル名:Naxos Historical
    カタログ番号:8.110760

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    ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第22番 - 第26番(シュナーベル)(1932-1935)

    ベートーヴェンのピアノ・ソナタのうち、「熱情」こそ、創作の絶頂期に書かれた最高傑作と紛うことなくいえるでしょう。一見相反するかに見える緻密な構築性と爆発的な音楽性とが共存している難曲ですが、シュナーベルはまずは構築性の側から攻めて、堅固な解釈を施しています。「熱情」とは極性の反対に位置するともいえる「告別」。派手さはないものの、旋律線の美しさ、和声の芳醇さあふれるこのソナタ、シュナーベルの演奏は、もっとも柔和で情緒豊かなものの一つと数えることが出来るでしょう。(2004/09/01 発売)

    レーベル名:Naxos Historical
    カタログ番号:8.110761

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    ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第27番 - 第29番(シュナーベル)(1932-1935)

    楽聖のソナタ中、最大規模にしてもっとも怪異な作品とされるハンマークラヴィア。その規模の大きさ、速度指定の謎、アダージョ楽章の美しさと物議を醸す要素満載のこの作品は、作曲者の経済的欲求からバラ売り(楽章別)にされたという経緯もあります。このスフィンクス的ソナタの謎を如何に紐解き、説得力ある演奏として提示できるかは、過去の銘ピアニストたちにとって試金石でもありました。リストはこのソナタを演奏することによってベルリオーズを熱狂させましたが、シュナーベルは同様に当時の評論家タウプマンを、とりわけ緩徐楽章で感銘させたのでした。(2005/02/01 発売)

    レーベル名:Naxos Historical
    カタログ番号:8.110762

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    ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第30番、第31番、第32番 (シュナーベル)(1932)

    最後のピアノ・ソナタに達するに至り、ベートーヴェンはもはやこれら作品を,聴衆を意識して作曲することをやめたかのようでした。自己の編み出した音楽観と形式との対話ともとれるこれら孤高の作品群は、フーガ・変奏曲といった作曲技法をとりながら、きわめて内省的な音楽となっています。ソナタ全集を録音し続け、ここにたどり着いたシュナーベルが、つまるところもっとも美しい形で残したのがこの最後期の作品群であったことは、ベートーヴェンに生涯をかけた彼にとって、喜ぶべきことなのかもしれません。(2005/04/01 発売)

    レーベル名:Naxos Historical
    カタログ番号:8.110763

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    ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第8番「悲愴」、第14番「月光」、第21番「ワルトシュタイン」(モイセイヴィチ)

    「十指を完全なコントロール下に置いたピアニスト」。モイセイヴィッチはかくのごとく評されるに値するピアニストでした。あまりによく知られるあまり、陳腐ともなりかねないベートーヴェンの3つのソナタを、よどみ一つ無く申し分のない指裁きで流麗に弾きながら、巧みなバランスで内声を浮き彫りにし、旋律線をたわませることなく、堅固なソナタへと構築することに成功しています。そして何より曲全体のアプローチが極めてロマン派の巨匠的で、とりわけ「ワルトシュタイン」の最終楽章にける気宇壮大さは、もはや余人の決してまねの出来ない領域に達している演奏といえるでしょう。(2006/11/01 発売)

    レーベル名:Naxos Historical
    カタログ番号:8.111115

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    ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第14番「月光」/ショパン:マズルカ集/他(フリードマン)(1923-1926)

    リストと同時代、多くの高弟を輩出した名ピアノ教師レシェテツキー。その門下で最も秀でた才能をもっていたのはフリードマンでした。また同時に、彼はおそらく録音を残したピアニストの中で最高位に君臨するともいってよいでしょう。「革命」で見せる逞しい技巧を持つ一方で、ウィンナワルツを洒脱に弾くという幅白い表現方法を一手に持ち合わせたピアニストでもありました。中でもショパンのマズルカは、もっとも耳目を集めた演奏です。鋭いリズム感に加え、ルバートの効果的な使用、バスと旋律線のバランス配分の巧みさなど、極めて研ぎ澄まされた演奏で、他の追随を許さぬユニークな解釈として、いまなお賞賛されています。(2002/09/01 発売)

    レーベル名:Naxos Historical
    カタログ番号:8.110684