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美しいピアノ曲「春のささやき」で知られるノルウェーの作曲家クリスティアン・シンディング。彼は鉱山の町コングスベルグで生まれ、父の死などの苦難を経て音楽の道へ進み、ライプツィヒ音楽院でヴァイオリンと作曲を学び、後に作曲家に転向。成功を収めました。シンディングはワーグナーやリヒャルト・シュトラウスの影響を受け、特に交響曲第1番(1890年発表、後に改訂)は高い注目を集めました。甘美な旋律や色彩豊かな楽器編成はチャイコフスキーやメンデルスゾーンの影響もあるものの、重厚な響きや感傷的な旋律からはすでに確立した彼の個性が感じられます。第2番(1917年初演)は、スケルツォを排した3楽章構成。批評家や聴衆からは若干時代遅れとみなされてしまいましたが、初演時には「メンデルスゾーンとワーグナーの出会い」と評されています。交響曲第3番は、53歳の時にオスロで作曲を開始し、翌年、アルトゥール・ニキシュ指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団によって初演され大成功を収めました。当時はシェーンベルクやプロコフィエフなど革新的な作曲家も台頭していましたが、シンディングの音楽は後進的とはみなされず、最もドイツ的な性格を持つ北欧の作曲家」としてバックスやヴォーン・ウィリアムズと並ぶロマンチックな交響曲の作り手として称えられています。ちなみにこの時期、彼の年金は増額され、ロチェスターのイーストマン音楽学校で教える機会もありましたが、すぐに辞職。オスロの王城敷地内のアパートに移り住み、そこで余生を送りました。彼の最後の独創的作品となった交響曲第4番は80歳の誕生日の2日後に初演、もともと「霜と春 - 管弦楽のための狂詩曲」として構想され、バスクラリネット、ハープ、ピアノを加えたオーケストレーションが特徴で、彼の作品の中で最もリヒャルト・シュトラウス的な要素を持っています。また代表作「春のささやき」との関連が考えられ、物語的な要素とシンフォニックな展開が融合した作品です。シンディングの交響曲全集はこれで3種目で、ドイツの指揮者とスウェーデンのオーケストラのコンビがこれらの曲の「ドイツ的な性格」が持つ魅力を適切に引き出しています。(2025/02/07 発売)
レーベル名 | :Capriccio |
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カタログ番号 | :C5540 |
ノルベルト・スターク(1968-)はウィーン生まれの作曲家です。彼はウィーン音楽院でピアノ、コントラバス、音楽理論と作曲を学び、ウィーン大学で哲学と演劇科学、音楽学を学びました。1994年から1999年までカール・ハインツ・グルーバーとともに研究を重ね、その後数々の賞を受賞し、現在ではオーストリアの音楽界において重要な役割を担っています。彼の作品は多彩な側面を持ち、時には表情豊かな旋律を持っているかと思うと、曲に拠っては、シュニトケの一部の作品のような新古典派的なスタイルを持つものがあり、まさに「型にはまらない」作品を生み出し続けているのです。このアルバムには2005年から2011年の作品を収録。既存の概念を覆すような鮮烈な音楽を体験できます。(2015/01/28 発売)
レーベル名 | :Capriccio |
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カタログ番号 | :C5164 |